村谷は先週10日(土)に新型コロナワクチン2回目の接種を終えて、他人様にご迷惑をおかけする可能性がだいぶ低くなりました。
また、勤務先から来週後半からはオリンピック期間に入るので、週3回→週1回に出勤制限が言い渡されましたので、アイドルタイムの活用策として、一昨年の御府内八十八か所巡りの続編として、標記の十社巡りに思い至った次第です。
すでにこの分野でも先達である深く敬愛する吉田兄からも「東京十社巡り」を勧めめられておりましたし、YSC散歩で皆様と何度も訪問済みの神社です。直接のきっかけは、春ごろにブックオフで購入した倉坂鬼一郎作の大江戸飛脚便シリーズ第三巻「開運十社巡り」でした。
スタートとゴールを増上寺としたのは、一筆書きを実現するためです。
順番は当時の名称で芝神明→富ケ岡八幡宮(これが正式名称)→亀戸天神→神田明神→根津権現→王子権現→白山権現→日枝山王大権現→赤坂氷川明神→品川明神です。
総距離は十六里半、約六十六キロです。
小説では2か所ずつ6回で回るのですが、四国遍路から14年経過しており我が脚は経年劣化、まして猛暑の時期ですから、2回目以降は一日に一か所ずつとして、その代わり近場の名所に立ち寄ることとしました。休憩もできるだけたっぷりと入れるつもりです。
第一回を本日としたのには、二つの理由があります。一つ目は都心のコースであるので混雑する平日をさけました。二つ目は1590年に徳川家康が江戸入りしたのが八朔(旧暦八月一日)で、中原街道を経由して現在の日比谷通りを通りましたので、本日のコースと重なるからです。
前置きが長くなりまして恐縮ですが、以下が本日のレポートです。
午前11時半、都営三田線・芝公園駅に到着し、地上に出ると朱色に染まった東京タワーが目に入る。
車も人通りもまばらな日比谷通りを北上し、上述の理由で出発点とした芝・増上寺に向かう。三解脱門から入場すると、広い境内には数組の参拝客がいただけだった。いわずと知れた浄土宗の古刹で、天台宗の上野・寛永寺と交替で歴代将軍の菩提寺になっている。
はるか昭和の時代にここで何度も社葬のお手伝いを務めたことを思い出した。山門わきの木陰で水分を補給し、身支度を整える。定番の背中にタオル、夏場用に首にはタオルでくるんだ大きめの保冷剤をセットした。
信号を横断し東進、芝大門交差点を左折した。最初の参拝先は芝大神宮。当時は芝神明社という。境内に入るとこの暑さにもかかわらず先客が二組いる。三十路と思しき男性は長い間お参りしていたようで、途中で次の四十路と思しき女性に少し場所を開けて、おみくじ箱の方へ移動した。女性は背中がぱっくりとあいて涼しそうな服装でうらやましい。数分後に女性が終わり降壇したが、男性はまだ熱心にお参りしているので待ちきれず、小さめのお賽銭箱の右手からお賽銭を投入してやっとお参りが終わった。
狭い境内には休憩できそうな場所がなかったので、階段を下り北上する。
できるだけ日陰を求めて、御成門駅で日比谷通りを横断、愛宕通りに出て北上、休憩を予定していた愛宕神社に向かった。
SUCCES STEPS(出世階段)と大きく表示された看板の前で、家族連れが写真撮影中。手すりにつかまりながらなんとか登りついた。
こんな急階段を背中に大人の武士を乗せて登り切った馬をほめてやりたいと思った。
参拝後に売店の横にある長椅子を拝借して一息つく。正午を回っていたがここで昼食を済ませると、先に行くのが億劫になるので、お茶だけにした。戻りは当然女坂を選択。
車の往来がほとんどない愛宕通りを、人がいないときにはマスクを外しながら進む。
霞ヶ関駅の先から日比谷公園に入ると、予想以上に人が出ている。皆スマホを見ながら何やら検索中。
ポケモン?ピカチュウ?の発生時間らしかった。ようやく日陰にあったベンチを確保し、靴を脱いで昼食タイム。最近お気に入りの京樽の五目いなり(2個200円)をとりだした。昼食時にもかかわらず、周りはおしゃべりと探索で夢中だった。がりが美味で汗が少し引っ込んだ。
公園を出て祝田橋から内堀通りを北上する。お堀端を歩く人はまばらで、ジョガーも一人だけだった。
このまま直進して将門の首塚を参拝するつもりだったが、日差しに負けて予定変更。
大手町 仲通りにでるとミストシャワーが放出されていて歩きやすい。人出も多く、オープンカフェがにぎわっている。
永代通りに出て東進、JR線のガードをくぐり、日本橋に出る。
盛んに家族づれやカップルなどが往来する中央通りを左折して、日本橋を渡った。
久々に道路元標を確認して、わが五街道( 東海道、 中山道、 日光街道、 奥州街道、 甲州街道 )歩きで最後に残された奥州街道の踏破を想像しながら、日本橋川を下流の方に向かう。
江戸橋を折り返して明治通りを横断すると茅場町。無人の東京証券取引所の先にあったコンビニで、ペットボトルのお茶を購入した。街歩きで飲み物を追加購入したのは初めて?だった。
新大橋通を横断して、右手には数百回通ったZ会館が見えた。
霊岸橋を渡り、隅田川にかかる永代橋の西詰め横にある小公園で最後の休憩。背中のタオルと靴下を交換。午後2時を回っていた。チーズとナッツを取り出して、ご褒美の冷えた缶チューハイの栓を開ける。こぼしたナッツに気が付いた鳩5羽とスズメ1匹が寄ってきたので、鳩のすきを見てスズメに追加のご褒美を上げた。
永代橋を渡り深川に入ると、家に帰ってきたような気がする。2社目の富岡八幡宮に参拝し、本日の歩きを終了した。正式名称富ケ岡八幡宮で、正面に掲げられた額には、小さく「ケ」が書かれている。
南砂町にある富賀岡八幡宮の方が先に勧請されたのだが、深川の中心にある現在の富岡八幡宮の方が有名になり、あちらは元八幡宮といわれるようになったという。
帰りがけに魚三酒場富岡店を見ると暖簾が出ていた。シメシメと近づくと、非常事態宣言発出中につき、酒の提供なしで、定食5種類のみ。
うなぎ蒲焼定食と お刺身定食がそれぞれ850円で、焼魚定食3種が各750円と割安だったが、昼食を済ませているので、「全品お持ち帰り出来ます」との掲示があったので、次回訪問時に持ち帰ることとした。
それでも一階には一組お客が入っていた。
なお村谷は、まん延防止措置でお酒の提供があった先週の火曜日に訪問しています。
次回は亀戸天神までとして、神田明神は次々回とする予定。(村谷 記)
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★2021年7月17日(土)「東京十社めぐり 第一回(増上寺〜芝大神宮〜富岡八幡神社)」