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★2007年2月20日(火)「駒込〜十条の神社仏閣・庭園散歩

 小雨交じりのJR駒込駅南口に集合したのは、今シーズンから数十年ぶりにスキーを再開した滝澤、元の美顔・笑顔を取り戻した矢野、母の全快退院で家事から解放された村谷の3名。

 先ずは、本郷通りを400mほど南進して、
六義園からスターとする。
あの権勢を誇った柳沢吉保が、忠臣蔵の直後の元禄15年(1702)に開いた回遊式築山泉水庭園は、広大な敷地と和歌に詠まれた全国各地の名勝に似せた景観が特徴で、国の特別名勝に指定されている。中でも、内庭大門のシダレザクラ(3月下旬)とライトアップされる紅葉(11月)が有名だが、この時期、白梅と雪つりのコントラストが堪能できました。

 洒落たレストランやブティックが目に付く本郷通りを北進して、山手線を越えると直ぐ左手に大国神社がある。
その先の妙義坂の最高点にある
妙義神社で本日の無事を祈願する。大田道潅が足利氏との戦に臨んで必勝祈願したのに因んで、われ等も老後の弥栄を願った。

 本郷通りは徳川将軍が日光参詣に際して利用した道のためか?沿線には神社仏閣や庭園が多い。 

 大炊介坂に差し掛かると、バラで知られた
旧古河庭園が見えた。心字池を見下ろす展望台では、中高年の婦人が3名、洋館のスケッチをしていて、絵心がある矢野が覗き込んでいた。
広場の梅林では、八分先の紅白の花が強い芳香を放っていた。
なお、洋館内見学ツアー(別料金で525円)は定員30名のため、予約したほうが確実です。…財)大谷美術館03−3910−8440。

 信号を渡ると程なく、源義家を祀る
平塚神社だ。
お賽銭よりも駐車場で稼いでいそうだったが、風格が感じられた。
入り口傍の平塚亭は、内田康夫の小説に出てきた団子屋のモデルで、大ぶりの稲荷ずしが旨そうだったが、堪えて次に進む。

 御殿前遺跡と滝野川体育館がある
滝野川公園は、月曜日の清掃と雨ですっかり清められていた。
 印刷局東京病院と滝野川工場を過ぎると、江戸から二つ目の
西ヶ原一里塚が、道路の中央にあったので、歩道上で記念撮影をした。

 大きなイチョウの木がある
七社神社に参拝し、ここでも健康と長寿を祈願する。

 行く手の緑が濃くなってくると、もう飛鳥山公園だ。先ずは
渋沢栄一の別邸跡を見学する。広い庭から一望できる洋館のステンドグラスが映える。
  12時を過ぎたので、
飛鳥山博物館に入り、2階のレストランで軽い昼食を摂る。ハヤシライス、カレーうどん、スパゲティで、ノンアルコールだ。
 徳川吉宗が桜を植えさせたという昼下がりの
飛鳥山公園では、中年男性が一人弁当を使っていただけで、桜の時期の混雑振りが想像もつかない。

 大石坂で都電が走る明治通りと合流すると、すぐに
王子駅だ。
新幹線の橋脚の真下の歩道橋を横断し改札を通過すると、石神井川が流れる
音無親水公園に出る。
桜並木と木製の手すりや水車が美しく、日本百景のひとつに選ばれている。

 石段の参道をを登って、
王子権現に参拝。毛髪に関係する業界の人たちが作った髪塚にお参りした。
 裏通りを進むと、稲荷社の関東総社で、落語にも出てくる
王子稲荷に参拝。高い階段の上にある狐の穴には、健脚の滝澤が3人を代表してお参りした。

 広い塀で囲われたのは、
名主の滝公園だ。嘉永年間に王子村の名主だった畑野孫八が、自宅の庭に地下水を利用した四つの滝を開いたもので、7月下旬には、平家ボタルの鑑賞会が開かれている。入場無料であり、夏も涼しそうでお勧めです。

  再び本郷通りに戻り、十条中央商店街に左折する。別名が演芸通りといい、都内でも数少ない大衆演劇を常時上演している
篠原演芸場がある。
2月の出し物は、「大阪演劇の花舞台」で寿美英二、桜京之介、桜春之丞が出演していた。

 途中の店で、塩豆や青豆を晩酌のつまみとして購入した。

 JR線
十条駅の商店街で、台湾屋台料理「百幸園」を見つけて入店。
生ビールで乾杯し、マーボ豆腐などを肴に熱い紹興酒で本日の労をねぎらった。

村谷は、すぐ隣に、かねて探していた名店「
斉藤酒場」を発見し、ここで打ち上げとする散歩の機会を作ろうと思った。乞う、ご期待。

庭園や神社仏閣の見所が豊富で、坂や階段も多くて丁度良い運動になる散歩コースでした。(村谷 記)

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