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<3月30日(木)都内水辺歩き「大横川(本所吾妻橋〜木場公園)の桜鑑賞散歩」>

 まだ見ごろの桜が見られるため、村谷は上記散歩を行った。

 YSC散歩でもたびたび訪れている大横川は、江戸初期に開削された人工河川。明暦の大火(1657)で深川地区を整備するため、南北を縦断する運河を開削した。北十間川堅川小名木川仙台堀川 という江戸東部の主要河川交わり、隅田川に注いでいたため、江戸期には数多くの船が行き交っていたことが、いくつもの浮世絵に描かれている。

 本日は少し趣向を変えて、水辺近くの博物館に立ち寄ることとした。

 御前0時30分、都営浅草線・
本所吾妻橋駅に到着し、浅草通りに上がった。青空を背に巨大なスカイツリーが鎮座している。
浅草通りを少し東進し、路地伝いに北十間川に出て横断する。

 東京スカイツリー駅の改札口が見える路地に、墨田区の「小さな博物館」という札が下がった小ぶりな建物が出現、「屏風博物館」だ。
1946年開業の都内唯一の屏風専門店・片岡屏風店。1階から入店すると係の女性が社長さんを呼んでくれた。
 ハレの日を演出する金屏風から節句用、思い出が残る着物の生地を屏風に仕立てものなど様々な製品が展示されている。
2階が工房になっていて、体験教室も行われているという。また、最近3億数千万円の高額で落札された葛飾北斎の代表作『富岳三十六景』の絵柄を仕立てた「北斎屏風」も人気があるという。商談で来客があったので、退出した。

 店の裏側に回り、大横川が北十間川から流れ出す地点に着く。トレビの泉のように水がまんまんと流れ出てすぐに緑道に入る。一帯は親水公園に整備されていて、幼児と母親たちでにぎやかだった。

 最初の橋・業平橋を潜り抜ける。橋の袂には、その名が伊勢物語 「東下り」の段から来たという解説版が建つ。埋め立てられる前には「業平蜆」が沢山獲れたという。

 工場用水のくみ上げで水位低下に陥り、1993年4月1日から、
大横川親水公園として蘇った。

 YSC散歩でも昼食場所として利用した芝生広場では、満開の桜の木々の下で保育園児と保母さんたちが鬼ごっこをしている。保母さんたちの方が楽しそうに見えた。

 釣り堀では10数人の太公望たちが好天を満喫している。

 左手の柵のそばに「たばこと塩の博物館」の通用口があり入ろうとしたが、「表にお回りください」との案内文があった。
少し戻り隅田倉庫を半周し、ピカピカの3階建てのビルに入ると、1階正面が受付だった。制帽・制服姿の女性が二人いて、「展示は2階と3階になっております」とのこと。入館料50円(高齢者価格で大人の半額)を支払い、エスカレーターで2階の「塩」のフロアに上がると、特別展示は『インドネシアの絣・イカット・クジラと塩の織りなす布の物語』だ。内容は割愛するが興味深い話ばかりで大いに視野が広まる。3階はたばこの歴史を中心とした展示で、ここでも知識が一気に膨らんだ。休館日は月曜です。

 見学を終えて辺りを見回すとJT関係の建物だらけだった。

 
春日通りまで直進し右折、緑道に復帰する。ベビーカーを押す若いお母さんや元気な高齢女性グループが散歩し、早めの昼食を楽しむ若い女性がいて、いくつもあるベンチは空きがない。

 
北斎通りで地上に上がり、左手の津軽稲荷神社に立ち寄ると工事中で入れない。境内の古木が切り倒されたばかりだった。

 緑道に戻ると携帯電話が鳴る。「15時15分にキャンセルが出ました」と歯科からの連絡、1時間半以上早まるので歓迎。

 JR総武線と京葉道路を潜り、度々休憩場所として利用しているテニスコート先の砂場で緑道はいったん終了

 
堅川を渡り、菊島橋から水辺沿いの桜並木に復帰すると、こちらも桜を楽しむ人たちで混みあっている。橋の上で密度が濃い右岸を選択した。咲き具合は人に例えるとアラサーとアラフォーの間の絶頂期に該当すると判定。

 
菊川橋で新大橋通りを信号で横断し復帰すると、桜の木の根元にライトアップ用の照明がずらり。

 
猿江橋からは左岸を選ぶ。ベビーカーに手編みのセーターを着こんだ猫を乗せた三十路半ばと思しき女性とすれ違う。マスクなしの美人だった。

 
小名木川に突当り、新扇橋で大門通りに迂回し復帰、この先には提灯の行列が続いている。

 
大栄橋仙台堀川と交差する。

 右手に木場公園の入り口が見えたので、本日はここまでとした。時刻は午後12時30分、見学時間を含めて120分の行程だった。
 広い園内に何本も咲く桜の木の下はすべて、シートで場所取りされている。何とか桜から離れたベンチをひとつ確保して昼食休憩。

 新聞紙を足元に敷き、背中のタオルとベストを取り去る。保冷剤で冷やした缶チューハイが相変わらずうまい。ベビーチーズ&チョコナッツをつまみに今年最後の?桜鑑賞散歩を締めました。

 次回は引き続き城東地区の河川巡りを行う予定。(村谷 記)

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★2023年3月30日(金)「大横川(本所吾妻橋〜木場公園)の桜鑑賞」