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★2020年5月17日(日)「江戸川区内の親水公園緑道散歩 その4(船堀駅〜一之江駅)」

 村谷は雨の谷間の好天を利用して、一昨日に続き水辺散歩に出かけた。
午前中はNHK杯将棋トーナメント屈指の名曲として知られる加藤一二三九段対羽生善治五段(当時)の熱戦を、故米長邦雄九段の名解説で鑑賞してから出発。

 都営新宿線・
船堀駅に着いたのは12時半近い。

 船堀街道を500mほど南下し、宇喜田橋新川に突き当たり右折し、荒川堤防まで行くと、新川(旧)中川が合流する西水門橋
目の前が火の見櫓がそびえたつ西水門広場で、おりしも家族づれがいくつもある木陰で昼食休憩中だった。櫓は休業中だが、新川に関する詳細な解説版がある。

 天正16年(1590)に東海地区から関東へ移封された徳川家康が最初に行った大工事の一つが、関東各地から水路を通じて物資が集積される行徳河岸までの輸送路の確立だった。
江戸城の堀から東に向けて道三堀⇒隅田川(江戸湾に南下)⇒小名木川⇒中川(江戸湾に南下)⇒新川⇒(旧)江戸川⇒行徳河岸に至る水運である。
 当初、中川の先は自然河川・船堀川を使用していたが、江戸の発展に伴い手狭になったため、寛永6年(1629)小名木川を現在の川幅に拡幅し、併せて新川も同じ幅まで広げ、途中の三角の渡しから一気に直線の水路を開削したという。
 塩の道ともいわれ、江戸の不可欠な行徳塩を運ぶほか、銚子港からは内陸河川を通じて米・野菜・肥料用の干魚など数々の物産が運ばれ、往来する高瀬舟の数は無数だったと記録されている。奥州伊達氏に対抗する軍事道路でもあったようだ。

 西水門橋から折り返して(旧)江戸川に向かい東進する。折からの好天下、散歩、ジョギング、昼食、魚釣りの人々で両岸はぎっしり。
新川千本桜が頭上を覆ってくれ、ベンチや小公園が次々に続く絶好の散歩道だ。

 一之江境川親水公園への入り口を通過する。

 左手に大きな白壁が目立つ建物「新川さくら館」が出現、ここも月末まで休館中で、建物わきの木陰で数組の男女が仲良く昼食中。

 新川橋の先すぐ左手から、古川親水公園が始まる。船堀川江戸川まで注いでいた自然河川部分が、新川拡幅後は放置されていた。
昭和49年に全国で最初の親水公園として復活したもので、幅は狭いものの水辺をずっと歩ける優しい緑道が続いている。
新川とは打って変わって人出が少ないのでマスクを外した。左手にある妙勝寺で疫病退散を祈願する。この付近には日蓮宗の寺院が多い土地柄だ。

 誰もいない古川けやき広場にある木のベンチで休憩とする。時刻は過去3回からちょうど1時間遅れの午後1時だった。
シークワーサーサワーのロング缶を開け、ブドウパンをつまみに汗が引くまでのんびり。約20分間で誰とも出会わなかった。

 そのまま東の方に進み、足元の流れが見えなくなった地点で江戸川の堤防に出ると、目の前が巨大な今井水門だった。

 この先からは新中川になり堤防の上はサイクリング、下ではジョギングと散歩に分かれて、暑さに負けない人たちが頑張っている。

 新今井橋 、 瑞江大橋 と北上して左折するとまもなく、
一之江駅前だった。時刻は午後2時過ぎと、今日も2時間の散歩でした。(村谷 記)

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 コース
  
都営新宿線・船堀駅〜新川〜西水門橋〜古川親水公園〜妙勝寺〜都営新宿線・一之江駅
     <歩行距離:5.5km±α、歩行時間:1時間30分±α>

   *江戸川区の親水緑道のページを参考に歩きました。

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