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【おすすめポイント】
 平安時代から現代までの歴史をたどり、旧東海道・神奈川宿近くの寺社と工場を巡り、麒麟麦酒の横浜ビアビレッジで試飲させていただきましょう。

【難易度】
 ★
行程を短くすれば子供もO.K. キリンビールでは、ソフトドリンクも試飲できます。

★2008年2月11日(祝)「旧東海道(東神奈川駅〜日産横浜博物館〜キリンビール工場〜総持寺〜鶴見駅)」

 JR京浜東北線・東神奈川駅改札口に集合したのは、滝澤・山岡・田幸・清水・村谷の5名。

 本日は、旧東海道神奈川宿あたりの寺院巡りと、戦後の日本の復興を支えてきた京浜工業地帯の工場見学を兼ねた欲張り散歩コースだ。

 駅前広場がすっかり様変わりした東神奈川駅東口から、
仲木戸駅改札前のエレベーターで地上に降り立った。
向かいの高層ビルの2階に、立ち飲み屋が収まっていたのは、何かぴんとこない。

 空はすっかり晴れ渡り、春を予感させるそよ風が吹きぬける。京急の線路沿いに西進して、先ずは慶運寺へ向う。

 道路沿いの一軒の民家で、国旗がへん翻とはためいていたので、本日が祝日だったと改めて気がついた次第。

 いつもは京急の車窓から眺める広大な敷地の
 慶運寺 に到着する。
明治期にフランス領事館があった場所だ。この地には、浦島伝説に縁の話が残っており、当寺にも浦島堂があったが、閉まっていて中は見えなかった。

 相州三浦の住人だった浦島太夫が丹後の国に移住して、生まれた子供・太郎が、住江の浜辺から竜宮に行き戻ってきたところ、300年経っていたので知る人が居らず、両親の故郷である相模の海岸から再び竜宮に旅立ったと、江戸期の本にあるそうだ。

 我らは、竜宮ならぬビール工場目指して出発する。京急の線路を潜り抜け、
旧東海道を東に折り返す。風情のある松並木の両側には、次々とお寺や神社が出現する寺社ストリートだ。

 右手にある
熊野神社では、氏子たちが正装して集合しており、建国祭を始めるところだった。我らはそそくさと参拝を済ませて先へ進む。

 左手にあった
金蔵院も、熊野神社と同じく平安末期に創建されたという古刹だが、きれいに掃き清められた庭園に佇む梅の古木に、少し白梅花が咲き始めていた。

 その先の
 成仏寺 は、鎌倉時代の建物だが、安政の開港当初には、アメリカの宣教師の宿舎だった。本堂にはヘボン式ローマ字の創始者で、日本最初の和英辞典を完成させたヘボンが住んでいたそうだ。

 神奈川地区センター前には、当時と同じ寸法の
高札場の跡があった。

 旧道が途切れた場所から右折し、しばらく
国道15号線を行く。日差しが強まったので、上着を脱ぎ黙々と歩く。休日とあって車の往来が少ないのがありがたい。

 3年前の旧東海道歩きで見覚えのある
神奈川新町駅前を通り過ぎた。そのときに吉田・滝澤・清水・村谷で打ち上げを行った焼肉屋を探したが判らない。
どの商売でも栄枯盛衰が…

 この付近は、道幅が片側4車線と広く、歩道も広々としている。そのためなのか、ドライバー相手の中華料理屋が延々と店を連ねていて、値段も驚くほど安い。我らはまだ、11時前なので先を急ぐ。

 京急・子安駅から普通の道幅になった途端に、さっぱり店がなくなった。

 JR線
新子安駅前に到着。この先は工場地帯なので、昼食場所を探す。
小路の先にあった
 馨香園 に入店する。
 事情通の田幸が、携帯電話で話をしているママさんの口調とメニューの内容から、台湾料理店だと判定した。
取り敢えずビールを2本注文して喉を潤し、続いて注文した麺類やマーボ定食は、ボリュームがあっておいしく安かった。

 神輿をあげて、第一京浜の高架を越え京浜工業地帯へ入る。直ぐ右手に、
日本ビクター(JVC)の本社工場があり、正面に有名なスピーカーに聞き入る犬の肖像が刻まれていた。

 
千代田化工建設子安オフィス・リサーチパークの先から、JR貨物線の廃線跡を左折する。
恵比寿橋 を渡った左手が、日産自動車・横浜工場、日産自動車発祥の地で、ゲストホール棟の1Fと2Fが エンジン博物館 として開放されている。

 先ずは入り口で守衛さんにお願いして、全員揃って記念撮影。
入場し、受付嬢からアンケート用紙を貰う。歴代のエンジンとクラシックカーなどを丹念に見学した。お土産はフェアレディZのミニカーだった。

 続いて、
 キリン横浜ビアビレッジ へ向う。日産自動車の工場の先、新日本石油の入口に立っていた守衛さんに道を確認し、大黒橋大黒運河を横断し、第一京浜の生麦ジャンクションへ着く。

 この先は3年前に通過した場所なので、
 生麦事件 の碑を見学し、すいすいとお目当てのキリンビールの見学者受付カウンターへ。
10分後の13時半の見学タイムに空きがあり、ラッキー。
家族連れに混じって40分間じっくり再勉強した後、待望のラガー&一番搾りを各1杯ずつ試飲した。

 このまま新子安駅から電車で帰宅するには早すぎるので、総持寺経由鶴見駅まで足を伸ばすこととし、京急に沿って歩き出す。

 
生麦駅で15号線とはお別れし、斜面に沿って岸谷界隈を歩いていくと、“岸谷線反対”の看板があちこちにあったが、どこがその予定地なのかわからず仕舞だった。

 
花月園駅の先に、昔は日本鋼管の独身寮だった巨大なJFEの社宅が出現した。

 安善駅に通じる鶴見線の分岐が見えると、
 総持寺 が近い。寺の境内までは行ったことのない面々だったので、探索することにした。
巨大な山門とお堂が次々に出現し、大きいことが好きだった?石原裕次郎の菩提寺に相応しいと意見が一致した。
 
 午後3時40分、
鶴見駅に到着。駅前の日本海庄屋に入店する。夕方の部は4時半からだったが、粋な店長の計らいで着席してほっとする。

本日も無事に歩き通すことができたことに感謝し、乾杯した。(村谷 記)

清水兄の本日の作品を発表します(*^_^*)
 ◆神奈川宿の寺院は幕末には各国の領事館になったようです。
  「幕末の 外交担う 寺並び」

 ◆日産自動車発祥の工場を見てきました。頑張ってゴーンさん!
  「日産は 横浜生まれ ゴーン待ち」

 ◆今日のメインはキリン横浜(生麦)工場です。
  「生麦に キリンビールは ドンピシャだ」

 ◆総持寺の境内は広い、建物も大黒さんも大きい!冨よ来い!
  「総持寺の 大黒さんは 日本一」

 ◆解散は鶴見駅でしたが、鶴見線の電車が発車して行きました。
  「鶴見線 安善駅に 向って行く」


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 コース
  JR京浜東北線・東神奈川駅〜慶運寺・熊野神社などの寺社〜日産自動車横浜工場・エンジン博物館〜生麦事件の碑〜キリン横浜ビアビレッジ〜総持寺〜JR京浜東北線・鶴見駅
      <合計歩行距離 12Km、3時間 +見学時間>


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