★2007年10月20日(土) 「倉岳山」
夜半の雨が上がり、数日間は秋晴れが続くとの予報、富士山に会えるかも?との期待を胸に家出。
行楽客が行き交う高尾駅、小渕沢行きの列車内に滝澤・池田・田幸・村谷の4名が集合、大勢のハイカーに囲まれボックス席におさまる。
鳥沢駅で下車すると、一列車前に到着していた清水がタクシーを確保し、出迎えてくれた。
早速乗り込み、先発のタクシー非利用登山者二十名ほどを追い抜き、40分の車道歩きを短縮し、860円也を支払い、小篠貯水池手前の車止めのところで降車。
車止め鉄柵の扉を開け、乳白緑色した水を湛える貯水池のほとりを通り、「峠道文化の森入口」の表示板から登山道に入る。
沢沿いの登山道を登っていくと小さな石仏があり、高畑山への分岐道標が立つ。
われ等は、直進し、苔むした大岩や小さな滝、沢のせせらぎが心地よい、キノコの群生や沢胡桃の落ちた実も目につく、ゴロゴロした大石の転がる沢沿いに進む。
しかし、9月7日に神奈川に上陸し、北海道まで駆け抜けていった台風9号のつめ跡と思われる倒木や登山道の崩落箇所が多く、歩きにくい (;¬_¬)
やがて登山道は沢から離れ、杉林の中を登り、切り通し状の稜線、穴路峠に出る。
「峠道文化の森」の案内板が立ち、歩いてきた道はかつて生活道として使われ、鳥沢から峠を越えて旧秋山村に通じていたなどの説明が書かれていた。
峠で一休みし、稜線を10分ほど進み、急坂を登り、倉岳山の山頂到着。
途中で下ってくる登山者とすれ違い、富士山が見えること、山頂には3人のハイカーがいることをお聞きする。
山頂で富士山を望むと、雲が流れる隙間に白い帽子をかぶっている美しい姿が見えた \(^o^)/
写真は静止画なので、雲が写ってしまい一部しか姿が見えない残念…。
目の前には二十六夜山など道志の山々。また、北側には枯れかかったアザミの花越しに、箱庭のような市街地の上に百蔵山や扇山が見通せた。
先客男子に5人揃っての写真を撮ってもらい、咲き誇るアキノキリンソウやノコンギクを避けて、シートを敷いて、8月にここを登った夏目兄の「山頂から立野峠への急坂、滑落注意!」の忠告に従い、アルコール含有飲料を遠慮したが、1名だけは水代わりだとか言いながら隠れてビールを飲んでいた。
滝澤ファームで収穫したばかりのコシヒカリの新米をおにぎりにして持ってきてくれ、奥様がそえてくれた岩海苔、明太子、梅干。また14日に村谷が湯檜曽保養所で求めて来たフキノトウたっぷりの蕗味噌、池田が持参の野沢菜わさび漬けなどをのせ、美味しく頂く。
食事の間に先客が去り、立野峠側から4人連れが登ってきて、店開き。
展望を満喫し、お腹もふくれ、山頂を後に、手袋をはめ、急坂をそろりそろりと下る。
立野峠からは北面の針葉樹林の中の歩き易い道を下る。
沢にぶつかったところに、真新しいベンチが置かれてはいるが、平地ではなく斜面に仮置き…台風で崩落した休憩施設のある?いや、あった「倉岳山水場」。
ここで、アルコール解禁だ。
シートを敷いて、このために昼食時に残してきたツマミで一献、中休憩。
下山者が怪訝な顔で通り過ぎて行く。下からも上がってくる人がちらほら。
谷間、林間で日差しがないため、寒くなってきたので、続きは高尾駅下車後にしてお開きとし、ヤブレガサやエンレイソウの特徴ある葉がところどころにある薄暗い沢筋の道を下る。
沢をはなれ、林間の道を歩いて行くと、いきなり倉岳山案内板と登山カード記入台のある倉岳山登山口、車道へ出た。
静かな里をぶらりぶらりと桂川に架かる梁川大橋上へ、橋下を見ると思ったよりも深い!
橋を渡って梁川駅。5分ほどの待ち時間で東京行きの快速電車が来て、高尾駅へ。
南口・京王線ガード下「蕎麦処 多摩の里」に入ると、5人様O.K. まずは生ビールで乾杯、焼酎でほろ酔い加減になり、お開きとしました。
清水兄の本日の作品を発表します(*^_^*)
◆倉岳山は台風に相当酷くやられたようです。
「台風の つめ跡残る 登山道」
◆だけど我らは自然界の厳しい掟も楽しみにします。
「自然界 仕打ちに挑む 心地よさ」
◆穴路峠は歴史の味わいがあります。
「峠にて 古人の息吹き 頭(こうべ)下げ」
◆倉岳山からは富士山が!
「富士を見て 倉岳山に 一礼す」
◆下りは急坂で、アルコール抜きで対応です。
「下り道 へっぴり腰に 身を任す」
◆途中で我慢できずに小宴開催をしました。
「急坂を 終えて飲む酒 格別さ」
◆こんな厳しい道で我らを追い抜いた女性がいました。
「一人行く 女性の前途(みち)に 光あれ」
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コース
JR中央線・鳥沢駅=(タクシー 約10分)=小篠貯水池〜(1時間20分)〜穴路峠〜(20分)〜倉岳山、標高:990m〜(20分)〜立野峠〜(1時間10分)〜JR中央線・梁川駅
<歩行時間 約3時間10分>
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