ホームへ

★2012年2月18日(土)「下町の風情漂う、谷中・根津界隈を歩く」

   ※東京メトロ「下町の風情漂う、谷中・根津・千駄木界隈を歩く」(「万歩計」さんのページ)を参照して、いい加減にアレンジして歩きました。

<2月18日(土)極寒ながら日差しは暖かな谷・根・千(上野駅から周遊)散歩>
 足元の飲食店ビルが建て替え中のためややその所在が隠れていた
上野公園の西郷隆盛像前に集合したのは、滝澤・田幸・山岡・村谷・塚原・山内の6名。
この寒空でも素足で浴衣1枚の元気な南州公に励まされていざ出発。

 先ずは隣接する
彰義隊の墓碑へ参拝する。主義主張はともかく、信ずる道に殉じた若者たちの遺志を150年後の我らが、正面から受け止めてきたのかどうだったか、密かに反省する。

 先ずは彼の天海僧正が描いた上野公園のキーポイントを探索することとした。昨夜来の雪と氷がまだ残っていて、足元を気にしながらゆるゆる進む。
 最初は京都・清水寺を模した
清水観音堂。国の重要文化財になっている建物だが、お参りだけではなく、塚原指摘の天井に掲げられた由緒ある額をじっくりと鑑賞した。

 続いて日陰は凍っている階段を慎重に下って
不忍池。まだ、両側の屋台が準備中の天龍橋を渡り、弁天堂に参拝する。池の中に弁天様はつき物だ。どこも手直しの必要がなさそうなぴかぴかのお堂とは、山内の指摘どおりだが、何故か工事中。

 橋を渡り返して、左手の坂を登る。信心深い塚原が、これまた京都ゆかりの
花園稲荷と五條天神社に立ち寄っている間に、昼食の方が気がかりな他の5名は、精養軒脇の坂道を急ぐ。
 式を挙げたばかりのカップルが、列席者ご一同様と披露宴に向かう列とすれ違う。その初々しさに自らの年輪の深さを痛感する。

 続いて
東照宮。入口すぐ左手のぼたん苑では明日までの冬ぼたん展が開催中だったが、興味のある者はすでに訪れており、その他花よりご飯の面々は、塀の隙間から垣間見た竹製の雪吊りに囲まれた風情ある眺めで満足した次第。

 上野東照宮の工事期間は平成25年までとあって、等身大の見事な幕の絵だけ。明日は吉田&野呂両兄と世良田東照宮を参拝予定の村谷はともかく、山岡の「墨俣一夜城」とのコメントに納得して引き返す。
左手の
五重塔は、枯れ木の中で春の桜花の季節とは少し異なる風情だった。

 パンダ再人気で家族連れで一杯の
上野動物園正面口を通過。
これまた、明日まで北京故宮博物院展開催中の
国立博物館正面口を覗いてから、法隆寺宝物館と黒田記念館の間の静かな道を鶯谷駅方面に向かい、国際こども図書館先を左折し、上野中学校先の寛永寺へ。
江戸の鬼門を守る天海僧正の気迫を十分に感じ入ってから、所要のある塚原と別れた。

 
上野桜木2丁目信号を右折、寛永寺参道を進み、谷中霊園手前の御隠殿坂へと右折しJR線を跨ぎ、ねぎし三平堂の茶色い建物を右手に見下ろしながら、尾久橋通りへ降り立ち、ファミマで買い物、村谷が下見していた日暮里南公園に到着した。

 広々した公園で最も風が弱いベンチ脇にシートを広げて昼食大休憩。
座った途端に日差しが照りつけてきて一同上着を脱ぎ捨てて、まずは缶ビールで乾杯。
海山の珍味を広げ、いつもの通り、自身&諸兄の近況情報交換。本日の嚆矢は、山岡が西郷さんに因み、鹿児島から取り寄せた「西郷どん・大久保どん 白麹原酒 (焼酎38度)」。
流石の飲兵衛たちも生では強すぎるので、コンビニで調達した氷で少しずつ溶かしながら胃の腑に収めた。
 いつの間にか日差しが目の前の高層マンションで隠されたものの、村谷のバーナー暖めたちゃんぽんや、滝澤シェフ手練の熱燗で凌いだ。

 山岡の予測通り、日差しが戻る頃には飲食物もなくなったので神輿を上げた。
先ほどのファミリーマート前から日暮里駅方面に北上、善性寺前にある文人墨客縁の
根岸 芋坂 羽二重団子 本店でお土産を調達した後、旧王子街道の一部だった芋坂を越えて、再び谷中霊園に入る。

 数ある墓の中から田幸が、左手に鳩山一郎はじめ鳩山家の所得の割には質素な墓を見つけ出す。
見覚えがある
三崎坂を下って、全生庵で休憩。
山岡鉄舟の碑や三遊亭円朝墓はお馴染みだが、本堂右手に真新しい休憩所が新設されていた。

 田幸の提案で、団子坂手前の「
へび道
(旧藍染川跡、台東区と文京区の区境)」を南下する。名に恥じずくねくねと蛇行する面白い散歩道だ。

 突き当りを左折すると見覚えがある
鴎外旧居跡
家族連れで満員のモノレールと並行して
動物園通りを南下して、再び不忍池へ。朝方はがらがらだった屋台が賑わっていてほっとする。

 下町風沿資料館のすぐ先に、午前11時半から24時までずっと営業の
まぐろ居酒屋 さかな道場 上野公園前店を見つけて入店。ビールと一刻者をご自慢のサカナ料理をツマミに、これからの散歩&登山計画案をたっぷりと議論しながら締めました。(村谷 記)


                     このページのトップへ戻る

 コース
  JR山手線など・上野駅〜西郷銅像〜上野公園〜寛永寺〜日暮里南公園〜谷中霊園〜全生庵〜へび道(旧藍染川)〜不忍池〜上野駅
     <合計歩行距離 約8Km ; 歩行時間 約2時間半>


                      前のページへ  次のページへ


さんぽ