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 夕刻にJR東海道線・二宮駅周辺で所用があり、天候も梅雨時ながら曇天の予報だったため、標記散歩を行った。

 前回YSCメンバーで訪れたのは平成年号のことだったから、久々の訪問。村谷にとっては直近の山歩きがコロナ前の高尾山登山だったのでほぼ4年ぶりの挑戦となり、足元がやや不安。

 吾妻山(標高136m)に通じる登山口は4か所あり、今回は二宮駅に最も近い役場口を選択した。午後3時に二宮駅北口を出発し、二宮小学校と二宮町役場の間の坂道を上っていく。

 吾妻山公園入口にある、前回はなかった木製ベンチに腰を下して、案内板横に備え付けられていた「にのみや吾妻山公園案内図」をじっくりと眺める。1〜2月の菜の花がとくに有名で、YSC散歩もその時期が中心だった。4月はサクラ、 4月はツツジで 今月はアジサイが見頃だ。

 長い石段に挑戦開始。金属製の手すりが階段の中央に新設されていて、所々にラップが100/300段と掲示されている。
コロナ前ならば高尾山頂上直下に鎮座する2百数十段の階段は一気に突破していたのだが、165/300段の踊り場で休憩。

 後ろから登ってきた若いご夫婦が「お先に」と追い越していった。途中には休憩用のベンチも設けられていて、お年寄りに優しい環境が整えられている。

 階段を上り切った個所に二番目の案内板があった。足元に優しい、少し傾斜がきつい坂道を上がっていくと右手に浅間神社の木の階段がお出迎え。巻かずに本日の道中をお願いするため、長い階段を選択すると、右手一帯に色とりどりの
アジサイが迎えてくれる。

 ツツジ園を抜けて下り、しっかりとした管理棟に前に到着、隣接する休憩所で一息入れる。ウオータークーラーから持参のコップに冷水を頂戴して、ハチミツカリントウを口にしてカツを入れる。背中のタオルはすでに汗がにじんでいるようだ。窓から外を見下ろすと、大型遊具が整備されたうさぎ園があり、好天下での賑わいが想像される。

 管理棟前方の遊歩道を左折し、広々した芝生広場に到着。家族連れが数組、午後の休憩を満喫中。YSC散歩定番の昼食場所だった右手奥の山頂に設けられた鉄筋コンクリート製の展望台に到着したのは午後3時30分。女子高校生二人組や、男子高校生グループがお喋りの真っ最中。地元の高齢男性が、男子高校生に自ら撮影した富士山が映った絵葉書片手に熱弁をふるっている。

 村谷は空いていた木製ベンチに腰を下して、帽子・ベスト・背中のタオル・靴を脱ぎ遅めの昼休憩に入る。真正面にあるはずの富士山は幾層もの雲に囲まれていた。持参のカンチューハイを、黒豆せんべい・ベビーチーズ・ハチミツカリントウのトリオをつまみにゆっくりと口に含み元気を取り戻す。

 7月度の宿題の俳句などを考えながらの30分強の休憩を終えて下山を開始する。
公園の名前の由来になった吾妻神社に向かう。日本武尊に随伴した弟橘姫が、水神の怒りを鎮めるために走水の海へ身投げして、二宮海岸に漂着した姫の櫛を祀ったのが起源。竹林に囲まれた吾妻神社に参拝し、これまでの無事にお礼し、無事にゴールインすることをお願いする。

 下りはこれまた300段ある昔ながらの参道。日の当たらない参道には丸太の階段が整然と並び、慎重に足元を見極めることが大事。
幸いにも山門の脇に長い竹の杖が何本も置かれていたので、有難くお借りした。一段置きに杖を突いて下りるのは、四国遍路で経験済みだったので、すぐにテンポが合う。
 途中で犬を連れて登る家族連れ4人に遭遇、村谷と同年配らしい男性の右手にも、長い竹の杖があった。

 無事に梅沢口に下山し、竹の杖を右手の木の脇にお返しし、線路沿いに戻り返す。
二宮駅北口に到着したのは午後4時30分だった。

 久々の里山歩きをこなせたので、遠くないうちに高尾山に挑む予定。(村谷 記)

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★2023年6月10日(土)「二宮・吾妻山公園散策(二宮駅から周遊)」