乗降客がしきりに行き交うJR山手線・目黒駅中央改札前に集合したのは田幸・村谷の二人。
西口から出ると雨はまだ降っていない。
行人坂を下り、左手の大円寺に参拝、本日の道中無事をお願いした。
雅叙園前から急坂を下り、太鼓橋で目黒川を渡る。あと1週間ほどで開花が予想されている桜並木には、そんな気配はうかがえない。
柳通りに左折、角に古い酒屋の看板や鉄道関係のグッズが壁一面に掲げられているお店があった。立ち止まって子供のころに見た懐かしいデザインに見入ってしまう。
ぱらぱらと雨が降ってきたので傘を取り出す。山手通りを横断した信号の前に、英国のアンティークを並べたKENT STOREというこれまた小洒落たお店がある。
通りを少し北上し、左手にある目黒不動尊参道に入った。五百羅漢寺(海福寺)の門前、らかん亭・らかん茶屋では女性二人が昼食用のメニュー・弁当の看板2枚を雨が避けられる駐車スペースに移していた。
江戸のご府内 ・目黒不動尊(瀧泉寺)は 五色不動尊の中で有数の人気を誇った名刹。
江戸のご府内の西側は現在の山手線の内側にとどまっていた中で、目黒不動尊一帯は特別に「朱引き」の範囲内に組み込まれていた。『鬼平犯科帳』でも同心たちの見回り区域として描かれている。
正面階段手前の豊富な水量を誇った独鈷の滝の池は、冷房がなかった時代には人気の冷涼スポットだったろう。階段を上がり本堂に参拝。われら以外は無人で、かつてコロナ期に田幸と二人で訪れた浅草仲見世を思い出した。
本堂左手の階段を上がり、真裏に位置する広大な不動公園に入った。昭和7年に東京市が目黒不動尊から土地を譲り受け、公園化したもので、都内最古の公園の一つ。
参拝の効果がすぐに表れ、小雨になった。屋根付きのベンチはない。古木の下なら雨はしのげそうだが、散歩終了後の昼食兼打ち上げとすることとして小休憩。
坂道を下り目黒通りに出た。左手には世界的にも貴重な収集物で知られる目黒寄生虫館。
残念ながら月曜・火曜日は休館だが、2名はそれぞれ入館したことがあり長大なサナダムシなどの展示に驚愕したことを話し合った。
坂道を下り山手通りとの角に鎮座する大鳥神社にも参拝。
権之助坂のだらだらと長い道を登り切って目黒駅に戻ると雨は上がっていて、両寺社の効験を感じる。
東口にある日高屋に入店。まずは生ビールで乾杯。レバニラ定食とチャーハン大盛りをシェアして、短い散歩を締めました。(村谷 記)
追記:関東沿岸では、夕方から大荒れの天候となりました。
コース
JR山手線など・目黒駅西口〜行人坂〜大円寺〜太鼓橋(目黒川を渡る)〜柳通り〜山手通りを横断〜五百羅漢寺〜瀧泉寺(目黒不動尊)〜不動公園〜第三中学校横〜大鳥神社〜山手通りを横断〜目黒新橋(目黒川を渡る)〜権之助坂〜目黒駅
<歩行距離:3.5km±α、歩行時間:1時間±α>
*めぐろウオーキングマップ の
「コース5 目黒・下目黒コース 江戸のレトロを歩く」を参照し、後半部分を目黒通りに変更して目黒駅まで歩きました。
※ コ ー ス マ ッ プ ※ 解 説 面
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★2024年3月12日(火)「目黒区東部の寺社と公園巡り(目黒駅から周遊)」