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★2005年9月23日(祝)「秩父34観音霊場巡り」第六回

 ※YSC秩父34観音霊場めぐり、2005年実行歴

 ★4月30日第1回(1番札所〜11番札所)、 ★5月28日第2回(12番〜23番)、 ★6月25日第3回(24番〜26番)、 ★7月30日第4回(25番〜28番)、 ★8月27日第5回−1 ★9月18日第5回ー2(29番〜30番)、 ★9月23日第6回(31番)、 ★9月23日・軟弱組、四阿屋山、 ★10月29日第7回(32番〜33番)、 ★10月29日・軟弱組、破風山〜札立峠、 ★12月18日第8回(34番、結願)


 ここまで完歩している吉田、清水&村谷の秩父3人衆は、10時丁度に、秩父鉄道・
白久駅を出発。土曜日開催が通例だが、清水の日程の関係で前倒ししたのが、これまた正解だった。西から雲が消えていく初秋の秩父路は、空気が澄み渡り、右に左に山際がくっきり、風も心地よい。

 電車で先行した田幸・池田のあとを、三峰口まで線路と平行して進む。
三峰口駅前は全く人影がない。そのまま白川橋をわたる。荒川の流れははるか下で、澄み切っていて川底が丸見えだった。国道140号線を右折し、少し先から県道皆野両神荒川線に入る。

 田幸・池田組はバスでこの道のはるか先を進んでいるはずだ。今日は街道歩きが大半であり、吉田の足取りが軽快で、清水&村谷は置いていかれないようにするのが精一杯だった。

 11時に
荒川村特養ホーム前で休憩。吉田持参のおかきをお茶で食す。こういう施設に世話にならないよう頑張ろうと誓い合う。

 再びバス道路を進み、両神村に入る。前回、村谷がバスの車窓からみた犬の直売所&交配所は依然として健在だった。高級そうな犬が静かで、その他大勢の方が賑やかだったのは、血統の差かはたまた待遇の違いによるものか?村境を越えてから道が整備されているように感じられ、両神村の豊かさが、家の作りからも想像される。

 日差しが強くなってきて、汗が出てきたところで、
道の駅 ・両神温泉 薬師の湯  に到着。12時には15分ほど早いが昼食休憩とする。売店の正面の椅子を使い、3人向き合わせで、乾杯する。清水持参のにんにく味のキムチ漬けが珍しく、吉田夫人お手製の豚肉生姜煮と共に早々と売り切れた。折角だから、最初の買い物を済ませた。 巡礼姿の男性が浸かっていた足湯は見送り、先を急ぐ。

 両神村
役場前
でバス路線と別れ、中学校のグランド脇に右折する道を発見。協議の上巡礼道と断定して進む。本日初めての土の路は心地よい。直ぐに札を見つけ、勇躍して川に到着。両神山を源とする
薄川(すすきがわ)で、吉田川、赤平川と合流し荒川に注いでいる。清流そのものでススキがよく似合う川だった。道端で栗を集めていた老人に再確認し、山沿いの巡礼路を行く。右手遥かに妙法ヶ岳が見え、その奥は霧藻ヶ峰らしい。栗林が続く路を左折すると、忽然と水子地蔵寺が出現した。参拝する人と、祭られた供養塔の多さに圧倒された。

 トンネルを越えて、左に、西国、四国の巡礼寺の名が書かれた札を見ているうちに、
31番札所・観音院に到着。丁度2時だった。早速296段の階段を登る。両側には秋海棠(しゅうかいどう)が一面にピンクの花を咲かせ、桃源郷の趣だった。

吉田は、276文字の般若心経を唱え、清水&村谷は石に刻まれた句の解読に苦労しているうちに上の社についてしまった。

 滝が大きな岩盤を流れ落ちる様は、深山幽谷そのものだった。岩に刻まれた文字はかなり消えていたが、その執念には心を打たれる。富山から一人できた業を背負った?中年女性に写真を撮ってもらった。ここまで18キロを完歩した。

 次回の巡礼路とつなぐため、残り5.3キロの小鹿野町役場を目指して歩き出す。

日差しが雲に隠れ、空気さわやかな県道をドンドン下る。車庫前でバス待ちしていた老女に聞かれて時刻を見ると、西武秩父行き3時29分発まで3分あったが、継続の美学を優先して再び商店街を進む。宿場町らしい商店街を歩くうちに、先ほどの老女が乗ったバスと、田幸・池田の乗ったバス計2台が追い越して行った。3時45分に、役場前にゴールイン。

 洗顔・着替え・また直売所での買い物をして、小鹿野町役場4時30分発の
西武秩父駅行きバスに乗り込み、駅・仲見世でビール&3回目の買い物をした。

 帰りの電車はすいていたが、6時過ぎだというのに
高麗駅から大勢の家族連れが乗り込んできた。
 明日からの天候が崩れるとの予報で、本日のハイク日和に感謝した。(村谷 記)


吉田兄の本日の作品を発表します(*^_^*)
  「生句碑百基 読みみつつ登る 三百段 最西霊場 観音院」

  「六次目の 区切り巡礼 歩き来て 残り札所の 減るや悲しき」

  「荒川村 両神村に 小鹿野町 男3人 速歩巡礼」

  「早起きの 妻の作りし 昼弁当 きょうも仲間と ビール飲みつつ」



清水兄の本日の作品を発表します(*^_^*)

 ◆白久駅から荒川を渡った山沿いに昔の宿場町がありました。
  「山ん中 贄川宿の 街静か」

 ◆両神村は両神山(百名山)、秩父御岳、四阿屋山への入り口です。

  「賑わいは 両神村の 道の駅」

 ◆両神村役場から巡礼道は味わい深い道でした。
  「薄川へ 巡礼札が 道示す」

 ◆辿り着いた31番 観音院へは296段の石段が待っています。
  「句碑並ぶ 296の 石の段」


 ◆登ってみると観音院は岩壁に囲まれていました。

  「岩壁を くりぬいたのか 観音院」


 ◆小鹿野町には町民歌舞伎があるようです。
  「絹栄え 歌舞伎が残る 小鹿野まち」


 ◆最も長い巡礼道、本日23.3キロ踏破しました。

  「歩いたぞ 23キロ 西秩父」



村谷兄の本日の作品を発表します(*^_^*)

 ●長い車道歩きが続いて
  「また楽し 四国遍路の 下準備」

 ●観音院の風情は
  「汗忘れ 業をも忘れる 山の奥」

 ●歩きとおす美学を求めて
  「苦しくも 歩き遍路の 道一筋」

 ●直売所が多かった
  「減ったはず ビールが野菜に いつか化け」


 ●あと3箇所になり
  「もう3つ まだといったは 6つき(むつき)前」

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 コース
  秩父鉄道線・白久駅、10:10〜(2.3km・30分)〜10:40[国道140号からの分岐]〜(4.3km・60分)〜11:40[荒川村・両神村境界・適当場所で昼食30分]12:10〜(4km・55分)〜13:05[両神神社]〜(4.4km・60分)〜14:05[大日堂手前31番入口道標]〜(2km・27分)〜14:32[31番・観音院]14:43〜(2km・27分)〜15:10[大日堂先31番入口道標]〜(0.7km・10分)〜15:20[西武観光バス(Tel.0494−22−1635)「栗尾」バス停]15:30〜(3.6km・50分)〜16:20[同・小鹿野役場バス停]16:30=(バス、約40分・460円)=17:10、西武秩父線・西武秩父駅
<合計歩行:約23.3km程度。徒歩所要時間、約5時間半程度>


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