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★2007年5月29日(火)「水元公園〜江戸川〜柴又

 爽やかな風に包まれた初夏の快適散歩を楽しむため、10時30分、JR常磐線・金町駅 北口改札に集合したのは、山岡・田幸・村谷の3名。

 駅前から水元公園の上流に当たる
大場川水門行き京成バスに乗り込む。
車中は、買い物帰りの主婦や、水元公園散策のハイク集団で満席だった。
若い?我らは、レディーファーストに徹して座席を譲り、終点までの20分間を耐える。

 中川と江戸川を結ぶ水路だった
大場川は、今やプレジャ−ボートの係留場と化していたが、土手道は桜並木続きで日差しを遮ってくれていて、誠に快適だ。

 明治42年に完成した、現存する都内唯一のレンガ造りのアーチ橋「
閘門橋」から広大な水元公園が始まる。
大場川と並行する小合溜の南側に、紅白の
スイレンや黄色のコウホネなどと、陸には草花が咲き誇り、散策する人が絶えない。
水藻や虫などを餌にする魚類も豊富で、鯉・鮒・クチボソ・手長エビなどを目当ての釣り人たちがあちらこちらに出現していたが、釣果は二の次で、何の目的も無い太公望ばかりとお見受けした。
⇒(釣り好きな管理人より : 村谷さん、釣り人に対して、失礼な発言です!)

 都内には珍しい
ポプラ並木を歩きながら、山岡&村谷の間で札幌勤務時代の思い出話に花が咲く。

 昼近くになったので、中央公園の木陰で、片隅にあった自然木のベンチに腰を下ろす。
先ずはビールが旨い。
板わさ、沢庵、チーズ、桜海老入り煎餅などをつまみに、天まで届くほど伸びた木々の香りを心行くまで満喫する。
鳥の鳴き声のほかは、時折、子犬を連れた若妻?や、ジョギング中の熟年紳士、スケッチブック片手の画家?などが通る位だ。

 神輿を上げて進むと、都内最大規模を誇る1万4千株・20万本の
菖蒲も咲き始め(まだ1割ほど開花したところ)、梅雨入り近しを感じさせる。

 水元大橋のたもとには、6月1日から始まる
菖蒲まつり用の花台が早くも設置されていた。

 野鳥観察舎の脇から、江戸時代から続く
桜並木を通り抜けて江戸川河川敷に出ると、柴又帝釈天まで2.3Kmの表示があり、もうひと頑張りだ。
予報通り、太陽が隠れてきて堤防を通る風が心地よい。
河川敷のゴルフ練習場では、レッスンプロに習っているらしい主婦?が、熱心に素振りを繰り返していて、山岡によれば、「結構、月謝を払い込んでいる」との見立てだった。

 足元も草むらと柔らかな土の遊歩道続きで、昨秋、雨続きの四国遍路で国道歩きを余儀なくされた村谷が、うらやましげだ。
野球場やサッカー広場には人影がなかったが、河川敷のゴルフ場は中高年ゴルファーで一杯、砲台グリーンのアプローチに苦労していた。

 東京東部の水瓶である
金町浄水場を過ぎると、左手に歌で名高い矢切の渡しに到着。
片道の乗船料100円を支払い、我ら同様の散歩仲間20数名と共に対岸に渡る。
川面を過ぎる南風、船頭が漕ぐ櫓の音、空行くヒバリの鳴き声は、日本の音100選に相応しいハーモニーだった。

 やや、歩き足りない我らは、対岸から伊藤左千夫の
野菊の墓文学碑まで足を伸ばす。
夏目漱石が絶賛した、政夫と民子の悲恋物語を称えた土屋文明の名文に、一同頷くのみ。
自動販売機で水分補給し、今来た
キャベツ畑と田植えが済んだばかりの田んぼの道を引き返す。

 丁度、帰りの舟が待っていたので飛び乗り、何はさておき
柴又帝釈天で、本日の恵まれたコンディションに感謝。時刻は午後3時30分。休憩時間を入れて、5時間の散歩だった。

 打ち上げは、帝釈天参道の一本裏側の「
大衆料理 けんろく」で、冷えた生ビールでお互の健闘を称えあい、昼を控えめにしていたので焼き鳥、烏賊焼き、カキフライを食し、付きだしの烏賊塩辛が絶品だったので黄桜の山廃冷酒で締めた。

 本日のコースは、大場川からは長丁場になったので、家族連れの場合は、再来週あたりの、天気がまずまずの日に、水元公園バス停から花菖蒲園を抜けて、桜土手経由で柴又方面を目指すのがお勧めです。(村谷 記)

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 コース
  JR常磐線・金町駅=(バス)=
大場川水門バス停〜水元公園〜都水産試験場跡地〜桜堤〜葛西神社〜(JR常磐線をくぐる)〜新葛飾橋〜(水戸街道をくぐる)〜矢切の渡し〜野菊の墓 文学碑〜矢切の渡し〜柴又帝釈天〜京成線・柴又駅


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