★2009年6月9日(火)「大菩薩峠」
<6月9日(火)初夏の大菩薩嶺・初登頂>
念願の大菩薩嶺(標高2,056.9m)に初登頂すべく、関東地方入梅前日に京王線・高尾駅南口にはせ参じたのは、村谷。本日は、S会の催しにただ一人飛び入り参加した。
いつもお世話になるM兄の車の助手席に乗車、後部座席はO、S両先輩。
お互いの最近の山行き(町歩き)報告をしているうちに、がらがらの中央道を予定よりも30分も早く談合坂SAに到着する。朝から気がかりだった山並みにかかった雲が、だいぶ少なくなってきて一安心。
程なくもう一台のM車が到着し、S先輩、Iご夫妻と8名が勢ぞろいした。I夫人以外は、小生より7歳上のはずだが、皆様ともに逞しく日焼けしていて身体も引き締まっておられ、日ごろの精進振りが拝察できた。
平日ながら込み合っている駐車場は、遠距離行きの観光バスの乗客や我ら同様に休みが沢山あるらしい、中?高年者ばかり。たまに若いのは、バスの運転手とガイドくらいだった。
勝沼インターで降りて、旧甲州街道を北上する。吉田・滝澤・清水の諸氏と立ち寄った田中銀行前を通過し、田幸・百石・山岡諸兄らと散策した桃の街道を横断して、一路青梅・丹波山方面に向かう。
両M兄の見事なハンドル捌きで曲がりくねった急坂を踏破し、計画通り10時に駐車場がある上日川峠(1,600m)に到着した。雲はいつの間にかどこかに飛び去っていて、日差しが出てきた。
峠の前のロッジ長兵衛は平日と会って休業中。車がなくても中央本線から一日4本、往復1000円のバスがある。
いよいよ出発。先ずはすぐ上の福ちゃん荘まで足慣らし。先頭と最後尾を両Mリーダーが確保し、20分足らずで、セミに似た春蛙の鳴き声に後押しされ標高1,720mの大型の小屋に着く。
I夫人お手製のキャロットケーキでますます元気付く。華やかなクリンソウが見ごろだ。
女坂往復コースもあるが、頂上までわずか320mの標高差、我らは当然、唐松尾根コースを選択する。
ヤマネコノメ、フデリンドウ、ツクバキンモクソウ、トウゴクミツバツツジが見ごろ(との情報)の坂道を、賑やかな会話とタイムリーな休憩に助けられて、予定の60分を15分短縮して雷岩に到着した。
振り返ると雲の合間から頂上付近だけだったが富士山が顔を出してくれて、一同、日ごろの行いの良さを確認して撮影に忙しい。
昼食前の一仕事で、ザックをデバックして、本日の最高峰・大菩薩嶺まで片道10分弱の散歩だ。
木々は随分伐採されてはいるが、見通しの聞かない頂上で他のグループと写真撮影を交換して、雷岩に戻り昼食とする。富士山はもう雲間に隠れてしまっていた。
時刻はちょうど12時過ぎ、おかずやデザートの交換をして楽しく30分経過、ここからは尾根をひたすら下る。雲が下から沸き上がり、風も出てきたが、両Mリーダーは半そでシャツのままで元気に先導してくれる。
皇太子殿下ご夫妻も来られた2,000m塔を通過し、立派な山小屋・介山荘が出現して、大菩薩峠(1,897m)だ。上日川峠で出会ったマイクロバスの一団が厚着して水彩画の製作に忙しい。
頂上は目指さないそうで、我らとは路線が違うようだ。
ここまでは車が登れるらしく、飲食物は山小屋値段でないのも人気があるのだろう。
快晴ならば奥多摩三山が見張らせるはずだったが、わずかに大岳山のてっぺんが望めただけだった。
再びI夫人お手製のミックスフルーツケーキが暖かいコーヒー付きで饗され、一同、またまた感謝するばかり。村谷にとってはこんな贅沢な山登りは初体験だった。
好天ならば石丸峠まで迂回するところだが、下山後の温泉を優先することにして、緑一杯のしっかり整備された山道を下る。
途中、パラパラとの気配もあったが、富士見山荘まで来るとすっかり青空で、またまた富士山がお出迎え。二度目の眺望を楽しむ。
再び福ちゃん荘へ。あまり広くない駐車場は、タクシー以外でも、買い物さえすれば利用できるそうだ。
軽快な足取りで15分、上日川峠に着くと、上で写生を楽しんでいるツアーの運転手が、所在なげに行ったりきたりしていた。
歩けば2時間の林道を下って、登山口バス停先の大菩薩の湯に入場する。駐車場はガラガラだ。
3時間600円で天然温泉が楽しめるのも、平日に遠出にできる効用だろう。
思い切り手足を伸ばし、露天風呂も堪能して休憩所へ。運転の両Mリーダーに少しは気を使いながら、生ビールとまだまだあったツマミを堪能し、次回の楽しい山行きでの再会を誓ってお開きとしました。
こんなに、楽しく、楽な山歩きをエンジョイしても良いものかと反省?しながら、帰途につきました。
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