<第一日目・9月4日(土)高尾駅〜夜叉神峠〜青木鉱泉>
昨年7月、夜叉神から縦走に挑戦して、大嵐で断念した 松戸&村谷の2名が、今回は青木鉱泉から再度挑戦しました。
9月4日(土)午前9時に高尾駅南口に集合。
今回は、足慣らしを含めて3日がかりのため、余裕の出発です。
松戸の好判断で、敢えて一般道を選択してバイパスから梅ノ木平バス停に抜け、大垂水峠から高速にのるという裏技を用いて、順調に11時30分過ぎに、夜叉神峠登山口に到着しました。
昨年と異なり休日で満車に近かったのですが何とか駐車スペース確保。
唯一の店「夜叉神の森」でうどんで腹ごしらえ。
猛暑に負けずチョロチョロしていたシマヘビを跨いで出発。
下界の猛暑はどこへやら。涼しいそよ風に背を押されて順調に夜叉人峠(1,750m)へ。
同年輩?と思しき男女に交じって写真撮影。
昨年よりも眺望は落ちたが、会話は上々だった。
気楽に下山し、再び夜叉神の森でソフトクリームで一息入れる。
後はひたすら今夜の宿までだが、意外に長丁場だった。
吉田&清水とたんたんと辿った旧甲州街道・徳島堰に沿って南下し、青木鉱泉にゴールイン。
早すぎる到着を見越して宿の前のベンチで夕食休憩。
明日に備えて早めに到着していた若者たちと、夕食休憩。
松戸夫人お手製のキャラブキ&小柱の煮付けをメインに高原のディナーを満喫した。
熱々の鉱泉で疲れていない身体を癒して、缶ビールを有効に活用して午後7時過ぎに就寝しました。
<第二日目・9月5日(日)青木鉱泉〜ドンドコ沢登山道〜鳳凰小屋〜地蔵岳>
前夜の早寝で午前五時前に目が覚めた松戸が、無人の宿の1階の休憩所でバーナーに着火、遅れて起きてきた村谷とともに、どんべえのカップうどん&そば+おにぎりの朝食をすばやく整えてくれた。
午前6時、小屋の若主人(養子ではないかと推測)に見送られて出発。
最難関のドンドコ沢登山道に挑戦する。
目標の鳳凰小屋(2,300m)までは1,000m強の標高差ながら、アルプスに多い崩れやすい花崗岩の岩肌と、日本人の標準足長を越えた段差に、多いに悩まされる羽目になる。
同じコースは避けるという美学?の重みに苦しみながら、先ずはスタート。南精進の滝・白糸の滝・五色の滝の主な三つの滝を隈なくじっくりと巡ることを確認した。
雲の晴れ間を待ったり、昼食休憩をたっぷり取りながら、二度と訪れることがない絶景を心行くまで鑑賞できました。
ただ、あまりに段差がある登りが続いたため、白糸の滝から先で、村谷が田幸兄と70歳過ぎまでは使わない!と封印していたストックを使用してしまったこと、標高200m以上の滝の絶景と引き換えにお許し下さい。
日曜日とあって、山ガール装いのお嬢さんにはしばしばぬかれたものの、年の功?と許した次第。
それでも何とか午後1時半には鳳凰小屋にゴールイン。
明日の降りの厳しさを鑑み、30分の休憩の後、地蔵岳に挑むこととする。
「1時間半あればね」という小屋の主人のご託宣をそこそこに受け止めて出発。
しかし、花崗岩の崩れた斜面は意外に手強かった。
地蔵岳のオベリスクの麓で記念撮影して下山。田幸兄が大好きな緩やかな斜面が続き、午後3時鳳凰小屋に戻った。
この間の村谷の水の消費量は3.5Lだった。
早くも午後5時30分に夕食。サラダ・味噌汁つきの具沢山のカレーライスは絶品。珍しくお代わりなしの村谷は、貴重な灯りのある談話室へ移動。創業49年の山小屋のオーナーとコタツでおしゃべり。
隠し持った焼酎を松戸提供のサラミで一杯していたが、7時で消灯のアナウンスが入った。
肌寒い寒気に負けないように武装して寝床に素直に潜りこんだ。
<第三日目・9月6日(月鳳凰小屋〜観音岳〜薬師岳〜青木鉱泉〜高尾駅>
村谷が午前5時に目を覚ますと松戸は早くも外出中。5時半前の日の出を撮影すべく、対岸にてカメラを構えていた。
午前5時半、小屋の朝食。定番の納豆・焼き海苔・佃煮・味噌汁の献立に、ボッカの苦労を思い計る。
腹ごしらえができて午前6時前から続々出発する。
本日は青木鉱泉に下山するだけの我らは悠々とスタートしたが、少し下りを甘く見ていたようだ。
それでも7時過ぎには地蔵岳からの尾根道に登りついた。
昨夜は薬師小屋に泊まったハイカーから、富士山も見えたという言葉に勢いをつける。
昨日の登りと比べると天国のような尾根歩きで、7時30分過ぎに今回の最高峰・観音岳(2,840m)に到着。
8時過ぎには薬師岳(2,780m)も制覇し、昨年夏に南御室小屋で引き返した決断を思い出して、松戸と堅い握手を交わした次第。
最近の表示では5時間程度との中通の下りは、昨日に劣らずタフだった。
秋到来を思わせる花々が一服の清涼剤。
着きそうで着かないゴールまで5時間強、青木鉱泉に午後1時過ぎにゴールイン。水消費量は2.5L。
先ずは、日帰り温泉で全て着替えて、汗と疲れを流し落とす。
続いては、小屋の前のベンチで遅い昼食。簡素なツマミながら、冷たいビールと食すとローマの王侯の食卓よりも美味だ。
空いた月曜日の高速のメリットを享受して、午後5時に高尾駅に戻ることができました。
※今回の山歩の報告が松戸さんのブログに掲載されていますのでお読みください。
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★2010年9月4日(土)〜6日(月) 「鳳凰三山」