<3月22日(日)秋葉山〜掛川城散策レポート 第1日(分倍河原駅〜第1・第2東名〜秋葉神社〜遠州・森町)>

 快晴の京王線・JR南武線・
分倍河原駅南口の新田義貞公銅像前に、 塩の道・千国街道歩き を共にした、清水・西・村谷の3人が集まった。ほどなく山内車が到着し、10時出発。

 出発が日曜日の昼近くだったためか高速の乗継もスムーズで、御殿場ICの先から第2東名に乗った。山内以外は初体験だったが、道が直線で展望の良さは抜群だ。確かにトンネルは多いがあまり気にならない。旧?第1東名は左手下側の意外に近くを走っている。

 人気の駿河湾沼津SAでトイレ休憩。駿河湾が一望できる絶景ポイントで、生シラスやサクラエビがたっぷりの食材は魅力的だったものの、昼食は遠州でと決めていたので先へ進む。

 秋葉山神社に最寄りの
浜松浜北ICで降りて、天竜川沿いの国道152号線を北上する。
午後1時を回っていたので食堂を探しながら坂道を登っていくと、左手に
八幡屋の暖簾を発見、ちょうど1台車が出てきたので、すぐに駐車する。
 人気店らしく店内は地元の家族づれで満員だったが、何とかカウンターに4人分の席を確保した。
上にか蕎麦(油揚げ・鰹節・ねぎ・ナルト入りの温かい蕎麦で1杯600円)を注文し、辺りを見回すとボリュームがたっぷりのようだ。
 癖がなく食べやすい味で、満足して店を出る。

 標高900m近くにある 秋葉神社 までは狭く急な坂道だが、山内の見事なハンドルさばきで難なく到着した。
全国的にも知られた火除けの神社で、信州・松本城から駿州・相良を結ぶ 塩の道・南道 が通ることでも知られている。
 駐車場からはしっかりした石段が続き、一歩一歩踏みしめながらゴールイン。眼下に広がる駿河湾が頑張ったご褒美だ。
火除けとともに家内安全をお願いして、いつもよりたっぷりとお賽銭をお納めする。

 下りも何台かの車とすれ違ったが、予定通り午後3時に、清水が手配してくれた 森町の新屋旅館 に到着した。かなり古い和式旅館だったが、清水次郎長が度々投宿し、隣接する天宮(あまのみや)神社の境内で迷子だった森の石松を引き取って育てたという由緒ある場所だ。

 旅館の風呂は1人ずつしか入れないため、町営の保健福祉センターにある
町営浴場(温泉ではありません)を紹介していただく。
タオルを持って塩の道に沿って古い宿場町を1キロほどぶらりぶらり。旅館の名前を受付で告げると、一般料金300円ではなく、町民料金200円で 入場できた。広々した湯船でのんびりと手足を伸ばし、疲れを十分に癒した。

 ぽかぽか陽気の商店街は日曜日の為ほとんど開いていなかったが、村谷が目敏く1軒の
酒屋を発見し、地酒1本・焼酎1本・カンビール半ダースを寝酒に購入した。
 続いて乾きモノを探したがなかなか見つからない。
 夕涼み中の地元男性から、川沿いの
ウナギ屋さんを紹介していただいたが、火を入れたばかりで骨煎餅は時間がかかると伺い断念。結局、山内が清水と車を飛ばして乾きモノを調達してきた。

 テレビで相撲を見ながらカンビールを空けたところに午後6時の夕食の案内があり、亀戸天神の太鼓橋のような急な階段を慎重に降りて1階の食堂に集まった。おかみさん手作りの家庭的なおかずがずらりと並んでいたので、思わず地酒の熱燗を注文してしまう。

 おかずが無くなったので急階段を登りかえして、幹事部屋で2次会。 塩の道・北道=千国街道(松本〜糸魚川) の思い出話や、 東海道・姫街道 のエピソードなどを交えてほぼ酒を平らげてから就寝しました。


<3月23日(月)第2日(遠州森町〜掛川城〜森掛川IC〜第2・第1東名〜分倍河原駅)>

 昨夜は雨が降ったようだったが、本日も快晴、気温は昨日より低い。

 例によって早起きの清水・村谷は、宿に隣接する
 天宮(あまのみや)神社 に参拝に出かけた。
4月の第1土曜・日曜日に開催されるお祭りは、国指定無形民俗文化財にもなっている十二段舞楽が披露されることでも有名で、広々とした境内には祭りの模様が詳しく記された写真が数多く飾られていた。本日の道中無事をお祈りした。

 朝食の7時半までは時間があるので夫々南北に分かれて散歩の続き。村谷は川沿まだいにバスターミナルへ。
昨夕、車窓から見えたスーパーマーケットはすでに廃業していた。また、バスは全て東海道線の袋井駅行きで、通学の学生が乗り込んでいく。

 朝食は海苔・納豆・漬物の定番コースで、村谷が納豆を独り占め。
お勘定は、昨日の入浴料金を割り引いてくれて3万5千円と、飲んだお酒の量を考慮すれば極めてリーズナブルだった。

 帰りに取りに来ることを言づけて、山内車を駐車場に置いて出発。掛川城までは凡そ13キロの行程だ。
先ずは太田川に沿って南下する。出勤の車の往来が激しいので、旧道を行く。森川橋で横断する。橋の袂には毎年、皇室の献上している名産・次郎柿の原木がある筈だが、先を急ぐ。

 本日は終始雁行する天竜浜名湖鉄道の
戸綿駅前を通過。車道と別れて旧道に入ると、いきなり坂道になる。
登りつめた善正庵池で休憩。気温の低さなどは飛んでしまった。
 第2東名に向かって今度は下り道。下をくぐると再び線路沿いの山道になる。こんなにアップダウンがあるのは想定外だったが、塩の道・北道を踏破している面々にはさほどのことはないと思って進む。

 
原田駅先の猿田彦神社から先はゆるやかなあぜ道でやれやれ。
掛川城で待ち合わせている清水・西・村谷と同期入社のT君から電話が入り、順調なので待ち合わせ時間を午後1時から正午に早めてもらう。

 次の
原谷駅手前の公会堂で休憩。洋式トイレがあったのでお借りする。
細谷駅手前で車道と離れて旧道を選択。若一王子神社の先は、静岡よみうりゴルフ場で分断されていて山道に迷い込みそうになったが踏みとどまり、田圃道に戻る。

 健脚の娘さんの後ろ姿に見とれながら
板沢神社の参道前にある常夜灯に着く。そういえば、街道の各所には競うように新旧の常夜灯が建てられていて、当地の裕福さがしのばれる。

 延々と続く茶畑の横で休憩していると、折から作業中の中年のご婦人に声をかけられた。何でも東京・新橋・愛宕のご出身だそうで、専用の焙煎工場を持つという大手茶づくり業・S製茶を経営するご主人に請われ?当地に居住しているという都会的な雰囲気の女性でした。
 塩の道を歩く旅人との会話を楽しみにしておられたようで、我々の冗談話も少しはお役に立ったかもしれません。

 ようやくのことでの天守閣が見えてきて、川沿いに歩を進めて12時20分に大手門前に着き、待ちわびたT君と10年ぶりの再会を果たしました
直ぐ前の2階の食堂で昼食、お酒を控えているT君と帰りを託す山内に仁義を切ってから、3人は地ビールを注文。
 たっぷりと歩いたので、すき焼き定食(900円)を食してようやく人心地がつきました。

 T君との楽しい会話を終えて、4人は初体験の 掛川城 へ。清水&村谷は、吉田&滝澤両兄との旧東海道歩きで掛川駅前のビジネスホテルに泊まった際にも、大手門だけで入城していない。

 昨日、 静岡城 の桜が満開だったというニュースを朝のテレビで見ていて期待していたが、どんぴしゃ。温暖で早熟の桜の木々が、早くも満開。やはりこのメンバーで行った昨春の高遠城の満開の桜を思い出す。

 
3層の天守閣の頂上からの眺めは360度の絶景で、譜代大名しか配置しなかった街道の要衝を歩いた満足感に浸る。
まだまだ見どころは多いが、4人ともに明日も日程が入っているので帰途に着く。
 大手真ん前にタクシーが止まっていたので、迷わず乗車して
掛川駅

 そのまま、天竜浜名湖鉄道・掛川駅改札に行くと駅員さんが「切符は買わなくてよいですから、すぐに乗車してください」と、乗り込んだ。山内が社内の時刻表を確認するとこの時間帯は1時間に1本しかなかった。秋葉神社参拝の御利益だったようだ。

 朝方通過した
戸綿駅で下車。歩き足りない村谷と車を運転する山内が新家旅館の駐車場まで駆け足で行き、車を取りに行く。

 午後2時過ぎには、
森掛川ICから第2東名に乗ることができた。
平日とあってトラックも多かったが、まだ明るいうちにスタート地点の分倍河原駅に戻ることができました。

 事前の手配をいただいた清水さん、終始安全にドライブしていただいた山内さんにお礼申し上げます。

 次回も4人でどこかの街道を歩きたいものですね。


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 掛川市内の塩の道

街道

★2015年3月22日(日)〜23日(月)「塩の道、秋葉神社〜遠州・森町〜掛川城」

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