小春日和の土曜日、村谷は羽田七福いなりめぐりを行った。
このコースは、昭和63年に穴守稲荷神社の責任役員の発案で創始されたもので、羽田地区の七つの稲荷神社と玉川弁財天の八か所を巡る。アップダウンがない歩きやすいコースだ。
正午に京急空港線・糀谷駅に到着した。久しぶりの村谷は、駅舎が見違えるように改築されていて驚く。
環八通りを横断し、糀谷商店街に入ると買い物や昼食ですれ違うのに注意が必要な混みようだった。
萩中通りを右折し、萩中神社の境内に入った。萩中 東官守稲荷神社は、以前は海に面した広い敷地にあり、海の仕事 に従事する人たちの守護神であったが、大正6年の風水害で被害を受け、その後萩中神社が再建された際に、その境内の一角に再建されたという。身体安全をお願いした。
参拝を終えてそのまま南進し、今年で創立80周年の蒲田女子高等学校に突き当り右折、左手にある出雲小学校を半周して、招福厄除のご利益がある上田 妙法稲荷神社に入った。
江戸後期の享和元年(1801)に。大洪水からの立ち直りを願って京都伏見大社から勧請された。商店街そばであまり広くない境内に1基のベンチがあったのでチョコナッツ休憩。住宅街に入ったため、人出が一気になくなった。
さらに南進し、バス通りを左折して羽田空港方面に向かうと左手に、開運長寿のご利益がある大野 重幸稲荷神社の小ぶりな社殿があった。
ここも度重なる洪水に悩まされた住民が、旧六郷土堤の脇に田畑の守護と五穀豊穣を願って建設したものだという。小さなベンチがあるが休まず先に向かう。
さらにバス通りを東進し、広大な 都立つばさ総合高校の敷地の一角にある中村 高山稲荷神社に参拝した。学業成就のご利益があり、場所柄がぴったりだ。
道路の反対側に本羽田公園があり昼休憩とする。広い園内にはいくつもベンチがあるので、日差しが避けられる場所を選んで腰を下ろした。いつもの楽な服装になり、缶チューハイをぐびり。青空と海風が絶好のスパイスだ。
チョコナッツ、黒豆せんべい、バナナをつまみに大30分。
羽田神社にも参拝した後、羽田の渡し跡を確認、産業道路を潜った先から多摩川の土手に出た。 船宿 の前に人だかりがしていて、土手から見下ろすと数人の若者たちが 釣り の真っ最中だったが、獲物は遠目からは確認できず。
土手を下りて仲町 鴎稲荷神社に参拝した。弘化2年(1845)の石鳥居があり、大漁祈願された。
続いて、別格 羽田 玉川弁財天に入る。本来の社殿は現在の羽田空港内にあったが、戦後連合軍により現在の場所に移設が強制された。
小路を抜けて、すぐ先の商店街の一角にある鷹取 白魚稲荷神社に参拝する。昔は白魚の初漁を献上したのが名雨の由来。火伏の神様として信仰が厚く、先の大戦でも焼失を免れたという。
商店街を西進し、右折して東京羽田穴守稲荷神社に参拝した。ここも米軍により移設されたものの、大鳥居だけは取り壊されず元の場所に残っている。
午後2時前に、穴守稲荷駅から帰途につきました。
羽田に向かう電車の込み具合は、以前の土曜日と比べてまだ2,3割程度と判断した。(村谷 記)
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★2021年11月20日(土)「羽田七福いなりめぐり」