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<5月19日(火)我が国の民間航空発祥の地・稲毛散歩(稲毛海岸駅〜稲毛駅)>

 昨夜来の雨がぴたりと上がった、JR京葉線・稲毛海岸駅改札前に田幸&村谷の2人が集合した。
まずは稲毛海岸に向かって出発。

 大型商業施設が林立する広い道路を南下すると、マンション群が続く。
日本経済が高度成長期に突入したころの昭和36年から、現在の国道14号線(千葉街道)以南の埋め立て工事が開始され、その後順次建物が建設され、JR京葉線の開通とともに住宅街として整備された地域。

 広々した直線の大通りの右側には1戸建て、左側にはマンション群ときれいに二分されている。
各ブロックごとに1軒ずつコンビニがあるが、これは台北やソウルと同じようだ。

 駅から1キロ半ほど歩いて大型トラックが疾走する海浜大通りを渡って、 稲毛海浜公園 中央入口に到着。
まずは 稲毛民間航空記念館 に入る(入館無料)。
 明治45年(1912)に稲毛海岸の広大な砂浜をそのまま滑走路として活用し、国産技術で組立てた民間航空機第1号「鳳」飛び立った。
 大正6年(1917)の台風による高潮で稲毛飛行場は壊滅したが、その後復元された。などの解説展示や当時の大きさのままの複製機が展示されていて、臨場感にあふれていました。

 また、国道14号線沿いの千葉トヨペット本社屋(この建物自体も、昭和32年建設の日本勧業銀行本店を移築した国登録文化財ですが)脇に、民間航空発祥の地碑が建てられているとのこと。

 続いて いなげの浜 に出ると、引き潮でできた干潟の中で大人2人が何やら砂浜で足をツイストしながら探し物をしている。
置かれていたバケツの中にはアサリに混じって結構な型のハマグリがいくつも入っていて、労力に十分見合う収穫ぶりでした。何故か1ドル札や2ドル札が数枚浮いていました・・・

 海岸から戻って、浜の池そばにあった屋根付きベンチに腰を下ろし、村谷がバーナーに点火して、餃子や鶏肉の味噌漬けを焼いている間に、コンビニで仕入れてきたトマトを丸かじり。
信州の高原産には及びませんが、海風とともに蒸し暑さを吹き飛ばしてくれました。

 ヘルシーなサラダとともに餃子や鶏肉を平らげて、芝生広場を横切り、 稲毛記念館 に入り、展示やビデオで稲毛の歴史・風土などを学び、回遊式の日本庭園を散策した。

 次は、先月25日に中庭をリニューアルオープンしたばかりの三陽メディアフラワーミュージアム(千葉市花の美術館)に入場料300円を支払って入る。
 本日から6月7日まで間は、200種300株のバラが丁度見ごろを迎えてローズフェア開催中。
前庭の花壇、アトリウムのアジサイ・ユリなどの季節をちょっと先取りした初夏の花々、中庭の今が盛りと咲き誇る草花、温室のナンヨウザクラ(「かぎけん」さんのページ)など色鮮やかな花々および屋上庭園の植え込みを鑑賞し、後庭のローズガーデン(入場無料)で様々な色彩と香りをたっぷりと楽しみました。
 館内にはイタリアンレストランや弁当用のウッドテラスもあり、気軽に楽しめる施設になっていて、来訪者が絶えないようです。

 前庭の花壇の花々を愛で、プール入口から園外に出て高浜第一団地の住宅街を北上する。
ゆったりした稲毛海岸公園で水飲み休憩。天候の回復とともに気温が上がってきたので、村谷は靴下を交換。

 国道14号線を稲毛陸橋で越えて、千葉市民ギャラリー・いなげ ・ 旧神谷伝兵衛稲毛別荘(「関根要太郎研究室@はこだて」さんのページ」) に入る(入場無料)。
国の登録有形文化財になっている洋館で、日本のワイン王に相応しい作りでした。
電気ブランで有名な神谷バーの創設者と初めて知り、豪壮な邸宅の由来を理解しました。

 国道沿いの二の鳥居から北上して稲毛浅間神社 に参拝。
本殿にお参りして本日の天候維持にお礼申し上げてから、隣接する 稲毛公園  に入る。丘の上には重厚な根上がりの松林が広がっていて、海岸線の風の強さを思い浮かべさせます。
 黒松林の丘から下り、山麓をたどって行くと、また国道14号線・稲毛陸橋近くに出た。

 もう少し東側まで歩いてから稲毛駅へ行こうと、運輸支局入口交差点で左折、黒砂3丁目交差点の左前方に黒砂浅間神社(「雅万歩さんのページ」)があったので遥拝する。

 京成本線を潜り超えて、総武線の電車を見ながら黒砂台2丁目交差点を左折、台地上の道を西進し、稲毛駅西側交差点を右折して、午後4時半過ぎにJR稲毛駅に到着しました。

 本日は立ち寄りませんでしたが、愛新覚羅傅傑氏の仮寓や、多くの文人が滞在した海気館など大正時代の洋館が残る、稲毛の歴史散歩に足を運んでみてはいかがでしょうか。(村谷 記)

          

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 コース
  
JR京葉線・稲毛海岸駅〜稲毛海岸駅〜稲毛の浜海浜公園、民間航空記念館・稲毛記念館・三陽メディアフラワーミュージアム 千葉市花の美術館〜稲毛海岸公園〜千葉市民ギャラリー・いなげ、旧神谷伝兵衛稲毛別荘〜二の鳥居〜稲毛浅間神社〜稲毛公園〜黒砂浅間神社〜JR総武線・稲毛駅

      <歩行距離:約7Km±α、歩行時間:2時間±α>   竹山蔵

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★2015年5月19日(火)「稲毛海岸の歴史を訪ねて(稲毛海岸駅〜稲毛駅)」

さんぽ

 ※「千葉市民ギャラリー・いなげ周辺散策マップ」を参照して歩きました。

ナンヨウザクラ(提琴桜)の花↓