★2008年9月9日(火)「御岳山〜日の出山」
東京地方の湿度が31%にまで低下した清々しい秋晴れの重陽の節句に、JR御嶽駅前・ケーブル下駅行きバス停に集合したのは、田幸・酒井・清水・村谷と、病癒えてすっかり元気を取戻した池田の5名。
初秋の散歩日和に誘われた中高年ハイカーで満員のバスに乗り込む。
終点でバスを降りて空気を吸い込むと、爽やかな秋が胸一杯に満ち溢れる。
御岳登山鉄道 ・滝本駅で片道・ケーブルのみ570円を支払うと、懐かしい硬券の切符が手渡され、並んでいる乗客には「つるつる温泉」の傍で販売されているというスモークチーズの試食を勧められて幸先がよい。
改札のお姉さまに尋ねると、「まだ、日陰ではレンゲショウマが残っています」との嬉しいお言葉がまたまたラッキー。
タマアジサイ咲く谷間を見下ろしながらの6分間は、あっという間だ。
御岳山駅でケーブルを下車し、リフトには乗らずにレンゲショウマの群生地へと木の階段を上がる。
上方部の日陰に、晩生のレンゲショウマがちらほら。
リフト経由できたらしいお姉さまたちにも情報を伝達し、夫々持参のカメラで撮影に余念がない。
頂上にある産安社は、良縁結び・夫婦円満・男女和合・子授け・安産・子孫繁栄の神様が祭られているが、とっくにその課題は達成済み or 諦め済?の我らだが、一応はお祈りして山道を下る。
トイレ休憩を兼ねてビジターセンターに入る。「これからどちらまで?」との管理人の問いかけに、日の出山経由でつるつる温泉と回答すると、「火曜日は定休日」と教えていただき、三室山経由で吉野梅郷へ下ることに転進した。
久々に参拝した武蔵御嶽神社の階段の両脇には、まだ新しい講の石碑が並んでいて、宿坊の盛況振りが推察できる。
山門の両脇には、先月の最盛期に撮影したレンゲショウマの秀逸な写真が12葉、さりげなく飾られていて、嬉しい心配りだ。
参拝後、周囲を見渡すと、目の前には昼食休憩地に予定している日の出山と、なかなか登る機会がない高岩山が並び立つ。
藁葺き屋根の古民家が点在する御師集落の間を通過して、日の出山に向う尾根道へと進む。関東ふれあいの道に指定された快適な山道で、足元はふわふわ、頭上の木々が優しく日の光から守ってくれる。
12月に開催されるみたけ山岳マラソンに出場するらしいトレーニング姿の男性が、我らを駆け足で追い抜いていった。
一旦下った分を登り返して、日の出山(902m)の頂上に到着したのは、丁度12時過ぎだった。
流石に人気の山だけあって、一つしかない屋根つきの東屋は満員だったため、頂上直下の草むらにシートを広げて座り込む。
先ずは、持参のビール等で乾杯、爽やかな空気の下での一杯は一段と旨い。
持ち寄ったヘルシーなツマミを肴に、お互いの近況やら秋の旅行計画などを話しているうちに、思わず知らず1時間以上もの大休憩になってしまう。
関東ふれあいの道の続きになっている上養沢方面の道は、何箇所か崩れていて通行困難との表示があったが、我らは左手の道を下る。
先週末の雨の影響が残っていて、所々に水溜りもあったが慎重に進み、午後4時前に日の出山登山口に降り立つと、もう吉野梅郷が近い。
全く人影がない梅の公園前で記念撮影し、日向和田駅に辿り着くと、5分後に青梅行電車が、青梅駅では折り返しの上り電車が待機中と順調に、乗換駅の拝島駅に到着した。
駅舎がすっかり改装され、歩道橋を工事中の西口に出て、大阪ホルモン・まるきに行くが、女将から「今日は都合で6時開店です」と断られ、すぐ目の前にある庄屋に入店、ナマビールとホッピーで軽く打ち上げし、帰途についた。
絶好の秋日和になった初日の散歩をエンジョイしました。(村谷 記)
清水兄の本日の作品を発表します(*^_^*)
◆好天に恵まれ、秋を感じました。でも僅かに残るレンゲショウマに愛しさを感じましたネ。
「夏終わり レンゲショウマの 最後顔」
◆御嶽山は平日にも拘らず、多くの人が訪ねていました。
「善男と 善女が集う 御嶽山」
◆日の出山からの展望は東京を制圧した気分です。
「一望し 東京広しと 日の出山」
◆梅花のときあれだけ賑わった吉野郷、淋しい!
「秋近し 吉野梅郷 咲くもナシ」
◆帰りは拝島で反省会、駅舎が立派になり何か主張しているようです。
「拝島の 駅舎が変わり 東京ヨ」
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コース
青梅線・御嶽駅=(御岳山ケーブル下、滝本行きバスで約10分)=滝本バス停/標高約400m=(滝本駅からケーブルカー6分)=御岳山駅〜(30分)〜御岳山:標高約929m〜(50分)〜日の出山:標高約902m〜(1時間)〜三室山(下)〜(1時間)〜吉野梅郷〜(10分)〜青梅線・日向和田駅
<合計歩行時間 約3時間半>
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