<1月10日(土)大山山麓散歩(日向薬師〜大山下社)>
 夜来の雨が嘘のような青空一杯の小田急線・
伊勢原駅改札口は、新春の大山参拝を目指すグループが次々と降り立つ。
 伊勢原駅北口3番バス乗り場から日向薬師行き9時30分に乗車したのは村谷の他、七沢温泉方面を目指す中年男女が目立つ程度で、大山ケーブル下行きと比べると静かだ。

 終点の
日向薬師バス停横にある表参道から、長い石段を登って行くと、冷気と霊気が混じったなんとも言えない静けさが漂う。新井薬師・峰の薬師・高尾山薬王院とならんで、武相四大薬師として信仰を集め、源頼朝も度々参内したという。
 13箇所もある国重文の一つ、
茅葺の本堂に参拝し、本日と今年一年の散歩の無事を祈願した。
 宝物殿の裏側にある広い無料休憩所の脇には、地元産の蜜柑や伽羅ぶきを販売する店が立ち並び、車できた主婦たちが群がっていた。

 
薬師林道を下って日向林道に出た。ここから蓑毛までが関東ふれあいの道神奈川16番「大山参り蓑毛のみち」だが、本日は蓑毛には向かわずに、大山下社から追分まで下って、昨年吉田兄と踏破した大山街道歩きの総仕上げを行うこととした。
 緩やかな林道は行き交う車も少なく、カメラ片手に散歩中の男性とすれ違っただけだ。
 左手に壬申の乱で敗れた大友皇子が秘かに東国に下り、当地で亡くなったという伝説による
五輪の塔があるので寄り道した。昨年11月の旧東海道歩きの途中で勝者の天武天皇を祀る唯一の社を参拝したことを思い出した。
 少し手前の道の脇に、大きな五重塔と墓地募集中の幟が目立つ
浄発願寺があったが、罪人の逃げ込み寺として知られていたそうだ。
 村谷が毎年元旦に大山山頂に登った帰りに入浴していた
クアハウス山小屋は健在だったが、本日はこれから登りに差し掛かるため通過した。

 すぐ先の左手で林道と別れて山道に入る。結構な
もみの木の急斜面をジグザクに登るため、飲み会が続いたツケで足が重い。
時折、単独で下ってくる男性ハイカーと挨拶を交わしているうちに尾根道にたどり着く。箱根の連山がくっきりと浮かび上がっている。

 11時半、
見晴台に到着。大山頂上から下ってきたグループや、下社から往復するらしいカップルなどで込み合っていたが、雪が残ったベンチを確保して昼食休憩とする。
雪が一杯残った大山を見上げながら、バーナーに着火し、最近凝っている水餃子を茹でる。雪を横目に見ながらの暑いスープと冷たいビールのコントラストが嬉しい。
残った湯でカップ麺を食して終了。

 続いて下社へ向かう林道になるが、今度は下りとあって快調に歩が進む。
道脇にある
二重の滝はこの時期とあって水が枯れていた。

 
下社は正月らしく参拝客で一杯だった。ここでもわれらの散歩の1年間の好天を祈願したが、名だたる雨降らしの神社ながら晴れの日の効果もあるものと期待を込めた。

 
追分までの下り道は、いつも避けている男坂を選んだが、想像していた以上の急傾斜で、慎重に足元を見つめながらの行軍となった。
 それでも出発寸前の1時発
伊勢原駅行きバスに飛び乗れたのも、本日のご利益と感謝して帰宅した。


                                このページのトップに戻る
コース
 小田急線・伊勢原駅北口バス停(9:30発か9:55発の神奈中バス)日向薬師行き 〜(バス約25分)〜日向薬師バス停〜(15分)〜日向薬師〜(10分)〜日向薬師バス停〜(35分)〜伊勢原青年の家〜(55分)〜見晴台〜(20分)〜大山阿夫利神社・下社〜ケーブル下・追分〜(バス)〜小田急線・伊勢原駅
  <合計歩行時間 時間>
                          このページのトップに戻る

                            前のページへ    次のページへ 
.
.

.

やま

★2009年1月10日(土)「日向薬師〜大山阿夫利神社・下社〜蓑毛」

ホームへ