★2007年6月13日(水)「府中 浅間山」
入梅直前の、青空が広がる西武多摩川線・多磨駅に集合したのは、田幸・岡田・清水・村谷の4名。
東京外国語大学の学生が次々に降りてきて、改札口は結構にぎやかだ。
先ずは駅前のコンビニで、昼食とビールなどを購入し出発。
人見街道を右折し踏み切りを渡る。日差しは強いが、頬を撫でる初夏の風が心地よい。
道の左手には、真新しい多磨東公園ができていて、レンガ造り風の家々が立ち並び、かっての風景が一変しているのには驚かされる。
駅名を多磨墓地前から多磨に変更した理由?に納得する。
右側には、東京外大のキャンパス、サッカー場、調布飛行場の眺めが続く。
かつての武蔵野台グラウンドに通じる道を発見し、東八道路がなかったころ車で通った岡田が懐かしげだった。
近藤 勇 生家跡は、井戸の痕跡があるのみだが、三男に生まれたため、町道場を開いていた近藤家に養子に出され、官軍に板橋で処刑されるまでの数奇な生涯に、一同、感慨深げだった。
このすぐ脇から野川公園に入る。国分寺崖線からの湧水を集めて流れる野川に沿って設計された公園だが、前身がICUのゴルフ場だったため、広い芝生と大きな木々に囲まれた快適な空間が広がる。
あちらこちらで、小学生や幼稚園児たちが昼食の真っ最中だった。
草むら続きの散策路を進み、中之橋で東八道路を越えて野川沿いに歩く。
日当たりのよい歩道橋の下では、我ら同様の時間長者と思しき中年4人組が麻雀卓持参でゲームを楽しんでいた。
行動派の我ら4人は、自然観察園の金網沿いに右岸を行くと、静かな武蔵野公園に到着。
まだ、11時20分と少し早いが、午後のビール工場見学に備えて昼食タイムとする。
大きな桜の木々に囲まれ、野川を見下ろすベンチに着席。
ひと汗かいて飲むビールの味は、いつもながら筆舌に尽くしがたい。
各自持参したつまみを出し合い、妻との距離の置き方に関する薀蓄を開陳したのを皮切りに、現役当時の仕事や遊びを共にした良き日々を回想する。
本日のハイライトは、岡田夫人お手製の椎茸の甘辛煮で、鷹の爪がぴりりと効いていて深みがある味であっという間になくなってしまった。
快適な空間に名残惜しいが、道中が長いので神輿を上げて先を急ぐ。
公園脇にある南小学校を造成した際の残土を盛った、くじら山(標高50m)のそばで、テレビドラマの撮影中。
男女2名の演技に対する監督の厳しい叱責に、現役時代の上司の顔々々を思い出す。
警視庁府中運転免許試験場と大和自動車教習所の間の小道を抜け、東八道路を再び横断、多磨霊園に入る。
広大な敷地のあちらこちらで、先祖思い?の老人が墓掃除に勤しんでいる。
草の生い茂った空きスペースが多く、いつ建てるのかと余計な心配をする。
有名人の墓が多いことでも知られており、菊池寛の墓を見つけて記念撮影とお参りをする。
墓地の南西はずれから、浅間山公園を目指す。ムサシノキスゲから名を採った きすげ橋の袂で、子犬を散歩させる外人夫妻とすれ違う。大きな体格と子犬のコントラストが面白い。
頂上の浅間神社(標高80m)までは、高度差30mの登りだが、結構汗をかくものだ。
折りよく休憩中の男性にシャッターを押して貰った後、われらも飲み物休憩とした。
木々の間から、町並みが かい間みられる。ニッコウキスゲによく似たムサシノキスゲの花には1ヶ月遅い、看板の写真でお目にかかった。
※なつなつ兄のホームページの究極の低山歩き・府中浅間山(79m)に、ここ浅間山公園で撮影したムサシノキスゲの花の写真がありましたのでご覧ください。(WebSpace)
追記…J:COM NET加入者向けホームページサービス(WebSpace)は、2017年1月31日(火)で終了致しました。
足に優しい遊歩道を下り終えると、新小金井街道に出る。
午後の日差しは益々強いが、並木がわれらの味方になってくれるので、足取りは衰えない。
若松町2丁目の信号で甲州街道を横断、東府中駅前からは競馬場通りを下る。
競馬開催日以外は入場無料の東京競馬場では、子供連れの母親たちが、おしゃべりに忙しい。
ここも無料の東門隣り「JRA競馬博物館」に入り、冷房がよく効いた、池を見渡せる椅子に腰掛け、飲み物休憩だ。
池には生まれたばかりのカルガモの雛が8匹、覚束ない足取りで泳いでいる。
親鳥たちが、着かず離れず様子を見ていて、親子の情愛はわれらと同様だ。
サントリーのビール工場に電話し、3時からの見学ツアーを予約、出発。
岡田&村谷は府中競馬場来場が初めてなので、立ち入り可能地域をゆっくりと見学した。
テレビではあっという間の直線コースが随分と距離があり、サラブレッドの脚質の凄さを実感する。丹沢の山々も良く見える絶景ポイントで、家族連れの散歩にはお勧めです。
東門を出て再び競馬場通りを南下する。
通用門、ケヤキ門、四谷の迎賓館に似た正門 の前を過ぎ、やっと西門に到着、直線コースの長さを実感した。
府中街道を横断し、ふるさと通りを行き、JR南武線と中央高速の交差点を潜り、お目当てのサントリー武蔵野ビール工場に到着したのが、午後2時40分。丁度4時間の散歩だった。
平日とあって、3時の見学組は、郷土の森であじさい見物帰りの老夫婦、孤独を愛する高年男性、夫々子供を2名ずつ引率してきた主婦2名とわれわれだけ。
荷物を預けて、にぎやかな子供4人組に圧倒されながらも、愛想がよいT嬢の見事な案内で約40分の見学時間の後、待望の試飲だ。
3年連続のモンドセレクション最高金賞受賞のザ・プレミアム・モルツと 普通のモルツを呑み比べ(合計で3杯までです)。
香りは、プレミアムが圧倒的に良いが、何杯もは飲めないと意見が一致した。
サービス精神に富んだT嬢に入ってもらって写真撮影し、4時20分発の送迎バスで分倍河原駅へ。
3月20日の散歩時に立ち寄った「一文銭」で、仕上げ。
工場のビールの新鮮さには及ばないが、モルツで乾杯、焼酎で仕上げ。
楽しい仲間との語らいは最高のつまみだった。(村谷 記)
清水兄の本日の作品を発表します(*^_^*)
◆家に居続けると女房ご機嫌斜め
「夫婦喧嘩 解消法は 山歩会」
…家庭円満は「山歩の会」に参加することのようです(自戒)
◆西武是政線・多磨霊園前は、西武多摩川線・多磨駅に変わっていました。
「克ち祈る 近藤勇 生家跡」
◆野川公園は広くって気持ちいい!
「おお広い 野川公園 緑吹く」
◆続いて隣は武蔵野公園です。ドラマの撮影隊がいました。
「撮影に スタッフ緊張 風震え」
◆多磨霊園も控えています。菊池 寛 の墓を発見!
「菊池 寛 多磨霊園で 安堵する」
◆多磨霊園の隣の丘は浅間山公園です。
「緑湧く 都立公園 奥深い」
◆緑も良いですが暑さにはビールです。
「やはり来た サントリー工場 試飲室」
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コース
西武多摩川線・多磨駅〜近藤勇生家跡〜野川公園〜武蔵野公園〜多磨霊園〜浅間山(79.7m)公園〜JRA競馬博物館〜サントリー武蔵野ビール工場=(工場の送迎バス)=JR南武線、京王線・分倍河原駅
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