旧都電路線18系統は旧都電の中の最長路線で、志村坂上から神田橋の12.3キロを結んでいた。都営三田線の全線開通に伴い、1967年9月1日に廃止された。
本日は夏日でもあるので、17系統で歩いた春日(文京区役所前)〜神田橋間は省略した。
村谷は10時45分、都営三田線・志村坂上駅の地上出口から出発、しばらくは国道17号線(中山道)を一路南下することになる。
太陽に向かって歩くため日陰はなかなか求められそうにはないが、湿度は高くなく、風も吹いているし、スタートが最高地点で下り専門という条件もある。銀杏並木の本数が多い左側の歩道を選択した。
板橋駅前までが「志村線」だった。すれ違う人がほとんどいないので、マスクを外して歩けるのもありがたい。
志村一里塚に差し掛かる。中山道では江戸から3番目の一里塚で、両側ともに完全に残っているのが、都内では他に日光例幣使街道の西ヶ原一里塚のみ。
本蓮沼駅入口そばに「中仙酒場・串屋さぶろく」があり、1時間1,000円飲み放題とのこと、村谷なら元は十分に取れるがまだ準備中。
銀杏並木が思っていたより密に茂っていてありがたい。
清水町交差点からは首都高速5号線と並行になり、日陰が少し増してきた。
志村本町駅で環状7号線を横断、信号待ちの間に横のコンビニでペットボトル1本を調達、日ごろはジャスミン茶か緑茶なのだが、運動中のため香ばしいコクの麦茶を選んだ。
新板橋で石神井川を渡り、右手にある氷川神社に立ち寄った。広々した境内には初宮参りの家族連れが1組と、若い女性、老人男性の参拝者が一人ずつ。3番目にお参りして本日の道中無事をお願いした。銀杏並木の参道を経て、中山道に復帰した。
板橋区役所前駅の先で、道路は首都高速と一緒に斜め左手に変換したので、板橋郵便局付近から南側歩道に移った。
この先は3階建て以上のビルが多いのでやれやれ。
法務局と書かれた青い看板が見えてきて、YSC散歩で埼京線・板橋駅との乗換駅として利用している新板橋駅付近。都電の板橋駅前の正確な停留所は分からないものの、この辺から巣鴨車庫前までが「板橋線」。
西巣鴨交差点で明治通りを横断すると、一気に人出が増える。
西巣鴨3丁目交差点で、都電荒川線を横断する。ちょうど上りと下りの電車がすれ違い、どちらも混みあっていた。
とげぬき地蔵の背中側を通過するのは初めてだ。やはり大きい。反対側には巣鴨信用金庫本店の建物がある。高さでは隣のアパホテルに抜かれたものの、昭和の風情漂う貫録は健在だった。
工事中のため地蔵通り商店街に誘導される。昨日の縁日よりは少ないかもしれないが、人にぶつからないように注意しながら進む。正午にJR山の手線・巣鴨駅前を通過。「巣鴨線」に入り、白山通りになる。
千石1丁目交差点で不忍通りを横断、少し先の千石駅前交差点で白山通りは右斜め下に降りてゆき、都電は旧白山通りを直進する。
旧都電2系統の終点・東洋大学前のバス停にあるベンチで腰を下ろしてしばし休憩。ゴールが近いことを確認した。
白山上交差点からは「白山線」。急な坂を下る。平日ほどではないがここも人出で賑わっている。
白山下交差点で白山通りと合流。2系統で踏破済みのため、一本裏通りを選択して日陰を歩く。
白山通りの合流すると、東京ドームシティの大観覧車が見えてきた。
12時45分、春日(文京区役所前停留所)に到着。120分の歩きでした。都営三田線の所要時間は18分です。
次回は19系統(王子駅前〜通三丁目)を歩く予定。(村谷 記)
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★2022年5月5日(木・祝)『旧都電路線巡り「18系統(志村坂上〜神田橋)のうち志村坂上〜春日』