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<6月29日(土)初夏の鳩ノ巣渓谷・新緑散歩(白丸駅〜古里駅)>

 曇天のJR青梅線・白丸駅に集合したのは、松戸・島田・小林・村谷・山内の4名。
他には誰も乗降客がいない静かな山間の駅前から、河合玉堂が好んで散歩したという山道を奥多摩駅方面に北上する。

 まず最初に目指すのは、江戸時代初期の元禄年間に、松平伊豆守の命令で振袖火事で焼け野原となった江戸の町へ奥多摩の木材を供給するため巨大な岩を削ったという数馬の切通しだ。今はほとんどだれも通ることがない山道に一角に、見事に真っ二つにされた岩の間の旧道があった。ツルハシとゲンノウだけでよくも開通させたものと感心する。

 少し戻って青梅街道に降り立った。駐車場の横に地元・奥多摩の手作り味噌などを販売する四季の家で3名が肉入り味噌マン・120円を買い求めた。
 数馬峡橋で多摩川を渡る。はるか100m下の緩やかな流れの白丸湖では、色とりどりのカヌーが沢山遊泳?中。来る2020年開催に立候補中の東京オリンピック会場に予定されているためか、候補者たちが猛練習中なのか。

 目線を上に転ずると、濃い緑に覆われた奥多摩の山々が都会の喧騒と蒸し暑さをどこかに忘れさせてくれる。
橋の先から南岸を白丸ダムに向かって下るはずだったが、東日本大震災の影響で道が崩れていて通行不能。
 止む無く橋を渡り返して青梅街道を下る。幸い休日のためか行き交う車が多くなく、順調に花折トンネル手前で白丸ダム魚道へ下る分岐に到着。
 平成14年に完成した日本最大級の魚専用の階段式魚道は、高低差27m、長さ330mで日本最大。おもにヤマメ・ウグイ・イワナたちが利用しているという。
われらも長い階段を下って、詳細に視察したが確かに魚影が確認できた。

 ダムの堰堤を横断して対岸の山道へ出ると程なく木製のベンチが数組あったので、昼食休憩とする。 
晴れ男・晴れ女が加わったためか、頭上も青空が出現、眼下は濃い緑と透明な水流の鳩ノ巣渓谷だ。まずはビールやノンアルコール飲料で乾杯。
3種類のハム類をはじめ目移りするほどのツマミの行列だったが、松戸がキンキンに冷やしてくれたキュウリが絶妙の味噌とともに真っ先に売れた。

 居合わせた森林整備隊?の方々に伺ったが、旧道の修復はかなり大変のようだった。小1時間の休憩中に、何組もの若者たちがわれらの横を通過して行って、衣装の華やかさに本日が土曜日だったことを確認した。

 鳩ノ巣小橋(つり橋)を渡る。高所恐怖症気味の高山好き2名も、この程度の高低差は何とかクリアーできた。
橋を渡った先の喫茶・ギャラリーポッポは営業を終えていたが、脇道の階段から一旦青梅街道に出て、再び雲仙橋を渡りかえして山道へ向かう。
本日一番の急傾斜を登り詰めると好展望の松の木尾根の休憩舎。眼前には棒の峯と高水三山が、目の下遥かに鳩ノ巣渓谷の一角だ。

 暫し休憩の後、最後の下り道。木々に覆われた快適な山道を慎重に下り、滝の霊気をたっぷりといただいて、また青梅街道に出て順調に古里駅にゴールイン。

 行いよく5分後の電車に乗車し、青梅経由で4名が立川駅北口で途中下車、酒肴亭 玉河に入店し、芋焼酎の水割りでイワシの梅肉ソース揚げやナス味噌炒めで打ち上げました。

 初夏の新緑と渓谷の冷気を堪能することができました。(村谷 記)

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 コース
  
JR青梅線・白丸駅〜数馬の切通し〜数馬峡橋〜白丸湖〜鳩ノ巣渓谷〜鳩ノ巣小橋〜鳩ノ巣駅前〜雲仙橋〜松の木尾根〜寸庭橋〜旧青梅街道〜JR青梅線・古里駅

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★2013年6月29日(土)「白丸湖から鳩ノ巣渓谷(白丸駅〜古里駅)渓谷」

さんぽ

  ※鳩ノ巣渓谷あたりを、何度か歩きました。
    ⇒ 2005年4月16日に歩きました。 

    ⇒ 2006年9月16日に歩きました。