【旅程概要 田幸記】 アンダーラインのあるところをクリックしてください。
★12月2日(金)
成田空港第一ターミナル南ウィングKカウンター(読売旅行) 集合16:50 小林・塩路・田幸・村谷・菊池・山内の6名 + 同行の参加者9名で、添乗員の I さん同行。
成田空港発 18:50 全日空 NH921便
上海・浦東空港 第二ターミナル着 21:00(日本時間22:00)中信旅游・張さんがお出迎え、送迎バスでホテルへ
「上海・江南の大まかな地図」 …(「イバイチの旅のつれづれ」さんの 紹興〜烏鎮〜上海〜蘇州〜無錫〜西湖〜杭州旅行記 のページ)
「中国 - Wikipedia」 のページ
「中国国家観光局」 公式サイト
「中華人民共和国」 日本国外務省 のページ
「日本国外務省 海外安全ホームページ- 危険・スポット・広域情報 中国」 のページ
「中国の旅行ガイド - トリップアドバイザー」 のページ
「中国観光ガイド - AraChina中国旅行」
「中国旅行ガイド -地球の歩き方 」 のページ
「4ravel. 中国旅行 クチコミガイド」
「4travel. 上海 観光人気ランキング」
「4travel. 上海旅行クチコミガイド
情報サイト 「上海 Navi 」
「映像戴斯大酒店」(「Days Hotel Insun Shanghai」) 泊、 鳥居さんと合流 塩路・菊池、小林・田幸、村谷・山内、鳥居
★12月3日(土)
ホテル=蘇州(4travel.旅行クチコミガイド) 世界遺産 蘇州古典園林 、蘇州古典園林(「アジア写真帳さんのページ」)のうち 藕園(ぐう園 ) =世界遺産・中国大運河・ 京杭大運河 、虎塔を望む=唐代詩人・張継の『楓橋夜泊』でその名が有名、 空海の像も祀られている= 寒山寺の 境内拝観 (You Tube)=車中から太湖を望みながら無錫へ
太湖産淡水パールの店「圓潤居」で真珠生産工程を学び、真珠クリーム購入の勧誘(YouTube)を受ける。
=団体客専用?レストラン「圓潤居」で無錫排骨などの無錫料理の昼食
=無錫 : 惠山古鎮の古い町並みを散策=遊覧船に乗り「無錫古運河」の見学(You Tube)
=蘇州刺繍の店 蘭莉園刺繍研究所 で制作過程、製品を見学、購入の勧誘を受ける〜付属の「蘭莉園大酒店」で揚げ魚のあんかけ(松鼠桂魚)などの蘇州料理の夕食
=(opで) 蘇州運河遊覧 ナイトクルーズ(YouTube) 、山塘街散策 =ホテル
「天平大酒店」(TIANPING HOTEL )」 泊
★12月4日(日)
ホテル=水郷古鎮・同里(「アジア写真帳」さんのページ)=手漕ぎの小舟に乗って運河巡り(「のぶなが」さんのページ)=同里:崇本堂=同里:世界遺産・退思園(「アジア写真帳」さんのページ) の居宅と庭園=同里:三橋あたりの運河沿いの遊歩道を散策=同里:明清街散策=同里:「銀杏楼賓館」で白エビ・白魚・銀魚の「三白料理」の昼食
=世界遺産・西湖 で 遊覧船に乗り(You Tube)〜蘇堤散策
杭州西湖十景、 西湖十景(「ぽんずの杭州雑記」さんのページ)、 世界遺産 杭州西湖
=杭州「百合花飯店 」で東坡肉(豚の角煮)など杭州料理の夕食=ホテル
「海外海百納大酒店(HAI WAI HAI BAINA HOTEL )」 泊
★12月5日(月)
ホテル=紹興=王義之の代表作蘭亭序(叙)ゆかりの紹興:蘭亭(「アジア写真帳」さんのページ) (同You Tube)=魯迅ゆかりの紹興:三味書屋=咸亭酒業で工場見学、試飲、購入のお勧め=「古越龍山酒楼」で紹興料理の昼食=紹興魯迅故居 (「アジア写真帳」さんのページ)= (大)海嘯 ・ 大逆流が起こる銭塘江(YouTube)を銭塘江大橋で渡り、 六和塔を眺め=「香都楼」で茶葉料理の夕食=ホテル
「海外海百納大酒店(HAI WAI HAI BAINA HOTEL )」 泊
★12月6日(火)
ホテル=千年古鎮・烏鎮=烏鎮東柵景区:茅盾故居〜江南木彫陳列館〜藍染め工場=途中、サービスエリアでトイレ休憩して上海へ
=東京にも支店がある小籠包の名店、「南翔饅頭店」の 本店ではなく、地下鉄・南京西路駅すぐ近くにある「上海南京呉江店」(「姉御の一人旅ガイド」)で小籠包などの昼食=外灘散策=シルク店・「江南刺繍精品館」で布団づくりを見学、シルク製品を勧められ=中国茶館「?」でお茶を勧められ=(2006年1月に田幸たちが行った 庭園の 豫園 には行かず)=豫園商城を散策=北京に本店 、東京にも支店がある 北京ダックの名店 ・ 「全聚徳・上海閘北店」で北京料理の夕食
…当初は別の店で上海蟹と上海料理をいただく予定でしたが、香港で太湖産と思われるカニからダイオキシンが発見されたために急遽変更されました
=(opで)上海馬戯城で上海雑技団の 雑技 (YouTube) オートバイ8台!!でした(YouTube) 鑑賞=ホテル
「映像戴斯大酒店」(「Days Hotel Insun Shanghai」) 泊,
★12月7日(水)
上海発10:15(日本時間11:15)、全日空 NH922便
成田空港着地14:38、税関出場15:10でした。
※このツアーは、読売旅行 の添乗員同行 「煌きの江南7都市大周遊 6日間 蘇州・無錫・同里・杭州・紹興・烏鎮・上海」に参加したものです。
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【村谷のレポート】
<12月2日(金)江南の旅第1日目(成田〜上海)>
「煌きの江南7都市大周遊6日間」の旅に参加するため、16時50分に成田国際港第1旅客ターミナル南ウイング4階出発ロビーの団体受付Kカウンター前に、小林・田幸・塩路・村谷・山内と、一昨年のカンボジア&ベトナム南部旅行でご一緒した菊池の6人が集合した。
終始同行する添乗員の I さんは、目がぱっちり、色白で細面、すらりとした美人でまずはラッキー。
彼女は中国人とのクオーターで、台湾の大学を卒業したとは頼もしい。今回のツアーは総勢15人だ。
手続きを滞りなく済ませて、出発ゲートに向かうと一番奥だった。
長い廊下を折り返して山内が6人分のロング缶ビールを買ってきてくれたので、持参の乾き物を提供しあって乾杯する。
現地滞在中には日本のビールにはお目にかかれないから、じっくりと味わった。
田幸・村谷・塩路が3人横並びの、足がたっぷり伸ばせる席が確保できた。
定刻の18時50分にANA921便が出発。
早々と出てきた機内食は、白身魚とホタテやキノコのクリーム煮がメインで、繊細な味を好みの酒で味わう。
CAさんの直ぐそばのため、缶ビールや白ワインを何度もお代わりした。
好天のおかげで上海・浦東国際空港第2ターミナルには定刻より30分早い21時に到着した。
当地滞在中ずっとお世話になるベテラン男子ガイドの張さんがお出迎え。手際よく専用バスに案内してくれた。
生粋の上海っ子で、ガイド歴28年のベテランだ。
旅の間の注意事項と愛する江南地方の良さについて、歯切れのよい日本語で丁寧に説明していただく。
車内で各自1〜2万円の両替も済ませたが、ドル高(人民元はドルにほぼ連動)のため1元=18円程度。
今夜と最終日の夜にお世話になるホテル・上海映像載斯大酒店に約1時間ほどで到着した。
小林・田幸、塩路・菊池、村谷・山内は2人部屋で、先着していた今年3月の台北ツアーでお世話になった鳥居を含めた7人が、酒類幹事部屋(村谷・山内)に集合した。
夜遅いため日本から持参した黒霧島の1.8Lパックを、これまた持参の乾きものをつまみに乾杯。
明日からの英気を養って就寝しました。
<12月3日(土)江南旅行第2日目(上海〜蘇州〜無錫〜蘇州)>
今回の旅のポイントは、上海を拠点として、世界遺産を主にできる限り著名な観光ポイントをエスカーションして堪能する欲張りツアーだ。したがって上海中心部と身近な周辺は最低限に抑えている。
初日の集合は、午前7時30分。昨夜の宴会のお開きが遅かっため、身支度は二の次で、朝食と荷物整理が優先。
朝食は平凡なバイキングだったが、前回の台北よりは充実していた。
眠気眼で中型バスに乗り込む。村谷の座席は、添乗員 I さんの真後ろに固定した。
上海からはほぼ一直線の国道312号線(「あるきにすと」さんのページ)で、蘇州に向かう。
当地の高速道路は1990年代から整備され、現在は10万キロ(地球2周り強)の距離を誇る。計画ができれば余計な障害物はすぐに除去できるというお国柄で、上海中心部、郊外を問わず建設ラッシュが継続中。
住民の抵抗で荒川のスーパー堤防工事が裁判所で係争中という東京では想像ができない。
高速道路の表示が、簡体字の漢字と英語が併用されているので分かりやすい。次の出口が「下一」と知った。
日差しは12月とは思えないほど強く、窓のカーテンは必至、サングラス持参を失念して後悔したが、当地勤務経験のある鳥居のみがしっかりと用意していた。
まずは、最初の立ち寄り地=宿泊先であるである蘇州に向かう。蘇州市内の駐車場で途中のSAに続く2回目のトイレ休憩。
休憩が終わると同時に現地担当の女性ガイド・李女史が加わる。張さんと同じ51歳だが、当地は数えで年齢で数えるそうで52歳、日本は満年齢と知っていてうらやましいそうだ。
蘇州は長江下流部のデルタ地帯に位置するため穀物や魚介類が豊富で、養蚕業はじめとする軽工業が伝統的に盛んな豊かな土地だ。経済基盤を背景に教育・文化水準が高く、中央政府で働く要人や文化人も多数輩出していることが自慢。
蘇州市街の街路樹はプラタナスの大樹が多い。夏は葉が茂って日陰ができ、冬は葉が落ちて歩道まで日差しが届く。
蘇州やプラタナスに限らず、こちらでは木々は防虫のため根元から1m〜2mほどの高さまで幹に真っ白く石灰が塗られているのが面白い。
明・清代に造られた中国庭園が市街に点在し、1997年に4庭園、2000年に5庭園が世界遺産に登録されている。中央官僚として功成り遂げて帰郷し、あるいは事業に成功した金持ちが造ったもの。蘇州古典園林は留園や拙政園など9庭園だが、
我らは 藕園(グウ園) に向かった。
水墨画を思わせる趣ある水辺に沿った庭園で、池を囲む回廊や、あちらこちらに点在する丸窓や花窓、足元の敷石、太湖石で造られた築山、小ぶりな蘇州瓦で敷き詰められた屋根などが特徴だ。来客をもてなす東屋=亭が不可欠だ。
ガイドの張さんによれば、ぐう園の所有者が金持ちには珍しく愛妻家で偕老同穴を貫いたのが選択理由という。
池に面した亭では、「4つの月」が眺められる。まずは頭上の夜空に輝く月、次は池の水面にきらきらと反射する月、3番目が盃に移る月、そして4番目が目の前に美しくお酌をしてくれる美人の奥さんだという。
半信半疑で園外に出て、これまた世界遺産になっている京杭大運河のほとりに出た。
はるか昔の隋の煬帝が北京から杭州までの2000キロ強を人力のみで造ったという。万里の長城と並ぶ中国の二大建築物。
意外に川幅があり、周辺を無数のクリークがつないでいて、マルコポーロがこの地一帯を「東洋のベニス」と称した理由が分かった。
大運河に続く水路を少しだけ小舟に乗って往復する。両岸の建物はすべて古い形を残すように強制されていて、見るほうは風情があるが、生活するには不便なため老人のみが住むという。
船の上から後方を振り返ると小高い虎丘の上に宋の詩人、蘇東坡=東坡居士=蘇軾が「蘇州に遊びて虎丘に遊ばずんば憾事なり」と言ったという虎塔がくっきり。
続いてバスは太湖に沿って北西方向へ小1時間かけて行き、太湖産淡水パールの店「圓准居」で初のショップ見学。
塩路の体験では日本の琵琶湖でも同様の淡水真珠があるそうだが、さすがに大陸的で巨大なカラス貝から数年がかりで数十個の真珠が採取できるという。
ネックレス用の美形真珠採取としての歩留まりは低いが、 クズ?パールは お土産用や化粧品に転用される。ガイドさんからのおすすめに従って数名が頑張って、1万円=10個の真珠クリームを御用達。李さんは長年のご愛用とあって、若々しく肌もすべすべに見えた。
昼食はビルの中の大食堂・レストラン「圓潤居」で無錫排骨(スペアリブ)中心の無錫料理。炒飯や野菜炒めなど品数は多い。
酒は青島ビール大瓶=30元だが、アルコール度が低いため酔えない。
再びバスで蘇州へ戻る。車中から太湖の上に虹が架かっているのが見えました。
唐代の詩人・張継の「楓橋夜泊」に詠まれた寒山寺は若き弘法大師の修行寺としても知られ、村谷は久々に弘法大師像に お参りする。
両面刺繍の技術者養成所として有名な蘇州・蘭莉園刺繍研究所を見学。妙技にもその価格にも驚かされた。
夕食は付属の蘭莉園レストラン。代表的なメニューは白身の高級魚=桂魚の骨をすべて取り除き、細かな細工でリスの形に似せたあんかけの「松鼠桂魚」(「吃尽天下」さんのページ)で、カリカリの表面とふっくらした白身のバランスが素晴らしい。それ以外にも、炒飯や麻婆豆腐は必須。紹興酒を張り込んだが、1本=150元と割高なのはやむを得ないか。
夕食後のオプショナルツアーは220元/の蘇州運河遊覧(約40分)を選択したが、正解だった。
両岸はあまねくライトアップされ、昼間の汚れは見えず、頭上にはくっきりと月と星空。櫓をこぐ音しか聞こえない。
虎丘山 と 蘇州城をつなぐこの運河はかつて詩人・白居易が蘇州の長官として開削した用水路で、残土で築いた道路が山塘街。
旧蘇州城の外堀を形成しており、我らも白楽天が友人たちと頻繁に詩会をひらいたという由緒ある料亭が立ちはだかる市街中心部に上陸した。
なお、村谷が船中で購入した2種類の名所写真入りトランプ(計20元=360円)は、絵柄が豊富で孫たちに好評でした。
土曜日の夜とあって人波でごった返していたが、すりに気を付けながら暖かな初冬の夜を堪能しました。
散歩後はバスで今宵の宿舎「天平大酒店」に戻る。建物と部屋は上海同様豪華だが、水回りなどに課題が残ると一同の意見が一致した。
ここも郊外店のため、ホテルと道路1本挟んだ小さなコンビニしかなく、紹興酒 と 老酒を各1本買い足し、昨夜の残りの黒霧島と合わせて空っぽにしてから就寝しました。
<12月4日(日)江南旅行第3日目(蘇州〜同里〜杭州)>
本日の出発は8時、ゆっくりと朝食が摂れる。
2軒目のホテル、2回目の朝飯でバイキング方式の朝食の要領がわかってきた。
たっぷりの野菜サラダにはイタリアンドレッシング、粽・ミニ肉まんを各1個、白粥にトッピング、そして炒め物が村谷の定番になりそう。
ジュースは2〜3種類あったが、いずれも濃縮ジュースを薄めたようで今一つ。
コーヒーは甘いので、紅茶に熱いミルクと決めた。果物にヨーグルトをたっぷりかけて締めた。
…田幸注記、機械式は砂糖入りコーヒーだったようですが、ポット入りのものは自分でスティック砂糖または怡口糖(パルスイート似?)で甘さを調整できました。
午前中の目的地・同里(「のぶなが 我が人生」さんのページ)は蘇州の一部の都市だが、早くから観光地・水墨同里として知られている。
1980年代の市長が、親友の大学教授のアドバイスを受け入れて明・清時代の街並みを積極的に保存に努め、その後1990年代に高速道路が一挙に整備された結果、観光地として注目された。
午前9時前、広い駐車場に2台目の停車だった。
先ずは、人生を表すとされる三橋(長慶橋・太平橋・吉利橋)へ。かつて誕生・結婚・隠退の節目に夫々橋を渡る行事が行われたという。
ちなみに現在、中国の定年は男60歳・女55歳と早く年金生者になるが、貰いはじめは年金が少なくて生活は大変だが、支給額が毎年1割ずつ引き上げられるので、長生きすればするほどお得とは李さんのお話だ。
明・清時代の面影を残す商店街・明清街を散策する。建物には一切手を加えられないのは蘇州と同様だが、小舟で遊覧した際に裏口には室外機があったのを目ざとい同行者が発見。
150年の歴史を持つ世界遺産・退思園は、「進思尽忠,退思補過」(「アジア写真帳」さんのページ)に由来して名付けられた庭園。入口の応接間にはどっしりとした黒檀製の椅子が数脚置かれ、正面には持ち主直筆の額が掲げられているのは蘇州の世界遺産・藕園(グウ園)と共通だった。
どんどん押し寄せてきた人波をかき分けて崇本堂へ移動する。建物の随所に精細な彫刻が施されていて、思わず足を止めてしまう。
昼食は商店街の入口からほど近い「三白料理」 の 銀杏楼賓館。2つのテーブル、男ばかり7人グループ+I添乗員さんとその他の皆様へと別れる。
白エビ茹でたては旨味が残り美味しいが、細くて長いひげは齧ってしまう。白魚の卵炒めは全員から好評だった。
銀魚の煮つけは淡白ながらも味が濃くて美味だったが、随所に残る細い鋭い骨が苦手な村谷は一口だけ。
たっぷりの炒飯や麻婆豆腐などの大皿は、定番の青島ビール(1本30元)で何とか平らげた。
すっかり満杯になった駐車場から出発、そろそろ疲れが出てきて杭州までの長い道のりは絶好の昼寝タイムだ。
李さんが誕生の由来と見事な美声を披露してくれた「無錫旅情」や、ライトアップされた蘇州の夜景が浮かんだ。
午後は杭州市。かつて女真族に追われて南下した南宋の都があった歴史の街だ。軍事力は弱かったが、文化水準は歴代中国王朝でも最高水準を誇った文化都市といわれている。住民には今でも華北地方の訛りが残っていて、ガイドの張さんは聞き取れるそうだ。
当初の見学予定に入っていた碑文・篆刻の研究施設「西れい印社」が改装中のため、明日の予定を早めて西湖遊覧に切り替えられる。
湖畔は好天の日曜日とあって、家族連れや若者カップルで原宿状態だ。
「小皇帝」とも呼ばれる一人っ子を両親と祖父母が大切にエスコートしている姿は日本とあまり変わりがない。
男女のカップルは圧倒的に女性優位で、お姫様に尽くす姿は朝食時のバイキングから買い物、撮影まで一貫していた。
3時過ぎに乗った遊覧船は貸し切り。ガイド歴の長い張さんも初体験の良コンディションとのことで、我らをそっちのけで持参のスマホで動画撮影に余念がない。
李さんの説明をお借りすると、「西湖」は中国四大美女の一人・西施にちなんだ命名のため、芭蕉の句「象潟や 雨に西施が ねぶの花」に所縁の秋田県にかほ市 と 紹興市 諸曁市とが姉妹都市になった。
西湖十景は特に有名で、当地の長官として勤務した北宋時代の詩人・蘇東坡が湖を浚渫して築いた小瀛洲(しょうりんす)には4つの池がある奇観で知られ、湖沿いに点在する3つの塔が あたりの景色を引き締めている。
夕食前の散歩は、同じく蘇東坡が築いた全長2,800mの堤防「蘇堤」(「アジア写真帳さんのページ」)の一部を散歩したが、行き交う人波の多さはいずこも同じ。
夕食は湖畔からほど近い「百合花飯店」。階段を上り西湖が一望できる高台にあり、入口には樹齢500年の黄葉見頃のイチョウがお出迎え。
杭州料理は美味だったが、売り物のはずの東坡肉(豚の角煮)はポーションが各自1切れと少なくて本日唯一の期待外れだった。
宿は、杭州市郊外にある海外海百納大酒店(またも名前が大酒店とはわれら向き?)に連泊する。部屋の設備などはこれまでの2か所とほぼ同様。
明日の出発は8時半と遅くて余裕があるため、隣接のコンビニでたっぷりと買い出しを行い、酒類幹事部屋で大いに飲んで明日からの鋭気を養ってから就寝しました。
<12月5日(月)江南旅行第4日目(杭州〜蘇州〜杭州)>
本日の出発は当旅行で最も遅い8時30分。ホテルも連泊とあって、のんびりと朝食。
メニューは昨日と同様だったが、硬軟両様のヨーグルトや、注文すれば(言葉が通じるか否かは別として)ふんわりとした卵焼きが可能なことを学んだ。
地元ガイドさんも同乗し、8時30分にホテルを出発。国道329号線を一直線に進む。
午前中は、紹興酒と魯迅で名高い紹興市に向かう。
最初の立ち寄り先は、中国を代表する書家・王義之所縁の蘭亭。
台湾の故宮博物院でも(複製を)拝見した〈北京故宮博物院にも(複製が)収蔵されている〉「蘭亭序」、世界中の書道のお手本の生まれた現場・原典を拝観できて感激する。流麗で何度見ても親しみやすさを感じた次第。
永和9年(353年)3月3日、王羲之が曲水の宴を催したという流れのほとりに、ピンクの服をまとった女性数名が観光客にお茶をふるまっていた。 書道の聖地として崇められているこの庭に、清の康煕帝の揮毫による「蘭亭」と書かれた石碑があったが、文化大革命の時期に破壊され池に投げ込まれた。とガイドさんが説明してくれた。
⇒(「古代文化研究所:第2室」さんのページ)を参照ください
続いて魯迅が子供のころ学んだ私塾の校舎、三味書院を視察する。思想の違いを超えて尊敬される中国民衆詩人は今も大人気のようだ。
待望の紹興酒工場に至る脇道は、当地には珍しく未舗装で車がガタンガタン。
着いたところは古越龍山酒造。村谷には森兄から携帯電話が入ってやれやれ。
広々した工場敷地内には、たっぷりと紹興酒が詰まった甕がごろごろしていて嬉しい。
定番の流暢な日本語の説明の後に出された試飲用の紹興酒は、最初の試飲者 飲ん兵衛の山内にとって10年物と5年物の区別は易しかった.。
手作りということで値段は高めだったが、鳥居が30年物をお買い上げ。
古越龍山酒楼での昼食は紹興料理、サービスの紹興酒が各テーブルに1本付いた(村谷が英語で聞くと3年物との回答だった)が、敬意を表して有料で1本追加する。
紹興料理もこれまでと同様に水産物の炒め物が中心だったが、いずれの皿も美味だった。
次は、魯迅故居記念館などを見学する。日本留学中に、この12月9日に没後100年を迎える夏目漱石が『虞美人草』の筆を執った文京区西片一丁目の旧居にも住んだこともある著名な文学者だが、当時の庶民の生活や思想をはっきりと描写したとの評価は一貫していて、いまも幅広く敬愛されている。
ここで地元ガイドさんと別れてバスが出発する。
再び杭州に戻る。
日本の隅田川と同様に、西湖の濁りの改善が長年の課題だが、上流にある千鳥湖(「worldtrip for diving」さんのページ)の清流を約1ケ月おきに流していて水流浄化に努めているとの張ガイドさんの説明があったが、あまり効果があったとは思えない状態だ。
海に近い当地では海流の影響が大きく、大逆流(大海嘯、中国のポロロッカ)が起こることで有名な銭塘江を、車道と鉄道が上下を共存する1937年に建設された銭塘江大橋で渡り河岸に出る。
バスを降り、西暦970年に創建された世界遺産・六和搭は夕陽に輝いていたが登る時間がなく下から望み、銭塘江のほとりで昨夕と同様の夕陽をたっぷりと鑑賞していると、18両編成の客車が大橋を渡って行った。
夕食は六和搭近く、銭塘江を望む香都楼。
全く癖がない茶葉料理で、千鳥湖ビール&紹興酒で平らげた。だんだんと提供されるお皿の数が少なくなってきて、ヘルシーになってきたように感じたのは村谷だけの錯覚でしょうか?
今夜の宿は昨夜と変わらず海外海百納大酒店で、すっかりお馴染みになったコンビニから、たっぷりの紹興酒とつまみを調達して、総括しました。
<12月6日(火)江南旅行大5日目(杭州〜烏鎮〜上海)>
本日も朝がゆっくりなので、荷造りを済ませてから朝食会場に出向く。
昨日は見逃したメニューも確認し、一同満足してチェックアウトを行う。
本日も好天のためバスのブラインドを確認して出発する。
新たに、ガイドの謝さんが加わった。人懐っこい性格で好感が持てるお嬢さん。
ただ、主なポイントに差し掛かる直前では、スマホの内容を復唱する姿は前任者と変わらない。
午前の立ち寄り先は烏鎮(ウーチン)。杭州と蘇州のほぼ中間にある都市で、生糸の産地として栄えた文化都市。当地も運河沿いの建物がしっかりと保存されている。
市内の公園にある戯台では2階が舞台になっていて、宝塚歌劇団同様 男役を含め全員女優の越劇の公演?練習?中。
なお、当地でも紹興酒が作られているが、黄酒と呼ばれる別酒。
また、羊肉の醤油煮込み料理「紅焼羊肉」が有名で、随所で売られていたが時間がなくて残念だった。
立ち寄り先は江南地方の伝統的な木造家屋「茅盾故居」に藍染工場と木彫展示館だった。
昼食は上海市内まで一挙に移動する。
東京でいえば銀座4丁目にも匹敵する地下鉄2号線・南京西路駅前、湟普匯商場の2階、居食屋・和民の右隣にある南翔饅頭店の支店。
昼食時で店外には行列ができていたが、予約済みの強みで待たずに着席した。
小籠包では、台北の「鼎泰豐(ディンタイホン)」と並ぶ有名店だが、皮が厚くこれもおいしい。
何よりもアサヒビールと提携した青島ビールの “生ビール”が日本と同水準でオイシカッタ。今までの数日間飲んできた青島ビールとはえらい違いだった。
食後、バスを待つ間に上海の高層ビル街を鑑賞するが、スタバあり、ユニクロあり、マックありと、東京と変わらない。
上海の旧市街と新市街を分ける黄浦江のほとり外灘を散策する。左岸は戦前の欧州の租界の色彩が色濃いレンガ造りの建物が現存し、右岸には現代中国の高層ビルが林立する。小林は数年前に仕事で訪問したことがある森ビル(「上海環球金融中心」)を懐かしく遠望する。
続いて豫園商城を散策する。太極拳を楽しむ老人たちが多いのは、台北と変わらない。肝心の豫園は午後4時で閉園のため、緑波廊右奥の出口のみを確認した。
連れまわしショップの中国茶館で黒茶や鉄観音茶をおいしくいただいたが、著名な龍井茶(ロンジン)は季節外れとのことで薦めないというのも一つの矜持と納得する。
夕食はダイオキシン騒動の余波で上海ガニから北京ダックに変更されたので、北京が本店の有名な全聚徳の支店に入店する。
出された北京料理は村谷の舌での判断ではすべて文句なしだったが、顧客サービスが全くいただけない。
鳥居が流暢な北京語?上海語?で伝えたにもかかわらず、ナプキンは最後まで出現せず、取り皿も1枚のままだった。
時間がないので夕食後のオプショナルツアーに出かける。
本格的な上海雑技団の演技が鑑賞できる舞台は、上海商城劇院・上海馬戯城・雲峰劇院・上海滬西大劇院の4箇所があるが、われらは上海馬戯城で鑑賞。
巨大な球体の中で8台のバイクが走り回る演技がみられる会場だ。友人に会いに行く鳥居を除く6人が参加希望したが大正解。
村谷幼少時に札幌の中島公園で見たコグレサーカスの4倍の規模を緊張と興奮で体験しました。
…田幸が10年前に見たときはバイク4台?だったそうだ。
…上海雑技団 4大会場の演目内容の比較@ 上海雑技団 4大会場の演目内容の比較A
ショーが終わり、トイレを済ませて如何に素早く自分たちのバスまで戻ることができるかが、中国での生存競争?
幸い我らのガイドの謝さんは、背が高く大柄の体格でショッキングピンクに近いピンクのジャケットを着用し、右左を素早く判断してくれたので、終演後5分でバスに乗れてラッキー。
今宵の宿は初日と同様の上海映像載斯大飯店。
明日朝は早いので打ち上げは各自としてロビーで散会。
村谷&山内は隣接するコンビニで寝酒の調達に向かおうとすると、紹興酒に造詣が深い謝さんが同行してくださりありがたい。
残った元を全て投入、彼女の愛用酒だと勧められた銘柄を含めて3本購入し部屋に戻る。
YSCへの土産として1本だけ残して、2本を飲み干し上海の夜を締めました。
<12月7日(水)江南ツアー第7日目(上海〜成田)>
今朝の出発は6時半なので、午前5時半にモーニングコールがあるとのことだが村谷&山内ともに起床済み。
フロントに一番乗りだった。
定刻より5分前の午前6時25分にバスが出発する。15人のツアーで一度も遅刻者や行方不明者を出さなかったのは素晴らしい。
朝食はお弁当、2種のパンとバナナ、ゆで卵にミネラルウオーターだが、それぞれじっくりと平らげた。
早朝のため高速道路の渋滞も全くなくて順調に、浦東国際空港に到着した。
搭乗手続きも順調で、無事に10時15分発(日本時間11:15)ANA922便に搭乗。
機内食は日本食でほっとして、白ワイン2杯で完食、日本語のビデオを見ているうちに予定より早い13時38分に無事に成田国際空港に帰着しました。
先ずは、7人のメンバーが気持ちよく旅をエンジョイできたことに感謝します。
今回もまた、好天に恵まれました。
また、添乗員さんと張さん、各地のガイドさんに、誠にお世話になりました。
ありがとうございました。
個人的には、中国に抱いていたイメージを多少、修正できたのが大きな収穫でした。
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上海〜蘇州〜無錫〜同里〜杭州・西湖〜紹興〜烏鎮〜上海
(2016年12月2日〜7日、写真は持ち寄りました)
「蘇州夜曲」の歌(You Tube)…この歌を聴きながら、別ページでこのページを閲覧すると、江南滞在気分 (^^♪
★2019年11月〜12月 台湾・台北 猫空・ 九 イ分 散歩のページへ
★2018年 5月 台湾・台北 慈湖・石門水庫・大渓老街 散歩のページへ
★2017年11月16日〜19日 悠久の北京4大世界遺産めぐり 散歩のページへ
★2017年 5月 台湾・台北 十分 ・ 九 イ分 ・ 平渓線 散歩のページへ
★2016年 3月 台湾・台北 猫空・野柳地質公園・陽明山公園 散歩のページへ
★2013年11月 台湾・台北 烏来 ・九 イ分 ・ 北投温泉 ・ 淡水 散歩のページへ
★2009年3月 ほぼ 台湾一周 散歩のページへ
★2006年1月 上海・蘇州 散歩のページへ
★2014年11月 カンボジア・ベトナム(ホーチミン)」
※生命無価…生命に値段は付けられない 命はかけがえのないもの
※潮水無情…大逆流の大波は無情
※生命無価…生命に値段は付けられない
命はかけがえのないもの
※潮水無情…大逆流の大波は無情