★2011年8月13日(土)「台地上の城下町、佐倉」
※国立歴史民俗博物館「佐倉 歴史の散歩道」のページへ
<8月13日(土)千葉県・佐倉の歴史探訪散歩>
夏休みの家族連れが次々に下車してくるJR成田線・佐倉駅改札口に集合したのは、共に江戸時代の文化に興味が深い村谷&塚原の2名。
本日は猛暑を避けて、じっくりと佐倉の歴史を鑑賞しようと一致してスタート。
先ずは駅ビル1Fにある観光インフォメーションセンターに立ち寄り、「佐倉さんぽ〜ようこそ十一万石の城下町佐倉へ〜」のパンフレットを頂戴してから、広大な城址へ向かう。
猛暑に負けず、きらびやかに盛装した若い女性たちが何人も駅を目指すのとすれ違う。
青銅製のオブジェが並ぶ彫刻通りを北進し、成田に通じる国道51号線を横断、結構急な薬師坂を登りつめて、最初の水のみ休憩。両名とも首筋にはタオルで包み込んだアイスノンを装備済み。
左折すると右手には武士の暮らしを偲ぶ佐倉武家屋敷が3棟並ぶ。素人目には同じく立派に見えるが、建坪や玄関の造り具合で上中下に区分されるらしい。
見学はせず写真撮影して先へ進む。
真言宗豊山派・大聖院の先から、竹林に包まれたひよどり坂を一気に下る。先週、京都に行ってきたばかりの塚原が雰囲気の類似を指摘した。
いつのまにか上空は青空一色。しかし、道の上部に竹林が伸びていて快適だ。
再び急坂を上りきった市民体育館の横手に、江戸後期に設立された佐倉学校の碑があった。
他藩にも足利学校始め、同種の教育機関は少なくないが、蘭学に特化したのは当地のみとは塚原の指摘だ。
大手門跡地を通過。単に標識だけではなく、明治初期には残っていた当時の建物の写真が併設されているのは珍しいが、その後新政府の意向で全て破却されてしまったのは、政治情勢故とはいえ残念至極。
右手の「くらしの植物苑」に入る(入苑券100円)。「伝統の朝顔」展が開催中(8月2日〜9月4日)。まだ午前中とあって、種々多様な朝顔がお出迎え。江戸時代に特に珍重された変化朝顔を鑑賞できました。
苑外に出て、城址公園に入る。
左手の空堀跡の草むらでは、孫を含めた親子三代が斜面で楽しそうに遊んでいた。
江戸城の北辺の守りの要である佐倉城主は、初代の土井利勝以降、譜代の名家が務めているが、幕末の老中として開国の役を図らずも務めた堀田正倫の銅像が米国公使のハリスと並びお出迎え。
三層四階の天守閣は跡形もないが、広大な敷地が辛うじて往時を偲ばせるのみ。
公園の外れにある団体用休憩所脇にある屋根つきベンチを見つけて、昼食休憩。
お互いに保冷材を詰め込んでキンキンに冷やした缶ビールで乾杯。丁度12時のチャイムが聞こえた。
チーズ、ベーコン、チャーシューに冷やしたなすをツマミに小1時間の歓談。秋口の強羅温泉1泊旅行案などを楽しく語らう。
腹もくちくなり、隣接する本日の目的地・わが国最大の国立歴史民俗博物館に午後1時前に入場する(入場料420円)。
館内は、夏休みの土曜日のためか家族連れで混み合ってはいたものの、延べ床面積が3万5千平方mとあって、見学に不自由は感じられない。
縄文の古代から現代までの6つの展示室を、ほぼ2時間かけてじっくりと鑑賞して、お互いの知識欲を満足させた。
外に出て愛宕坂を下り、旧成田街道を右折して、京成佐倉駅をゴールとする。
3時15分の特急に乗車して船橋駅で下車、終日営業の日本海庄やに入店し、生ビールなどで締めて散会しました。
佐倉の歴史を充分に堪能することが出来ました。(村谷 記)
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コース
JR成田線・佐倉駅〜薬師坂〜佐倉武家屋敷前〜くらしの植物苑〜佐倉城址公園〜国立歴史民博物館〜愛宕坂〜京成電鉄・京成佐倉駅
<6キロ、2時間+見学時間>