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★2007年8月29日(水) 「江戸川・下流域」

 人影まばらな京成金町線・柴又駅改札口に集合したのは、初孫が誕生したばかりの滝澤、墓参を兼ねた初秋の道北探訪から戻った清水と、相変わらず東京でぶらぶら?していた田幸&村谷の4名。

 先ずは、駅前の
寅さんの銅像前で記念撮影、帝釈天の参道へと歩を進める。
柴又が初体験の清水は、映画のモデルになった「高木屋老舗」や「とらや」を覗き込む。
名物の草団子を購入しているカップルや、大きな鯉が泳ぐ開店前の「川千屋」の水槽が楽しい。

 駅前の観光会館でもらった「大正ロマン・柴又宵まつり」のお土産・グルメマップと首っぴきで進んでいるうちに、題経寺(
柴又帝釈天)に到着、入り口の二天門前で記念撮影し、境内に入る。
先ずは本堂に参拝する。誰でも気軽に上がれるようになっているのが、下町のお寺らしい。
寅さんが産湯を使ったという御神水は、江戸川の伏流水のようだったが、冷たくて気持ちがよい。
本堂の渡り廊下を一巡りして、笠智衆に扮して境内を見下ろすと、車 寅次郎が今にも声をかけてきそうだった。

 続いて、
矢切の渡しを目指す。江戸川の堤防のすぐ下に、今やはとバスのコースにもなっている川魚料理の「川甚」が、別棟を増築中で、景気がよさそうだ。

 左手に東京東部と千葉西部に飲料水を供給している金町浄水場の塔を見ながら、河川敷に入る。
平日とあって、渡し舟を利用する人も少ないようだ。

 船着場の入り口で、ビニール紐で編んだ草鞋が売られており、滝澤と清水が夫々購入した。
新聞やテレビに度々紹介されたので、売れ行きが良いそうだ。
向こう岸を眺めると、河川敷でゴルフを楽しむグループの姿が垣間見える。

 今回は、渡し船には乗らず、先を急ぐこととして、広々とした河川敷を歩き出す。
野球やアメフトの練習に勤しむ若者たち、弁当持参で自転車で集合したゲートボール組などが、暑からず、雨降らずの曇り空=絶好のコンディションを満喫していた。
農薬が使用できないためか、数台の草刈機が広い河川敷を清掃中だ。

 少し蒸してきたのでいったん土手道に上がる。遮るものが何もなくて、川風が心地よい。
千葉県側の対岸には、うっそうと緑濃い里見公園、高層建築の和洋女子大が続く。

 昼近くなってきたので、買出しのため住宅地へ降りる。
癌除け祈願の天祖神社、真光院を過ぎて、セブンイレブンに入る。
夫々いつものように食料と飲料を買い込み、そのまま江戸川区・北小岩の住宅街を南下し、京成本線・
江戸川駅前を左折して、再び河川敷に下りる。

  前回、2007年5月29日に、水元公園から江戸川河畔経由柴又への散歩のときに 予定するも、たどり着けなかった
小岩菖蒲園に入り、スダレ屋根付のベンチの下で、シートを広げて昼食休憩。
久々の晴れ男4人組の顔合わせを祝して乾杯。
人になれた鳩が沢山寄ってきたが、限がないので餌はやらない。
菖蒲畑の間を吹き抜ける風が優しい。
傍をひっきりなしに通過する京成本線の電車の音も、リズミカルに聞こえる。

 清水から、利尻富士の雄大な眺望を土産話に、烏賊入りおかきの提供があった。京成ライナーが通過したのを機に、成田への新線開通の計画や、海外旅行に話が飛ぶ。
来春初孫誕生予定の村谷は、滝澤から初孫誕生の際の祖父の心得について伝授を受ける。

 あっという間に1時間も大休憩、神輿を上げる。
京成本線千葉街道総武本線を次々に潜り抜けると江戸川女子中学・高校のグラウンドに出た。
ちょうど午後の練習をするらしい運動部員たちとすれ違う。
 
 この先はしばらく篠崎街道と平行して、広い緑地が続く。対岸は市川市のマンション群だ。
サッカー場が八面もあるのに、さらに造成中。
 
 左手に、当初、終業予定場所に予定していた
篠崎公園が見えてきたが、時間も早いので延長することにして、京葉道路を江戸川大橋で潜る。
ポニーランドでは、少し老けたおとなしそうな馬が1頭だけ、暇そうに行ったりきたりしていた。
馬とお話をしていた母子連れが立ち去ったので、われらも小休憩をかねて馬と戯れる。
この河川敷は、葛飾区所管も江戸川区所管部分もほぼ200m置きにトイレが設置されていて、自販機も所々にあり、中高年の散歩者にも優しい環境が整備されている。

 
江戸川水門で浦安に続く旧江戸川と別れて、千葉県市川市に入り、江戸川放水路沿いに、東京湾を目指す。
行徳橋新行徳橋を通過すると、両岸にハゼ釣りの太公望が急に増えてきた。
貸しボート屋も盛況のようだが、釣果さえ欲張らなければ、岸からの釣りでも十分のようだ。

 地下鉄
東西線の鉄橋下、関口兄がお馴染みの船宿、庄司・田幸・村谷もシロギス釣りや、夜アナゴ釣りで乗船したことがある、妙典の釣り宿 「伊藤遊船」  を訪れる。
折りしも、ボートから上がってきたらしい母と子のカップルが、女将にハゼをさばいてもらっていたので覗き込むと、なかなかの良形だった。

 釣り人の邪魔にならないように少し離れた堰堤で最終の休憩とする。
そろそろ、上げ潮らしく、釣り人たちの足元が少しずつ深くなってきている。

 目の前に湾岸道路が見えるが、この先は歩道がないので、ここで打ち止めとした。
時刻は2時半、ちょうど4時間(正味3時間)の川べり散歩だった。

 東西線に沿って、
妙典駅へ。高架下の商店街に「そじ坊」を発見した。
 先ずは冷たい生ビールで本日の労を労いあう。店オリジナルの蕎麦焼酎も追加し、枝豆などで締めた。

 東京メトロ・妙典駅から4人とも大手町方面に乗車、村谷はこのままでは帰宅しても早すぎるので、南砂町駅で下車してつまみを買出しに砂町銀座商店街に、清水は夜の会合前に本日の句を練るために靖国神社へ、滝澤&田幸はそのまま家路についた。(村谷 記)

清水兄の本日の作品を発表します(*^_^*)
 「しりとり5・7・5」で。

  「
柴又の 途中に粋な お花茶屋

  「
お花茶屋 過ぎて向うは 帝釈天


  「
帝釈天 寅さん馴染みの 草餅屋

  「
草餅を 矢切の渡しで 口にする


  「
口にする 江戸川流域 はぜの漁場

  「
はぜの漁場 河川敷には 運動場

  「
運動場 夏を惜しむか はつらつさ


  「はつらつさ 我ら四人の ウォーキング


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 コース
  京成金町線・柴又駅〜柴又帝釈天〜小岩緑地・小岩菖蒲園〜京成本線鉄橋〜市川橋〜総武本線鉄橋〜篠崎緑地〜行徳橋〜東京メトロ東西線・妙典駅


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