曇天微風の東武東上線・下赤塚駅北口改札前に、滝澤・野呂・百石・田幸・村谷・山内の6名が集合した。
赤塚中央通りに出て北上する。街路樹のハナミズキは満開で、両側の家々にも季節の花々が咲いている。
左手のコンビニで、つまみ調整の買い物を済ませて、松月院通りを横断し、右手の松月院の山門をくぐる。
山門前の枝垂桜は咲いているころの艶やかな姿を思い起こさせる。
「板橋十景」の一つにふさわしい壮麗な建物がいくつも林立し、幼稚園が併設されていて、園児たちが敷地内の園庭を元気よく走り回っている姿が見られた。
広大な境内に繊細に配置された花々、フジ・ボタン・シャクナゲ・ツツジ・シバザクラなどが一斉に開花していて、数回訪れている田幸や村谷も初めて見る絶景で、タイミングの良さに感謝した。
近代日本の砲術を発展させた高島秋帆の業績を顕彰する大砲の形をした銅製の碑が立っている。
徳川家光が鷹狩りの途中に立ち寄ったこよなど歴代将軍家の覚えめでたく、寺領40石が下賜されたという。
ここから先は東京大仏通りと名前が変わる新河岸川に向かう坂道を下り、左手の区立赤塚植物園に続く道を曲がるとすぐ右側が、東京大仏(「東京風景」さんのページ)として知られ、板橋十景のひとつでもある乗蓮寺の山門だ。
右手にある閻魔様にお参りしてから境内に入る。こちらの本堂にも三つ葉葵の紋が誇らしげに表示されている。
広々した池には見事な錦鯉が悠然と回遊中。肝心の大仏様は8mほどの高さだそうだが、環境が素晴らしいためか遥かに大きく見えた。
植物園は省略して、大仏通りに戻り北上する。右手に不動の滝があったが、昨今の雨不足もあってほとんど流れていなかった。
板橋区のシルバーボランティアらしい高齢男性が、落ち葉を丁寧に除去してくださっている。現在は右手の段丘の両側が住宅地と道路で大幅に削られてしまっているが、かつては豊富な水量を供給していたはずと推定した。
本日は休館日の区立美術館横から、アメリカザリガニが生息する池の脇を抜けて、これまた板橋十景のひとつである区立赤塚溜池公園に入るとすぐ、 梅園 の中に8人掛け用の木のテーブルがあったので、昼食休憩とする。
前方の大きな溜池では数人の高齢男性の釣り人が、ヘラブナ釣りに興じていたが、当方を振り向く気配すらない。
持ち寄ったヘルシーなつまみをずらりと並べ、まずは乾杯。銀杏やハム、鰊みりん干しは村谷が炙り、涼やかに吹く風に対しては、滝澤手練の熱燗で対応する。
居住地の夏祭りの主催者でもある野呂から裏方の苦労話を聞いたり、フジの名所の開花時期の予想や、台北・上海・北京旅行の思い出話で大1時間が過ぎていった。
新大宮バイパスと並行する都立赤塚公園 の 「大門地区」に入る。深い新緑の中、崖線下に都内最大の二輪草群生地が広がる。
板橋区の花の 「ニリンソウ観察Day」は4月8日だったが、約30年がかりで整備したというはかなげな花々が、しっかりと咲き並んでいた。よく見ると三輪の花を付けた二輪草が結構あった。
ヤマブキやヤマブキソウの黄花も楽しめた。
高速道路を潜り抜けて、公園の続きを横断し、けやき通りに出た。ここも板橋十景の一つで、本日は4ケ所を踏破した。
通りを横断して高島平団地の台所である高島平中央商店街の八百屋(「Charismatic Itabashi Lover」さんのページ)に入ると、明日から2日間営業が休みのためバーゲンセール中。すぐ先で本日の歩きが終了するので、家への土産にすべく各々買い物に走った。
村谷は3個100円のシメジと8束200円のそうめんを購入した。
高島平駅到着が平日の午後2時、手ごろな打ち上げ場所が見当たらなかったので都営三田線に乗車し、新板橋駅で下車、「でんがな新板橋店」に入店した。
関西風の串揚げチェーン店で、各々好みの注文をしてホッピーで締めました。(村谷 記)
※板橋駅西口前の広場に、板橋区の花“ニリンソウ”をモチーフにした観光キャラクター「りんりんちゃん」の像が置かれていました。
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コース
東武東上線・下赤塚駅〜赤塚中央通り〜松月院〜乗蓮寺(東京大仏)〜赤塚不動の滝〜赤塚溜池公園〜赤塚公園〜都営三田線・高島平駅
<歩行距離:7km±α、歩行時間:2時間±α>
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★2018年4月17日(火) 「板橋西北部の寺社と公園巡り(下赤塚駅〜高島平駅)」