秋晴れの秦野駅前ヤビツ峠行きバス停は、臨時便が出るほどの盛況だった。首尾よく9時発の2台目に乗り込んだ村谷は、9時45分に到着。
大山を目指すハイカーと別れて、県道秦野清川線を一人下る。富士見橋のたもとの二の塔方面への上り口では、10数名の若者グループが準備運動中。
名水の温泉が自慢の青山荘手前の薩摩屋敷の水では、車で来た水汲みの行列ができていた。
ここからは、藤熊川沿いの広い舗装道路を一人下っていく。
後ろからは、何組もの子供づれのサイクリンググループが追い越していく。振り返ると二の塔の頂上はすっかり紅葉し、河原の色合いも晩秋色の絨毯のようだった。CDで聴くベルディの四季が丁度よいバックミュージックだ。
11時に札掛を通過する。キャンプ場では昼食の準備中。
河原では釣り人があちこちで糸をたれていた。15分ほどで県道と別れて、物見峠方面の山道に差し掛かる。初めてハイカーに出会った。公園から急な坂道を登っていくと一の沢峠だ。
ベンチはあるが全く見晴らしが利かないので、昼食は後回しにして快適な山道を進む。
あと1時間ほどで峠に差しかかるはずだったが、黒岩への分岐の表示を発見したのが間違いだった。
順調な尾根のぼりの途中から、足元の道が崩れてきた。ドンドン進むが、鹿の糞が目立つばかりでさっぱり道らしい箇所がない。仕方がないので尾根道に上がり、大きな枝を杖代わりに鉄塔沿いに進んだ。
チョコレートをかじりながらようやく河原に降り立ったのが12時30分。
対岸にはキャンプ場があるが、橋がないので靴を脱ぎ、浅瀬を渡った。冷たくて足のホテリがすっかり癒された。
一息入れておじさん二人組に尋ねたら、金沢キャンプ場とのことで、宮ヶ瀬湖まで歩くことにして、昼食は後回し。
2時過ぎに宮の平バス停に到着し、傍の食堂で食べた700円の醤油ラーメンが殊のほか美味に感じられた。
そろそろ紅葉も見頃の丹沢探訪のご報告でした。
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★2005年11月5日(土)快晴の「大山裏街道」