★2008年9月6日(土)「飯能市街〜天覧山〜高麗峠〜巾着田」
曇天で朝霧がかかっている西武池袋線・飯能駅北口前バス停で、一昨年の皇太子殿下の登山でますます人気が高まった棒の折山を目指す中高年ハイカーが46名、8時29分発の有馬ダム行き臨時バスを待っていた。
発車時刻になったが、YSCメンバーは村谷のみだったので、眺望の利かない棒の折は止めて今月24日(水)に予定している巾着田のマンジュシャゲ下見に転進することに決めて、長い列から離脱して駅方面に戻る。
駅前の信号の脇に托鉢僧が佇んでおり、四国遍路の折には各地でお接待を受けたことを思い出して、僅かながら鉢に喜捨してから歩き出す。
一昨日も立ち寄った丸広百貨店前で信号を左折して飯能銀座を西進する。
レンガを敷き詰めた道の脇に、特産の西川材で作った飯能の中心部の案内板があり、主な商店が立体的な模型で作られていて面白い。
中央公民館前の信号を渡り、先ずは武蔵野24番札所・真言宗智山派・観音寺に入る。広い駐車場の手前に、平成19年11月に建立された飯能鬼子母神があった。弘法大師が唐で修行された朝龍寺があった長安が、飯能と同様にザクロの産地であった縁で、地下に同寺の土を埋めたという。お寺の境内にある鐘楼に、大きな白い象の置物があるのも珍しい光景だ。
隣接する諏訪八幡神社には、今月27日の例大祭を控えて赤い幟が林立していた。
裏参道を抜けて進み、左手にあった飯能市郷土館に入場する。
9時に開館したばかりで、まだ高年男性が床掃除中。
ザックを下ろして館内を見学する。
江戸時代には、入間川を利用して西川材が盛んに運搬されたが、当時の姿をそのままに模した原寸大の筏と船頭の人形が目を引いた。
外に出て、市民会館沿いに北上すると、目の前がお馴染みの能仁寺。ぱらついている小雨が落ち着くようにお祈りしてから、天覧山へ続く坂道へ出る。
近隣に住んでいるらしい老人が数名、慣れた足取りで前を進んでゆく。
山腹の中段にある広い休憩所には、ハイキング姿の中高年男女がトイレ休憩中。
一足先に石段を登る。十六羅漢には真新しい花が供えられていた。
天覧山(195m)の頂上でも数名のハイカーがベンチで休んでいた。低く霧が立ち込めていて、富士山どころか本日登頂予定だった棒の折も全く見えない。
長居は無用と下山を開始する。足元が滑りやすいので慎重に一歩一歩進む。西武線のガードを潜り、国道299号線を横断、武蔵丘ゴルフコースの金網沿いに坂道を上る。
何組かのハイカーとすれ違いながら尾根沿いに進み、10時過ぎに高麗峠(177m)に到着、誰も居ないベンチで一息入れる。
相変わらずの曇り空の中、巾着田を目指して山道を下り里に降り立つ。日和田山はすっかり雲に隠れている。
「ドレミファ橋は通れません。あいあい橋を渡ってください」の看板を横目に見て、地卵を直売している養鶏場を通過、高麗小学校前まで来ると、14日(日)から始まる祭り用のテントが設置されていて、所在なげな老人男女がおしゃべりの最中だった。
あいあい橋の上から辺りの林を見渡したが、まだ、赤いマンジュシャゲは全く見えない。
橋を降りきったところで、白い花を3輪発見し、カメラに収める。
田んぼの脇に休耕田には、紅白のハスの花やコスモスが咲き始めていた。
河原でバーベキューを楽しむ家族連れを見ながら鹿台橋まで来ると、レストラン横の広場で地元産の野菜や工芸品を売るフリーマーケットが開催中。
少しだけ冷やかした後、高麗駅へ。
道沿いの売店脇で珍しいオレンジ色のマンジュシャゲが咲いていたが、ついに赤い花にはお目にかからず仕舞いだった。
高麗駅に着いたのは11時前だったので、吾野の 奥武蔵あじさい館で汗を流してから帰宅することにしてホームに入る。
ベンチで缶ビールを飲んでいるうちに下り電車が着き乗車し、吾野駅に下車。
11時45分発のバスを利用し、12時前には汗を流すことができました。
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コース
西武池袋線・飯能駅〜天覧山、標高195m〜高麗峠、標高177m〜巾着田〜西武秩父線・高麗駅 +あじさい館で入浴
<歩行時間 約3時間>
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