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★2008年10月23日(木) 「戸倉・城山」

 雨が去り明るさを増したJR五日市線・武蔵五日市駅前に集合したのは、山岡・風邪ひきの田幸と村谷 の3名。
 バス通りをのんびり歩きながらの話題は、専ら10日前に見た尾瀬の紅葉だ。周辺の木々も少しずつ色づきはじめており、紅葉前線が着々と南下してきているのが感じられる。
 通りの両側の店先には、歴史を感じさせる木の看板がちらほら並ぶ。

 
五日市警察署の先を右折すると右手に、藁葺き屋根の旧市倉家住宅が出現する。江戸末期の養蚕農家で、囲炉裏の煙が懐かしさを醸し出す。
 隣接する
五日市郷土館で、じっくりと当地の歴史を確認して出発する。
 
秋川を渡る橋の上からの渓谷は、ちらちら紅や黄色が混じったゴブラン織の絨毯のようだ。

 バス道路を横断して、山道に向う。城山までの道程を示す緑の案内板があちこちに新設されていて、ハイカーには優しい町を目指しているらしい。

 
神明神社脇の山道から登頂を開始する。忠実に踏み跡を辿ったつもりだったが、いつの間にか作業用らしきの道に紛れ込み、思わぬ急登が続く。
漸く正式の?登山道に戻った時には3人とも汗びっしょりだった。里山とはいえ、400m超の高みは侮れない。
 頂上の直下には立派なトイレが設置されていて、あきる野市の力の入れ様がここでも窺われる。

 平日の午前11時過ぎとあって、
城山頂上の誰もいない大きな木のベンチを占領して、いざ店開きだ。
常よりも大汗を掻いた後のビールは格別だ。ツマミも、山岡定番の板わさに加えて、村谷が新宿地下広場で調達した静岡産黒ハンペンと三崎で買い求めた烏賊の塩辛など盛り沢山で、一部は湯上り後用にリザーブした。

 コンロで湯を沸かし、カップ麺などを食していたら、下の方から子供の声が聞こえてきて俄に賑やかになる。小学校低学年の遠足らしく、60名ほどの児童が5人の先生に引率され、色とりどりのシートをひいて昼食タイムだ。
 賑やかさに圧倒されて我らは店仕舞いし、下山を開始する。

 当初は荷田子まで足を伸ばす予定だったが、
十里木バス停へ直下する脇道を発見し、どんどん下りあっという間に車道に降り立った。

 バス停脇の遊歩道に沿って
 瀬音の湯 に向う。
オフシーズンの平日とあって、時間にゆとりがある老婦人が寛いでいる食堂を見ながら入場する。
 一人につき800円の入浴料を支払いいざ、湯船へ。露天風呂は我ら3名で独占、色づき始めた木々が目に飛び込んできて、豪勢な気分に浸った。
 湯上りの生ビールが一段と旨い。残しておいたつまみを平らげて、帰途に着く。

 十里木バス停13時49分発のバスに乗り、
武蔵五日市駅にゴールイン。
拝島への車中で雨が降り出したが、早めの対応が功を奏した一日だった。(村谷 記)


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 コース
  JR五日市線・武蔵五日市駅〜(17分)〜五日市郷土館〜(15分)〜戸倉・城山荘〜(25分)〜城山〜(20分)〜十里木バス停〜(5分)〜瀬音の湯(入浴)=(バス約15分)=武蔵五日市駅
    <合計歩行約1時間半>


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