久々に単独行となった村谷は、午前9時、JR線高尾駅北口から出発。まだ傘が手放せないが、降りは弱まってきたようだ。
通いなれた線路沿いの小道を行くが、誰にも会わないまま国道20号線に出る。
小名路の交差点から旧甲州街道に入る。
吉田・清水との街道歩きは、あと今月26日(月)の1日歩きで下諏訪にゴールインする予定だが、鳥沢から参加した村谷にとっては、久々のコースになる。
小仏関所跡を通過すると、道端の家々の庭で季節の花々が咲き誇っている。
雨に濡れた様は正しく絵になった。
昼食と晩酌用に摺指で豆腐・油揚・おからドーナツに、だし醤油まで買い込んだので、荷物が急に重くなった。
浅川国際マス釣り場では、傘を差した釣り人が2人、お互いにご苦労なことだ。
外環道の工事が進んでいる付近まで来てみると、頭上に巨大な橋脚が出現し、すっかり様相が変わってしまった。
自然保護と利便性の両立は永遠の課題だが、山腹直前まで出来上がっている橋桁を目の前に見ると、天狗の怒りに触れ無いのかと心配になった。
足元が悪いので最も安全な日影沢林道を選択することとし、旧甲州街道とお別れして山道に入る。
土道は歩きやすく、沢沿いの空気は心地よい。新緑の林の中から、まだ覚束ない鶯の鳴き声が聞こえてくる。
汗をかいたので林道脇の清水を手で汲んで流し込む。
シャガがあちらこちらに咲き始めていた。
11時に、小仏城山に到着した。2つある屋根つきベンチは、関西4人組お姉さまと、自炊で昼食を摂るのが趣味?らしい中年男性1名が先客だったので、村谷は男性の前の空きスペースを確保し荷を下ろす。雨が急に強くなってきたが、実によいタイミングだったとお大師様に感謝、感謝。
コンロに着火し、沸きあがったところに持参の木綿豆腐を投入。バーナーの暖かさが、冷えた体に心地よい。おいしそうねという4人組には構わず、だし醤油と南蛮で味付けした湯豆腐は、また格別だ。缶ビール、カップ酒との相性もよく、おにぎりとカップめんで締めると丁度12時だ。
軽くなったリュックを背負って一丁平を目指す。雨はすっかり上がっていて、傘は杖代わりだ。雨水がどんどんと地面にしみこんで行き、道はあっというまに乾いてゆく。自然の力は素晴らしい。
一丁平の展望台には数名先客がいた。タイミングよく、雨雲が見る見るうちに山すそを駆け上って行く眺望を楽しむことが出来た。これも悪天候にめげずに山登りしたお蔭とまたまた感謝する。
吉田に教えてもらった雨上がりに歩きやすい裏道を通り、モミジの青葉を潜りぬけると木の階段の直下で、高尾山頂上へ到着したのは1時少し前だった。
この天気でも人で賑わっているとは、流石に三ツ星だけある。男女7名の若手グループとシャッター押しを交歓して、下山の途につく。
2時過ぎの準特急に無事乗車できた。
本日も、楽しい山歩きが出来た一日でした。
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コース
JR中央線、京王線・高尾駅〜裏高尾〜小仏城山〜一丁平〜高尾山〜京王線・高尾山口駅
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★2008年5月3日(祝)「小仏城山〜高尾山」