★2007年6月30日(土)「白谷沢からの棒ノ折山」
待ち合わせゴルファーを出迎える車が引っ切り無しに入ってくる、西武池袋線・飯能駅前から、季節限定の急行バス・有間渓谷観光釣り場行きに乗り込んだのは、村谷1名だけ。
途中での乗降客もなく、白谷沢へ最短距離の名栗湖棒ノ折登山口バス停に到着したのは、9時5分だった。
8時発の名郷行きバスで先発したハイカー達が、さわらびの湯バス停から延々と坂を登ってくるのを尻目に、お先に有間ダムの堰堤から歩き出す。
ダムの水量は、これまでよりもやや不足気味で、夏場が少し気がかりだ。西の空を仰ぎ見ると、少し青空も見える。
8時の組は、なぜか男女の二人連ればかりで、小生以外はカメラ好きの男性2人組のみ。白谷橋まではひと歩きだ。
関東ふれあいの道・水源のコースの案内板の脇から、急な登りが始まる。道の脇に、沢に棲むカジカガエルの解説看板があった。6〜7月にだけ雄が美しい声で鳴く筈だが、本日は休みらしい。雄の体長が4.5cmに対して、雌の方は7.5cmと存在感が大きく、人間界?(特に、我が家)の定年後の夫婦の力関係を現しているようだ。
左手の谷間から流れの音が聞こえ始める。木々の間からは、鶯の朝のさえずりが繰り返し伝わってくる。待望の沢歩きの始まりだ。
例年より少なめとはいえ、水源の道に相応しく、絶え間ない清流が岩の間を縫って舞い降りてくる。本日が真夏日とは思えない心地よさ。
巨大な岩と、緑濃いコケ、頭上の木々が織りなす厚いベールが、1本の流れで束ねられているようだ。
天狗の滝、白孔雀の滝など、次々に撮影ポイントが出現する。大きな岩壁登りや鎖場が続くので、大名栗林道に出たころには汗だくになっていた。
最後の水場で顔を洗い、持参したきゅうりを味噌につけて食べる。汗が引き、塩分が沁みこむ。
尾根道まで一気に登ると、そこには、巨大な岩茸石がある。
ここからは急坂も無く、権次入峠を経て11時5分、棒ノ折山(969m)頂上に到着した。
広々とした山頂からは、伊豆が岳・丸山など奥武蔵の山々が真正面に、その先の日光白根山方面までが展望できる。
左手には、武川岳はじめ奥武蔵から秩父の山々がよく見えて、いつの間にか絶景を求めるハイカーが、20名近くも集まっていた。
持参のコンロに着火し、カップ麺に湯を注ぐ。残ったきゅうりやチーズかまぼこで味わうビールの旨さは、やはり格別だ。
急に雨が降ってきたので、木の下に避難する。
雨で少し肌寒くなったため、暖かなチャーシュー麺が一層おいしい。
コンロ持参は、村谷だけだったので、屋根つきのベンチで雨宿りする人たちの視線を遠くから感じた。
雨が上って11時50分、下山を開始する。帽子まで汗でずぶ濡れになったので、予定通り入浴コースを選択することとした。
岩茸石から、あまり人が通らない湯基入(とうぎり)林道へ急斜面を下る。12時30分、林道と合流する。
目指す大松閣までは、30分ほどのなんの変哲も無い舗装道路歩きだが、4人のライダーと自転車で頑張る若者1名と遭遇、身体を鍛えていて、感心、感心。
「大松閣」に入り早速入浴だ。最上階の展望風呂は、沸かし湯ながら天然温泉で肌に心地よい。
汗と疲れを洗い流し、すっかりと着替えてから、別館に移り、生ビールと枝豆で仕上げる。
500mほど下った名栗川橋バス停から見上げると、棒ノ折の頂上は雲に覆われていた。2時21分発のバスはがらがらで、3時に飯能駅に到着した。
本日も順調に一日の行程を消化し、感謝した次第。
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コース
西武線・飯能駅=(バス約50分)=河又・さわらびの湯 または 名栗湖棒ノ嶺登山口バス停:標高317m〜(白谷沢経由、3時間弱)〜棒ノ折山、:標高969m〜(由基入沢経由、2時間弱、途中、名栗温泉・「大松閣」で入浴)〜名栗川橋バス停=(バス約45分)=飯能駅
<合計歩行時間 約5時間弱>
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※前回、2005年9月10日に、このコースへ行きました。ご覧ください.