オオアカガシの切り株
★2007年9月5日(水) 「林試の森、目黒不動、自然教育園」
駅舎を建設中の東急目黒線・武蔵小山駅改札前に集合したのは、滝澤・田幸・清水・村谷の4名。
先ずは昼食の買出しに、長いアーケードが続く武蔵小山商店街へと向う。
路地裏は居酒屋がしっかりと占拠していて、生活感に溢れた住みやすそうな街だ。
東急ストアを発見して、買い物を済ませ、再び駅に戻る。
西口から、都立小山台高校に沿って歩き出したが、曲がり角で突然スコールのような雨が降り出したので、店先で雨宿り。
東京の気候もまるで熱帯並みになったようだ。
直ぐに小止みになったので、先ずは林試の森公園に南門から入る。
昭和52年に筑波学園研究都市へ移転した、林野庁林業試験場の跡地が、平成4年に都立公園として整備されたもの。
東西700m、南北250m、周囲2.3kmで、12haの広大な敷地には国内外の木々が豊富に分布している
雨模様とあって、散歩する人が少なかったが、緑いっぱいの空気を思いっきり吸えるのが嬉しい。
11時を回っていたので屋根付のベンチで昼食休憩とする。
夫々が買い込んだつまみを真ん中のテーブルに並べて、先ずはビールで乾杯する。
いつもながら旨い。こんなすばらしい環境に恵まれた近隣の住民が羨ましいと、一同の見解が一致した。
昼食の間に、先ほどまでぱらついていた雨がすっかり上がって、青空まで出てきたので神輿を上げる。
東門から出て、石古坂を下り、目黒不動の参道に出る。
徳川三代将軍家光の信仰が厚く、江戸時代は庶民の行楽地として賑わったという。
鬼平犯科帳にも度々登場し、落語・目黒の秋刀魚のエピソードも此処が発祥の地だ。
かっては三段の滝となって流れていたという独鈷の滝の傍から石段を登り、本殿に参拝、本日の無事を祈願し、そのまま、裏手から不動公園に出て、青木昆陽の墓にお参りする。
山手通りを左折して、幡龍寺に詣でた後、大鳥神社へ。
大同元年(806)に創建された名刹で、今週末に例大祭を控えて、準備に忙しい。
都の天然記念物に指定されたご神木のオオアカガシは、傍にトイレを作った影響で枯れてしまったとは痛ましい限りだ。
日差しが強まる中、目黒川の川べりに出る。かっての目黒エンペラーの跡地には、マンションが建築中。
行人坂を上り、新装成った目黒雅叙園を過ぎ、右手の大円寺に参拝。
八百屋お七の振袖火事の舞台になった寺で、境内の慰霊碑にお参りした。
東急目黒駅が、すっかり立派な駅ビルに変身していた。
首都高速2号線を潜って、 国立科学博物館 自然教育園 に入る。先月までは、210円だった入場料が300円に値上がりした反面、65歳以上が無料になったので、約2名はラッキー。
周りの入場者を見渡すと、高齢者が目立つ気がする。
24haの広大な敷地は、樹齢数百年の木々も少なくない静かな散歩コースだ。
池の傍の東屋に上がり、靴を脱いで休憩する。
まっ白とまっ黒の2匹の猫が寄ってきて、物ほしそうに鳴くが、餌やりが禁止されているので我慢した。
一歩外に出ると都会の喧騒に包まれる。
夕刻に先約がある田幸と別れて、残る三名は、目黒通りを白金方面に南下する。超高級マンションが続き、道を歩く女性が全てシロガネーゼに見える。
レンガ造りの明治学園には、記念館があるものの中に入れずやや残念。一路、泉岳寺を目指す。
坂を上り下りしているうちに門前に到着。12月の義士祭りの頃とは打って変わって静かな境内に入り参拝する。
義士の墓に詣でるため、入り口で線香を買い求めた。相変わらず七輪の炭火で火を点けてくれる。
急に雨が降ってきたが、浅野長矩公の墓前に線香を供えた途端、降り止んでしまう。
3時を回ったので、本日の打ち止めと決め、田町駅に向う。慶應仲通りを遡り、営業中の「居酒屋 かあさん」を見つけて入店する。
サービスの小生ビールに気分を良くして、本日のお勧めの中から、気仙沼直送のたらの刺身を注文した。
皆、初体験だったが、紅葉おろしとの相性が抜群で、直ぐに追加注文する。
酒類の品揃えも豊富で、鹿児島産の芋焼酎「明るい農村」で締めた次第。
本日も、ほとんど雨にあわなかった幸運に感謝して、JR田町駅で散会した。(村谷 記)
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コース
東急目黒線・武蔵小山駅〜林試の森公園〜目黒不動尊〜大鳥神社〜目黒区民センター〜行人坂〜大円寺〜JR線・目黒駅〜国立自然教育園〜泉岳寺〜JR山手線・田町駅
<歩行距離 約7km>
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ナンバンギセル(思ひ草)