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★2007年12月12日(水)「石神井川最下流と、隅田川中流域」

 すっかり青空が広がったJR線・王子駅北口改札に集合したのは、滝澤・田幸・村谷の3名。

 先ずは
音無川(石神井川を徳川吉宗が故郷・和歌山の同名の川にちなんで命名したが、王子付近しか定着しなかった、とか)親水公園を経て、王子神社へ。
参道の脇にある大銀杏は、すっかり葉が落ちていた。
本日の道程の無事を祈願して、再び王子駅に戻る。

 歩道橋を渡り、最初に訪れたのが
印刷局・王子展示室だ。
我らが手にするお札や切手はこの建物に隣接する印刷局で製造されていて、その工程の解説や、これまで使われたお札や切手が展示されている。
各種の白書などの政府刊行物も印刷されていて、入場無料。

 続いて、
石神井川隅田川の合流点を目指す。
明治通りを大きな歩道橋をひと跨ぎ、公社や都営の高層マンションと町工場が並存した路地の先に、鉄道遺失物を販売している店を発見、傘が1本50円から、ブランド品のバッグや時計、宝飾品まで多種多様だ。
こんな路地裏ではなく、新宿や池袋の街角にあれば、大入り満員間違いなしだと意見が一致した。

 広大な敷地の麒麟麦酒工場跡は、読売新聞日刊スホ゜ーツの印刷工場に変貌していた。
両工場の間に、日本製紙の営業所があるのは、なかなか効率的な配置だと感じ入った。

 合流点に最も近い橋の上で記念撮影を済ませ、
あらかわ遊園に向う。
あったはずのコンビニは都電通りに移転していたが、遊園の売店に弁当や生ビールもあると聞き込んだので、入場料200円(65歳以上は半額)を支払って繰り込む。
大正15年に民営で誕生し、戦後、区立の児童遊園として再出発したもの。

 好天に誘われて、出かけてきたらしい黒っぽい制服の幼稚園児の一団が、女の先生に引率されて場内を駆け回っている。
祖父と孫、水曜日が休みらしい若い親子連れに混じり、じいさまだけの3名連れはやや浮き上がった存在だ。

 売店で、おにぎりセット、つまみ、ビールを買い求め、テーブルで店開き。
先ずは、お互いの健康を祝して乾杯。
いつもと違い、華やいだ環境もなかなかいいものだ。
澄み切った青空に浮かぶ観覧車は、約4分で一回りしていた。
 食後の腹ごなしに園内を一周する。
どうぶつ広場では、今年生まれたばかりの子ヤギが2匹お昼寝中。人も動物も小さな間はかわいいものだ。
 何やら、子供が全くいない大人ばかり10名ほどの一団が入場してきた。若い女性タレントが、観覧車に乗って撮影していた。残念ながら名前は不明だった。

 
隅田川の川面に出る。
ぽかぽかと日がさしていて気持ちがよい。ところどころにテラスが設置されていて、下まで降りることができる。川沿いに高層マンションが随分できていて、昔を知る滝澤は、変貌振りに感慨深げだった。

 旭電化尾久工場跡地は、
尾久の原公園となり、現在も運動施設や多目的広場に造成中だ。

 川沿いにぐるっと周り、
京成本線の鉄橋を潜ると、荒川自然公園に着く。
子供たちに交通ルールを教える交通園では、母子の集団が休憩中。我らも一息入れる。

 遊歩道沿いに、住宅街に出る。急ぎ足で散歩中の若い女性に追い抜かれる。健康志向に共感を覚える。

 
千住大橋を越える。松尾芭蕉が奥の細道に旅立つために、最初に船から降り立った場所には、岸壁に師弟の絵が描かれていた。

 橋の袂からは、真っ直ぐな
日光街道の旧道を進む。ヤッチャ(野菜)場があった名残として、家々に昔の屋号が書かれた木札が掲げられていた。

 まだ3時前だったので、駅前、横丁の
大衆酒場 炭火 やきとり 「しんさえ門」で打ち上げとした。
背広姿の27名の一団が繰り込んできて賑やかになる。
どうやら研修の打ち上げがあり、すでに一杯聞こし召しているようだ。
我らは、マイペースで、鳥ささみ肉の燻製などをツマミに、生ビールと焼酎で締め、北千住駅で散会した。(村谷 記)

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 コース
  JR京浜東北線など・王子駅〜王子神社〜印刷局・王子展示室〜石神井川と隅田川の合流地点〜あらかわ遊園〜尾久の原公園〜荒川自然公園〜アクロシティ〜千住大橋〜JR常磐線など・北千住駅
    <合計歩行距離 10Km,3時間半>


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