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★2007年4月24日(火) 「東浦和、見沼田んぼ」

 菜種梅雨の合間、曇天ながら心地よい風が吹く武蔵野線・東浦和駅改札口前広場のゆったりしたベンチに集ったのは、田幸・村谷の2名。

 本日は、利根川から東京湾まで延々と57Kmにわたって続く、
見沼代用水の中央部分を散策する。

 徳川八代将軍 吉宗が、新田開発のため、灌漑用水として利用していた見沼を干拓して、東と西の縁の用水路と芝川の3本の流れに集約した。

1,200Haの広大な見沼たんぼと、鳥たちの保護のための開発規制で、昔ながらの風景が楽しめる。 

 駅近くの「
グルメシティ」で昼食を買い込み、いざ出発。
わずか2分で、
通船堀公園の入り口だ。
満開の
菜の花と、花びらが散り落ちる並木、丈の高い竹林竹の子つき)に囲まれた遊歩道の脇の流れが、収穫米を一度に150俵も江戸に輸送するひらた船が通行した水路だった。

 東西で3mもの水位の差があったため、スエズ運河と同じ仕組みの閘門が2箇所作られたことから通船堀と呼ばれ、国指定の史跡である。

 
ムラサキハナナが堤に咲き、八重桜ウコン桜が堤の上に咲いている西縁通船堀沿いの小径を東に進む。

 
芝川八丁橋で渡ると、橋のたもとに、通船堀の守護神「水神社」。
お参りして、
縁通船堀へ。


 あちこちに、われら同様の時間長者の老老男女が、グループで歩いたり、自転車に乗って散策している。
敷地の広い家々の庭には、季節の花々が夫々工夫して配置されている。
石楠花一色で飾られた洋館風の建物の前には、思わず足を止めた婦人グループがいた。

 前半は、「
緑のヘルシーロード」と命名された見沼代用水東縁を東北自動車道に平行して北上する。
道の両側は、園芸作物の宝庫で、
八重櫻・石楠花・花水木・躑躅など様々な木々や花々が次々に現れて退屈する暇もない。

 通船堀公園で下枝を掃除していた老人によれば、今や田んぼはかなり北の方に行かなくては見られないという。
道端の所々に、田んぼならぬを鑑賞する見晴台が設置されていた。

 
内野橋で武蔵野線を潜ると、川口自然公園に着く。
ヨシの生い茂る大きな池で釣りをしたり、藤棚の下で将棋を指したりしているのは男の老人たちだ。
時間は11時半、桜の木の下でシートを広げて昼食休憩。
我らは、缶ビールで喉を潤おし、助六寿司で腹ごしらえをした。

 神輿を上げて数分で
浅間橋に差し掛かる。右手の小高い丘に、東沼神社があり参拝。
斜面には
アジサイが沢山植えられているが、株はやや小ぶりだった。

 北原橋への途中で、畑の一部を利用したらしい、観音像と真っ赤な花が目立つ霊園の手前にある用水路にも釣り人がちらほら。

 
北原橋国道463号線を越えると、大崎公園・園芸植物園だ。
花時計の近くの池でも、暇な老人が釣りに興じている。
ベンチでは、しっかりとバーナーを持参してきた老女たち(失礼)が、食後のコーヒーの香りを味わっている。

 我らは早咲きの
蓮の花一輪と、散り初めし紅紫の花、その名がわからず、予ねて探索していた花だが、“ はなずおう(花蘇芳) ”と記載された掲示板を発見した。
併設の「
子ども動物園」では、ふれあい広場が昼休みとあって、子供たちの姿はなかった。

 
東見沼大橋有料道路を越えると、国昌寺だ。
左甚五郎作?の竜の彫刻がある。
開かずの山門横から境内に入ると、さぎやま記念公園方面から南下してきたハイカーが大勢いて驚く。
 
センダイバノボダイジュの下には、鈴蘭の群生、まだ咲き始めのスズランが可憐に隠れていた。

 その数百メートル先の
総持院では、牡丹が丁度見ごろ、連休には満開でしょう。
車で続々と訪れる見物客に混じり、われ等もせっせと鑑賞&写真撮影をする。
ヘビースモーカーらしい住職の配慮か、境内あちこちに灰皿が設置されていて、田幸も堂々と喫煙を楽しんだ。

 
見沼代用水東縁と別れ、ここから大きく西に進んだ。芝川を渡り、ほどなく見沼代用水西縁に着く。
流れが東縁より緩やかだが、同様に延々と桜並木が続いている。
岸辺には
カンゾウの若葉が茂っていて、保護活動のボランティアの掲示板があちこちに掲げられていた。

 右手に
氷川女体神社を発見。早速境内に入り、神社名“女体”の由来を尋ねると、大宮氷川神社と同格、武蔵野国一ノ宮と聞かされ、名前に似合わぬ?格式の高さに驚く。

 神社の下にある
見沼氷川公園で、“山田の中の一本足の”案山子(銅像)にご対面。

 淡々と足に優しい土の遊歩道を歩いているうちに、再び武蔵野線に出会い、線路沿いに坂を上り
東浦和駅前へゴールイン。

 12,3Kmの平坦な水辺散歩だったが、片足首に2Kgづつの錘を装着した村谷も常よりも汗をかいていたので、駅前の「
居酒屋 来居夢(らいむ)」に飛び込み、生ビール&芋焼酎・梅酒で乾杯して締めた次第。

今日も歩行中は雨に降られませんでした。(村谷 記)

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 コース
  JR武蔵野線・東浦和駅〜見沼代用水西縁〜見沼通船堀〜芝川〜見沼代用水東縁〜川口市自然公園〜浅間橋〜北原橋〜大崎園芸植物園〜天神橋〜国昌寺〜総持院〜氷川女体神社、見沼氷川公園〜見沼代用水西縁〜東浦和駅
   <合計歩行時間 約3時間半>

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※管理人メモ
 ●村谷さんが、初めて、両足首に各2Kgの錘を装着して歩いてくれたので、助かりました。三浦雄一郎さんのように負荷を増やして行ってくれるものと期待しています。
 ●一昨日、カナダ、シルク・ドゥ・ソレイユの「(ダイハツ) ドラリオン」を原宿・新ビッグトップで鑑賞しました。ドラゴン+ライオン、上海雑技団にちょっと趣が似ていましたが、東西混合、今回もすばらしいショーでした。



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