ホームへ
<陽春の丹沢・三ノ塔散策(ヤビツ峠〜二ノ塔〜三ノ塔〜大倉)>

 快晴・微風・温暖な山登り日和の土曜日の朝、小田急江ノ島線・秦野駅北口下のバス停には、老若男女が長い行列を作っていた。
8時55分発の2台のヤビツ峠行きバスの先頭車両には、初参加の吉川以下、松戸・村谷・山内の4名が乗車。
くねくねした狭い山道を、クラクションをタイムリーに鳴らしながら対向車や下ってくる自転車を巧みに回避して9時40分に、終点のヤビツ峠バス停に到着。

 駐車場には一般のマイカーも多く停車していて、改めて休日を確認した。7割の人たちが右手の大山を目指す中、われらは左手の自動車道を20分ほど下る。
 富士見橋横から左手に三ノ塔に向かう山道に入るが、入り口の右手にあった富士見山荘は駐車場に変身していた。
舗装された林道を少し行った先からは山道になるので、夫々身支度する場所だ。
登山者の主流は休日を利用した若い山ガール。華やかな服装で目立っており我らも若返った気がする。

 われ等と同年配は20名近くの男女混成グループだけ。最初は急傾斜のため、順番に黙々と登って行くが、少し道が緩やかになるとお互いに休憩を取り合って抜きつ抜かれつになる。右手の木立から見える大山がどんどん同じ高さになってくる。
 日影には少しだけ雪が残っていて、足元も少しぬかるんでいる場所はあったが順調に踏破。何度か水飲み休憩をとった後、1時間余りで二ノ塔に汗びっしょりでたどり着いた。

 大きな木製のベンチがいくつもあり、譲り合って荷物を降ろす。左手の木の間からは、まだ頭上に真っ白な雪を被った富士山が雄姿を現す。あちらこちらでシャッターが切られた。
 真正面には本日の最高地点・三ノ塔(1,205m)がお出迎え。たっぷりと休憩を摂った後、一旦下ってから登り返す。またも抜きつ抜かれつしながら10分ちょっとで三ノ塔へ到着。

 運良く空いていたベンチに荷物を降ろして、先ずは昼食場所を確保した。
高さに相応しい眺望が左手全面に広がっていた。真正面には富士山の全容、その横には南アルプスの赤石山脈の雪を被った尾根、さらに尾根伝いには塔ノ岳の頂上小屋・尊仏山荘がくっきり。

 左手には金時山・神山・駒ガ岳と相模湾が遠望できた。
景色を堪能し、居合わせた今年60歳で定年後が楽しみという男性にシャッターを押して貰って、昼食大休憩とした。
松戸以下3台のバーナーが一斉に点火され、少し涼しい空気を暖める。松戸持参の生ソーセージの熱々を皮切りに、吉川提供の果物&乾しマンゴー&羊羹なども加わり、山頂では贅沢な暖かなカップめんや味噌汁つきのコースを心ゆくまで味わった。
飲兵衛2名は、缶ビール&氷入りワインも追加するのは下界のさんぽと変わらない。

 食後は長い下りがお待ちかね。慎重に杖を操りながら、1時間余りで牛首ゲートに到着すると、舗装された林道に出た。再び甘味休憩を摂った後、強くなった日差しを浴びながら順調に下ってきて、広大な秦野戸川公園を長い風の吊橋で渡ると、河津桜が満開の大倉バス停にゴールインした。

 レストハウスの窓際の席を取り、生ビールで乾杯して本日の労苦を讃えあう。丹沢の名水で作られた地酒・白ささを追加して、来月以降の山登りでの再会を約し、バスで渋沢駅に向かいました。(村谷 記)

 ※本日、東京で桜花開花宣言が出されました。観測史上最早タイ記録!
 ※東横線と副都心線が繋がり、東横線の渋谷駅が地下深くもぐりました。また、東北新幹線が最高時速320km走行開始、浦和駅に湘南新宿ラインが停車するようになるなど、大幅なダイヤ改正がありました。

                     このページのトップへ戻る


 コース
  
小田急線・秦野駅=(バス50分)=ヤビツ峠〜(25分)〜富士見山荘〜(60分)〜二ノ塔〜(15分)〜三ノ塔(昼食)〜(70分)〜ゲート〜(50分)〜大倉バス停=(バス15分 )=小田急線・渋沢駅

     <歩行時間:約3時間40分>

                      前のページへ  次のページへ


★2013年3月16日(土)「二ノ塔、三ノ塔」

さんぽ

 ※2002年10月20日にもこのコースを歩きました。

 ※2006年 6月 4日にもこのコースを歩きました。