<富士山の絶景ポイント・岩殿山>
快晴の中央本線・大月駅改札口に集合したのは、田幸・村谷の二人。
駅前の商店街を抜け、相模川の上流部に当たる清流・桂川を高月橋で渡る。
中央高速を見下ろして聳え立つ巨大な岩城が、岩殿山だ。
織田信長に敗れた武田勝頼が籠城して戦うつもりだったという言い伝えがあるが、いかにもと納得させられる堅城の面影が残っている。
先ずは中腹にある丸山公園で休憩。小高い丘の上から眺める富士山は、まさしく絵に描かれた姿そのものだった。
公園内にある岩殿山ふれあいの館(入場無料)に立ち寄り、地元大月市出身の三遊亭小遊三師匠の軽妙な語り口で聞く解説ビデオで勉強し、続いて同じく当地出身の山岳写真家・白旛史朗氏が撮影した秀峰富嶽十二景を観賞した。
桜の時期には訪れる人が絶えないが、この時期の平日とあって、犬の散歩の女性にすれ違う程度で、富士山を眺めながらしっかりした階段を20分ほど登るともう頂上広場だった。
先ほどふれあいの館で学んだ乃木大将が武田勝頼を偲んだ詩が刻まれた石碑に参拝し、唯一ある大きなあずまやで早めの昼食とする。
あつあつの水餃子などを食し、缶ビールを空けていたところに、中年女性4人組が到着、席を譲り合う。
お節やら大鍋料理など主婦たちの流石に豪華なつまみに圧倒される。
30分の休憩後11時半、下山を開始する。前回は通過した七社観音にも参拝し、途中で12時のチャイムを聞きながらしっかりした手すり伝いに車道に降り立つ。
東京電力葛野川PR館は前回見学済みなのでパスして、猿橋に向かう。
岩国錦帯橋・日光神橋(または徳島かずら橋という説もある)と並んで日本三奇橋に数えられる猿橋は、何回訪れてもその工夫に感心させられる。
追っ手から逃げてきた国定忠治が、故郷の上州を思い出して食べたという野鳥の肉入りの忠治うどんを売っている大黒家も、まだ松の内とあって閉まっていた。
車の通りが少ない国道20号線をぶらぶら歩いているうちに、猿橋駅にゴールイン。
両名ともそれぞれ夕刻に予定があるので、恒例の打ち上げ会は見送って、高尾行きの電車に乗った。(村谷 記)
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コース
JR中央線・大月駅〜(20分)〜岩殿城址入口〜(30分)〜岩殿山、標高:634m〜(1時間)〜奇橋・猿橋〜(20分)〜JR中央線・猿橋駅
<歩行時間 約2時間10分>
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※「岩殿山〜猿橋駅」には、2008年2月23日にも行きました。クリックしてお読みください。
★2009年1月7日(水) 「岩殿山」