「カラスが入ってくるため鏡をふさいでいます」
<5月28日(火)高尾の新緑散歩(高尾駅から周遊)>
荒天の予報のためなのか、乗降客が普段より少なく感じられる京王線、JR中央線・高尾駅南口改札前に集合したのは、田幸・清水・村谷・山内の4人。それぞれが家を出てきた際の天候は、豪雨・霧雨・曇天と様々だったが、高尾駅の乗降客は傘を差している人はいなかった。
目の前のスーパーでつまみ調整の買い物を済ませ、線路沿いに町田街道に出る。貴重な南北を走る幹線らしく、車の往来が引っ切り無し。
北上して甲州街道を渡り、南浅川 の 桜並木に出た。ふんわりとした足元を踏踏みしめながら、のんびりと水辺を歩く。休日には水遊びする子供たちの歓声が聞こえるが、本日は静寂そのもの。緑の濃さが郊外なのだと実感する。
南浅川橋で対岸に渡り、陵南公園に入る。武蔵陵墓地に向かう参道まで、道の両側が一面、茶色いシートが延々と続いている。大規模な改修工事が実施されているようだった。
洗面台の鏡が段ボールで 厳重に?覆われ、「カラスが入ってくるため鏡をふさいでいます 綾南公園サービスセンター」との掲示がある厠所の真向かいに真っ白な花を大量に付けたカルミア(アメリカシャクナゲ)の大樹前を通過し、ケヤキ並木に入った。
たっぷりとした日陰を提供してくれる真夏でも優しい散歩道。緩やかな坂道を上っている間に、すれ違う人はいない。
警備のお巡りさんに会釈してから武蔵陵墓地に入る。北山杉に囲まれた参道を進み、大正天皇多摩御陵、貞明皇后多摩東陵、 昭和天皇武蔵野陵、香淳皇后武蔵野東陵をお参りした。
深い緑の森から ウグイス と ホトトギスの特徴ある鳴き声が聞こえてきた。
坂道を下り返して、右手下にある陵南公園・展望広場の大型あずまやのテーブル付きベンチに着座し、昼食休憩。上空には雨雲らしき黒雲が漂ってはいるが、ここまで傘いらずで歩けた。
ずらりと十種類以上のつまみを大きな木製テーブルに並べて乾杯。国内外を何度も旅したメンバーなので話の種は尽きない。大1時間で、ようやく食べきれて飲み物が足りなくなった。
途中で屋根を打つ雨音が聞こえたが、宴を終えると曇り空、御陵参拝のおかげと感謝する。
サツキ や ビヨウヤナギ (キンシバイに良く似ています)の花を楽しみながら南浅川に復帰し、古道橋を渡る。
甲州街道沿いにある東浅川熊野神社に立ち寄り、本日歩行中の降雨なきことを謝し、縁結びの木を鑑賞する。カシとケヤキの根が一つになった「相生の木」で、その昔に武士の娘と笛吹の若者が逢瀬を重ねたという伝説があるという。
打ち上げ場所の候補は、グルメシティ2階の中華店と高尾駅改札脇の蕎麦屋の二択。なじみの深い「たまの里・高尾店」を選択。
薫り高い芋焼酎・小鶴くろボトルを注文し、お馴染みの軽いつまみで締めました。
村谷持参の折り畳み傘の出番がなくて何よりの高尾散歩でした、(村谷 記)
コース
京王線、JR中央線高尾駅〜町田街道〜南浅川橋(南浅川を渡る)〜陵南公園〜ケヤキ並木〜武蔵陵墓地〜陵南公園〜古道橋(南浅川を渡る)〜東浅川熊野神社〜高尾駅
<歩行距離:4km±α、歩行時間:1時間±α>
*東京都建設局『東京の川を歩こう』の中の「南浅川」を参照しその一部を歩きました。
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★2024年5月28日(火)「南浅川散策(高尾駅から周遊)」