<3月1日(木)雪の浅間嶺散歩(払沢の滝から上川乗)>
昨日の雪で真っ白なJR武蔵五日市駅に集合したのは、今年も高山を目指す松戸・向坂・村谷・山内の4名。
協議の結果、当初予定の「戸倉三山のうちの二山(臼杵山と市道山)の登山」は急傾斜で上り下りとも大変なため、払沢の滝から浅間嶺を行ける所まで行って下山し、当初の予定通り瀬音の湯に向かうことで一致。
8時56分発の藤倉行きバスに乗車した。
車窓から見える両側にはびっしりと雪が積もり、冬の山に来た実感がつのる。
払沢の滝入り口バス停で下車、木曜日は定休日のはずの豆腐の人気店・ちとせ屋は営業準備中だった。
先ずは足慣らしを兼ねて、払沢の滝まで往復。日本の滝100選の名瀑は、上部にツララが残るだけで氷結していないが雪の中では趣がある。
東屋を拡大工事中のため、積もった雪を除きながら作業中の皆さんに挨拶して再び林道へ戻る。
時坂峠までは極力車道を避けて、きついが距離が短い旧道を登ったが、先行者の踏み跡がある。
峠を越えた林道との分岐点にある神社の前で二人の地元の男性と出会った。
本日は江戸初期以来400年続く祭礼の当日で、注連縄を張り巡らすために早朝から峠まで登ってきたという。
昭和時代には、この峠の頂上から、東京タワーがてっぺんから中ほどまで遠望できたそうだ。なお、今夜がお祭りの本番で、褌一本の若者たちが川に飛び込む行事が催されると伺い、貴重な伝統ではあるが聞いているだけで寒そうだ。
500m先の茶屋までは誰も歩いていない処女雪の林道。札幌育ちの村谷が先頭に立ってラッセル。
あえぎあえぎ到着した茶屋には、当然ながら誰もいないが、眼前に広がる大岳山と御前山の青さと白さが混合したくっきりの山容を眼にしただけでも苦労の甲斐がある。
目指す浅間嶺まではまだ遠い。
選手交代して、登りに強くスタミナ抜群の向坂がラッセル役。猪の親子が駆け回ったらしい跡が残る斜面を何とかクリアーして12時半、浅間嶺の小屋に到着。
上下とも完璧な装備の東京都委嘱の山林監視員の若手男性が2名が昼食中。奥多摩通の松戸が聴き出したところでは、この地域を常時見回っているとのことで、お世話になる我ら一同お礼を申し上げる。
幸い、我らと反対に払沢の滝へ下山するとのこと、これ幸いと我らもお二人が登ってきた上川乗へ下山することとした。
安心して昼食タイム。夫々持参のバーナーを取り出して、ラーメン、カレーうどん、味噌汁を温めて、おにぎりなどを食す。
小屋の温度計はちょうど零度だった。いつのまにか雲が出てきて、三頭山も頂上を隠してしまう。
午後1時過ぎに、下山開始。登りの北側と違って、雪が少なめで歩きやすいが、滑りやすくもあり慎重に下る。
無事に上川乗バス停に到着し、身支度を整えて2時48分発のバスに乗車、十里木バス停で下車し、瀬音の湯にゴールイン。
流石に山姿は我々だけだったが、まずまずの込み具合は人気のほどと高齢者人口の増加の賜物?
硫黄の香りがして つるつるする湯にじっくり浸かって、久々の雪道登山の疲れを癒し、がらがらの和室に移動。売店で購入したビールやツマミを中心に、向坂秘蔵のブランド焼酎を村谷持参の氷で少しマイルドにして本日の労苦を労わりあうと共に、来月から続く高山歩きの無事を誓い合って散会しました。(村谷 記)
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コース
JR五日市線・武蔵五日市駅=(バス)=払沢の滝入り口バス停〜払沢の滝〜時坂峠〜浅間嶺〜上川乗バス停=(バス)=十里木バス停〜瀬音の湯(入浴)〜瀬音の湯バス停=(バス)=武蔵五日市駅
★2012年3月1日(木)「浅間嶺」