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東京都公園協会「隅田川水辺テラスのみどころマップ」を参照し、その一部を歩きました。

 外出自粛で暇と体力を持て余していた滝澤・田幸・山岡・村谷の4人が、正午過ぎの浅草雷門交番裏に集まった。

 好天微風ポカポカ陽気の土曜日なのに、いつもとは様相が一変していて大提灯の下での記念撮影が順番を待たずにできるほど空いていた。
 また、和服姿の若い女性たちも多くいたが日本語しか聞こえてこない。

 手持無沙汰の人力車夫たちが、日本人相手に「シャッターを押しますよ」とサービスにこれ務めて営業中。

 仲見世に入ると視界を遮る人々の波がないので、浅草寺の本堂まで見渡せる。両側の商店もゆっくりと品物を眺める空間があり、店の人たちが珍しく呼び込みをしていた。
それでも、仲見世と交差する商店街はそれなりの人出でにぎわっていて「コロナっても浅草」だ。

 本堂前の大きな常香炉から立ち上る煙で身を清めてから、お賽銭をあげて本日の無事と併せて一刻も早い新型コロナウイルス感染症の終息を祈願した。

 いつもは右手の浅草神社へ向かうのだが、趣向を変えて左手の花やしき通りへ進む。ここは元気に営業中。
浅草花やしきに入場する人の数はやや少なめだったが、遊具に家族連れの姿が見え子どもたちの元気な声が外まで聞こえてきた。
 言問通りに出て墨田川方面に右折する。右手に広がる浅草寺の広大な大型バスの駐車場はがらんとしていた。
馬道通との交差点沿いにあるコンビニでツマミ調整の買い物を済ませた。普段より遅いスタートなので、軽めに抑えた。

 いったん江戸通りへ左折し、今や若者に人気のパワースポットの一つ待乳山聖天に立ち寄った。
門前の階段下にある説明版の前には、若い人力車夫が若い和装のギャル2人に日本語で説明中。

 境内の茶屋では名物となっている参拝用の大根が1本200円で売られていた。大根は買わずに参拝を済ませて水飲み休憩。汗ばんできたので上着を一枚脱いでザックにしまい込む。
 本堂の傍らにある短い距離の小さなモノレール「桜レール(無料)」経由で通りに降り立ち横断する。

 台東リバーサイドスポーツセンターの南側から隅田公園に入った。好天にも関わらず散歩する人はちらほら。
右手の草むらの奥に小ぶりの早咲きの桜の木がすっかり開花していた。頭上のソメイヨシノはまだつぼみ状態。

 言問橋を渡る。広々した川面を行き交う船から春の香りが漂ってきているようだった。

 牛嶋神社に参拝を済ませて、先ほど山岡が橋の上から確認した左手の隅田公園 魚つり場の北側にある草むらにシートを広げた。
軽めとはいいながら、様々なツマミを並べて乾杯する。まるで初夏のような日差しが照りつけてくる。東側からはスカイツリーがのしかかるように迫ってくる。

 急遽出された休校要請による孫のお守りの夫婦間の分担、諸行事中止や延期・3月のYSC散歩先の情報交換などをしながら、滝澤手練のぬる燗を堪能して、いつも通りの大1時間の休憩を済ませた。

 打ち上げの店に午後3時半に到着すべく、ここから先はなるべく最短距離で墨田川テラス左岸を南下することとして出発。

 東京スカイツリーのビュースポット・北十間川にかかる枕橋横、隅田川の堤防下に、雅子妃にあやかり名付けられたというミヤビ=プリンセス雅=雅桜の蕾がふっくらとピンクに染まっていた。

 墨田区役所 うるおい広場に立つ勝海舟像を見上げてから、川面に降り立った。頬にそよ風を浴びながら、行き交う水上バスを眺めたがほとんど乗客の姿が見えなかった。

 吾妻橋駒形橋厩橋蔵前橋をくぐり、総武線鉄橋の先で工事中の行き止まりだったので地上に上がり左折。
刀剣博物館前、旧安田庭園前、相撲博物館前、両国国技館前を通過し、総武線を潜り、
両国駅南側を線路沿いに進み、清住通りに出て右折。

 森下駅
前を通過し、開店20分前に魚三酒場 常盤店前に行くと、スキー台湾韓国旅行でおなじみの三浦兄が開店前の行列に並んでいてくれていた。我らも長い行列に無事に加った。

 午後4時02分、2列ある長いコの字型カウンターの角席に5人並んで座れて、それぞれお好みのツマミを注文。
瓶ビールで乾杯の後、日本酒五合徳利2本などで、旬の魚介類をあれこれ堪能して散会しました。(村谷 記)

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 コース
  
東京メトロ銀座線など・浅草駅〜浅草雷門〜仲見世〜浅草寺〜浅草神社〜待乳山聖天〜隅田公園〜言問橋〜牛嶋神社〜墨田川テラスを下る〜勝海舟像〜旧安田庭前園〜両国国技館前〜両国駅前〜都営新宿線、都営大江戸線・森下駅
     <歩行距離:4.5km±α、歩行時間:1時間30分±α>

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  ※令和2年2月29日 安倍内閣総理大臣記者会見、全文

  「新型コロナウイルスが世界全体に広がりつつあります。中国での感染の広がりに続き、韓国やイタリアなどでも感染者が急増しています。我が国では、そこまでの拡大傾向にはないものの、連日、感染者が確認される状況です。
そして、現状においては、感染の拡大のスピードを抑制することは可能である。これが、今週発表された専門家の皆さんの見解であります。そのためには、これから1、2週間が、急速な拡大に進むか、終息できるかの瀬戸際となる。こうした専門家の皆さんの意見を踏まえれば、今からの2週間程度、国内の感染拡大を防止するため、あらゆる手を尽くすべきである。そのように判断いたしました。

 集団による感染をいかに防ぐかが極めて重要です。大規模感染のリスクを回避するため、多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベントについては、中止、延期又は規模縮小などの対応を要請いたします。
スポーツジムやビュッフェスタイルの会食で感染の拡大が見られる事例がありました。換気が悪く、密集した場所や不特定多数の人が接触するおそれが高い場所、形態での活動も当面控えていただくとともに、事業者の方々には、感染防止のための十分な措置を求めたいと思います。

 そして、全国すべての小学校、中学校、高等学校、特別支援学校について、来週月曜日から春休みに入るまで、臨時休業を行うよう要請いたしました。子供たちにとって3月は学年の最後、卒業前、進学前の大切な時期です。学年を共に過ごした友達との思い出をつくるこの時期に、学校を休みとする措置を講じるのは断腸の思いです。卒業式については、感染防止のための措置を講じ、必要最小限の人数に限って開催するなど、万全の対応の下、実施していただきたいと考えています。
学校が休みとなることで、親御さんには御負担をおかけいたします。とりわけ、小さなお子さんをお持ちの御家庭の皆さんには、本当に大変な御負担をおかけすることとなります。それでもなお、何よりも子供たちの健康、安全を第一に、多くの子供たちや教職員が日常的に長時間集まる、そして、同じ空間を共にすることによる感染リスクに備えなければならない。どうか御理解をいただきますようにお願いいたします。

 万が一にも、学校において子供たちへの集団感染のような事態を起こしてはならない。そうした思いの下に、今回の急な対応に全力を尽くしてくださっている自治体や教育現場の皆さんにも感謝申し上げます。
 企業の皆さんには、お子さんのおられる従業員の方々への配慮をお願いいたします。特に、日頃から人手不足に直面している中小・小規模事業者の皆さん、医療関係者、介護や保育の関係者の皆さんなどに大変な負担をおかけいたします。
その軽減に向けて、小さいお子さんをお預かりできるよう、できる限りの対策を講じます。学童保育において、春休みと同様の対応を採ることなど、各自治体における様々な取組を国として全力で支援する考えです。保護者の皆さんの休職に伴う所得の減少にも、新しい助成金制度を創設することで、正規・非正規を問わず、しっかりと手当てしてまいります。
私が決断した以上、私の責任において、様々な課題に万全の対応を採る決意であります。2,700億円を超える今年度予備費を活用し、第2弾となる緊急対応策を今後10日程度のうちに速やかに取りまとめます。

 新型コロナウイルスの感染が世界的な広がりを見せる中で、海外からの観光客の減少に加え、工場の製造ラインを維持できるのかといった不安も拡大しています。業種に限ることなく雇用調整助成金を活用し、特例的に1月まで遡って支援を実施します。
中小・小規模事業者の皆さんが直面する課題について、その声を直接伺う仕組みをつくり、強力な資金繰り支援を始め、地域経済に与える影響にしっかりと対策を講じます。
そして、この機に、感染拡大防止の観点からも、テレワークなど、IT技術を活用しながら、社会のあらゆる分野で遠隔対応を進め、未来を先取りする変革を一気に進めます。
各地の主要な株式市場において、軒並み株価が大きく下落するなど、世界経済の動向も十分に注視しながら、そのインパクトに見合うだけの必要かつ十分な経済財政政策を行ってまいります。

 これまでに国内で新型コロナウイルス感染症を発症し、お亡くなりになった方は5名です。ダイヤモンド・プリンセス号の乗客の方からも6名がお亡くなりになられました。心より御冥福をお祈りするとともに、御遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。
多くの国民の皆さんが、今回のウイルスについて様々な不安をお持ちであると思います。ただ、クルーズ船も含め、これまで日本国内で陽性と判定された方々のうち140名を超える皆さんが既に回復し、退院しておられます。このウイルスに感染しても、多くは軽症であるとともに、治癒する例も多い。これが専門家の皆さんの評価です。
その上で、季節性インフルエンザよりも入院期間が長くなる事例が報告されており、特に高齢者、基礎疾患を有する方については、重症化するリスクが高いと考えられています。そのため、政府としては、感染拡大の防止に引き続き全力を挙げる一方、重症者の発生を最小限に食い止めるべく、盤石な検査体制、医療体制を構築していく考えであります。

 PCR検査については、国立感染症研究所における対応に加え、先月来、全国にある地方衛生研究所、民間の検査機関、大学に対して試薬などの検査キットを積極的に提供し、その能力構築に努めてまいりました。その結果、現時点で、全国で1日当たり4,000件を超える検査能力があります。現在も、地方にある民間検査機関、大学に試薬などを提供し、一層の検査能力の拡大に努めてまいります。
PCR検査については、検査がしたくても保健所で断られ、やってもらえないという御指摘をたくさん頂いております。保健所は都道府県や政令市の組織ですが、政府として、医師の判断において感染を疑う場合には検査を行うよう、これまでも繰り返し依頼を行ってきたところです。また、その地域の検査能力に限界があるために断られるといったことが断じてないように、広域融通によって必要な検査が各地域で確実に実施できるよう、国において仲介を行います。
来週中に、PCR検査に医療保険を適用いたします。これにより、保健所を経由することなく民間の検査機関に、直接、検査依頼を行うことが可能となります。民間検査機関の検査能力も大幅に増強されます。
加えて、現在、検査の中で2、3時間を要しているウイルスを検出するための作業を15分程度に短縮できる新しい簡易検査機器の開発を進めています。この1か月間、試薬の開発、精度向上などに取り組んできたところであり、3月中の利用開始を目指します。
こうした取組を総動員することで、かかりつけ医など、身近にいるお医者さんが必要と考える場合には、すべての患者の皆さんがPCR検査を受けることができる十分な検査能力を確保いたします。
重症化予防の観点からは、治療のために必要な病床の確保も重要です。全国で2,000を超える感染症病床がありますが、緊急時には感染症指定医療機関の病床を最大限動員し、5,000床を超える病床を確保いたします。病院への支援を行い、現時点で空いているベッドをすべて維持してもらうことで、患者が大幅に増加する事態にも万全の医療提供体制を整えます。

 今回のウイルスには、現時点でインフルエンザのように有効性が確認された治療薬がない。この点が世界的な不安の最大の原因となっています。そのため、現在、我が国では、いわゆるアビガンを含む3つの薬について、新型コロナウイルスに有効性があるかどうかを見極めるため、観察研究としての患者への投与を既にスタートしています。いずれも新型コロナウイルスを用いた基礎研究では既に一定の有効性が認められていることから、実際の患者の皆さんにその同意を得て使用することで治療薬の早期開発につなげてまいります。
危機にあっては、常に最悪の事態を想定し、あらかじめ備えることが重要です。北海道では鈴木知事が緊急事態宣言を発出し、この週末、外出を控えるよう、道民への呼びかけを行っています。国も雇用調整助成金の特例を設け、非正規の方も含めて、休業となる方々への支援をしっかりと行ってまいります。必要となる物資の提供など、あらゆる協力を惜しまない考えであります。
更に今後、一定の地域において急激な感染の拡大などが見られた場合にどのような措置を採るか。その具体化はもはや待ったなしです。既に政府として基本方針をお示ししているところでありますが、あらゆる可能性を想定し、国民生活への影響を最小とするために、立法措置を早急に進めてまいります。今後とも国民の健康と安全を守ることを何よりも最優先に、必要な措置は躊躇なく実施する考えであります。

 今回のウイルスについては、いまだ未知の部分がたくさんあります。よく見えない、よく分からない敵との闘いは容易なものではありません。率直に申し上げて、政府の力だけでこの闘いに勝利を収めることはできません。最終的な終息に向けては、医療機関、御家庭、企業、自治体を始め、一人一人の国民の皆さんの御理解と御協力が欠かせません。
皆さんの暮らしに直結する決断には、当然、様々な御意見、御批判が伴います。内閣総理大臣として、そうした声に真摯に耳を傾けるべきは当然です。しかし、それでもなお内閣総理大臣として国民の命と暮らしを守る。その大きな責任を果たすため、これからも先頭に立って、為すべきことは決断していく。その決意であります。
終息への道のりは予断を許しません。険しく厳しい闘いが続いていく。そのことも覚悟しなければなりません。本当に大変な御苦労を国民の皆様にはおかけしますが、改めてお一人お一人の御協力を、深く深くお願いする次第であります。しかし、私たちは必ず乗り越えることができる。そう確信しています。

 最後となりましたが、ダイヤモンド・プリンセス号の現場対応を含め、先月以来、ウイルスとの闘いの最前線で頑張ってくださっている医療関係者の皆さんを始め、すべての関係者の皆さんの御努力に心より敬意を表するとともに、これからもこの闘いに御協力を賜りますようにお願いを申し上げる次第であります。
 私からは以上であります。」

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★2020年2月29日(土)「春のうららの隅田川周辺散歩(浅草雷門〜森下駅)」