二番・真福寺前にて
一番・四萬部寺にて
四番・金昌寺の石仏
八番・西善寺コミネモミジ前にて
※YSC秩父34観音霊場めぐり、2005年実行歴
★4月30日第1回(1番札所〜11番札所)、 ★5月28日第2回(12番〜23番)、 ★6月25日第3回(24番〜26番)、 ★7月30日第4回(25番〜28番)、 ★8月27日第5回−1 ★9月18日第5回ー2(29番〜30番)、 ★9月23日第6回(31番)、 ★9月23日・軟弱組、四阿屋山、 ★10月29日第7回(32番〜33番)、 ★10月29日・軟弱組、破風山〜札立峠、 ★12月18日第8回(34番、結願)
芝桜満開の羊山公園を目指す人、人、人で一杯の西武秩父駅前から、定峰行きバスに乗り込んだのは、吉田、山岡、美の山以来の池田、清水、村谷の5名。
市内を循環しながら羊山公園脇を通り過ぎて栃谷バス停に到着。9時30分スタート。
札所の標識が非常に整備されているのは、1234年(文暦元年)発祥とされる長い伝統のあらわれか。
数分で着いた1番札所・四萬部寺は、早くも休日利用の巡礼客が詰めかけている。本堂の上部には、左側に極楽、右側に地獄の透かし彫りが精密に描かれていて、世の中の厳しさと、信仰による魂の救済を表現していると、勝手に解釈した。
納経所で清水がすばやく秩父霊場の本を購入し、納経の人で込み合っているので、次に急ぐ。道端でなぜか外国人?が畠を耕していた。
2番札所・真福寺は、本日唯一の山登り。標高差170mの山道をあえぎながら登る。木々が両側から覆い、風もあるが、やはり山道に変わりがない。丁度疲れたころに、「あと少し」「がんばれ」といった激励の札がタイムリーに貼られている。
ようやく到着すると、今盛りのつつじの花がお出迎え。山岡「先憂後楽だ」とのコメントが冴える。
車で回る家族5人連れから尋ねられ「歩いて回る」というとびっくりされたが、その後も4番まで一緒になった。
歴代の住職の墓15基に参拝した後は、待望の下り道だ。秩父市内を見下ろしながら、足取りは軽い。番外だが、2番の納経所になっている光明寺にも立ち寄る。ゆったりした地所が1,000年以上もの伝統を物語る。
3番の常泉寺はいったん横瀬川を横切る。簡素な佇まいだった。観音堂もお参りし、吉田が下見済みのベンチで昼食予定だったが、コンロでバーベキューを行うには憚られる雰囲気なので、嫁の悪口を?言っていた老女二人からの情報で町営グラウンド方面へ変更する。畠に沿ったふるさと歩道を行くと、絶好の河原ポイントを発見し、橋上にいたやや若い老女に教えて貰った下り道を降りかけたが、苔が成長していて危険な為断念、4番へ急ぐ。
門前の大きな草鞋がたびたび写真を飾る4番札所・金昌寺は、1,319体の石仏群で有名だ。明治初期の廃仏毀釈で首がとれた仏像は痛々しいが、少し上には破壊されていないものも多く、信仰を政治が抑えられない象徴かもしれない。
二つしかない大奥の奥女中の首なし像を女性に優しい清水が執念で発見。丸山からの代表的なハイキングコースであり、その際にでも一訪の価値あり。
日差しがますます強くなり、5番の語歌堂にさしかかったところで12時の時報が鳴る。
腹の虫もなってきたので、街道脇の木陰やら、再び河原へ降りる道を探すが適当な場所がなく、やや若い老女が言っていた町民グラウンドを目指す。
途中、中学生に聞き、グラウンドへ。斜面にきれいに植え込まれた芝桜に目を奪われる。
ベンチはあるが日陰がなく、まだ練習中の子供たちに遠慮して、山陰のお稲荷さまに向かう。
小さな祠の陰の狭い草むらでようやく昼食休憩。風がよく通り心地よい。早速乾杯する。
すっかり乾いたのどには、何よりの甘露だが、本日のハイライトは、昨日山岡夫人が自ら採取し、煮ていただいた筍の新物だ。やわらかくて甘い。
残念ながら火を使えないので、ジンギスカンやカップめんは封印し、めいめいのつまみと弁当を分け合いあっという間に平らげた。
元気をとり戻して、軽い山道を横瀬に向かう。峠からは鯉のぼりが沢山はためいているのが見えるが、明日の市長選の街宣スピーカーの音もしつこく聞こえた。
坂を下り7番の法長寺、6番のト雲寺を巡る。あしがくぼ果樹園からの日向山ハイキングコース下山口でもあり、ハイカーが目立った。村谷は、25個100円の胡桃を購入。
8番札所西善寺は、また、山道だ。汗をかきかき登ったが、樹齢600年のコミネモミジの大木に一同驚嘆する。シーズンには200円の拝観料も適正だろう。小銭を使い果たした清水&村谷は、用意周到な吉田の横からちゃっかりとお参りした。
横瀬駅への長い下り坂を降りきったところで、山岡&池田は駅に向かい、吉田、清水、村谷は延長戦に突入した。
9番札所の明智寺は、こじんまりして目立たないが、秋に咲く加倉で有名だ。国道299号線出でると、依然として羊山公園を行き来するバスや車で一杯だ。
武甲温泉脇の交差点、シャトルバス発着所を過ぎて右折し、畠の間を通る遊歩道を進む。バス通りを横断し、10番札所・大慈寺の階段を上る。
75歳ながら1番から6箇所目だという老女に出会い、その矍鑠ぶりにまた驚かされる。
再び羊山公園脇を通過して、本日最後の11番札所・常楽寺では、野宿をしながら回るといふ中年女性二人連れに遭遇した。すらりとした方は実家が海老名市といあって清水と意気投合。
四国遍路も踏破済みと聞き、またびっくり。吉田&村谷が重いほうのリュックを持たせて貰ったが意外に軽かった。
午後4時少し前、西武秩父駅に到着。吉田の読みで4時15分にホームへ入ることとして、ロング缶で乾杯し、お互いの労を慰めあった。読みどおり4時30分の急行に無事座ることができ、帰宅の途についた(村谷
記)
清水兄の本日の作品を発表します(*^_^*)
◆小学生に声を掛けられました
「出会う子に ご苦労様と 励まされ」
◆お寺の休憩所で、老女二人が楽しそうに手弁当を食べていました。
「老い仲間 春の日差しに 声弾む」
◆野宿しながら札所を回る二人組に出会いました。
「背負い立つ 荷物の主は 自然人」
◆マイカーで札所めぐりをしている人にも会いました。
「霊験も 34ヶ寺 大急ぎ」
◆75歳のお母様と同道する娘さん
「ゆっくりと 札所めぐりて 親孝行」
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コース(当初の予定) …各札所での納経手続きをしない前提です。
西武秩父駅=(バス停2番9:06発の西武観光バス「定峰行き」¥260、所要25分)=栃谷バス停下車〜(4分)〜1番・四萬部寺〜(20分)〜馬頭観音〜(20分)〜2番・真福寺〜(35分)〜2番納経所光明寺〜(17分)〜3番・常泉(岩本)寺〜(17分)〜4番・金昌寺〜(20分)〜5番・語歌堂〜(3分)〜5番納経所長興寺〜(25分)〜7番・法長寺〜(10分)〜6番・ト雲寺〜(23分)〜番・8西善寺〜(25分)〜9番・明智寺〜(10分)〜西武秩父線・横瀬駅
<歩行時間 4時間弱>
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★2005年4月30日(土)「秩父34観音霊場巡り」第一回