★2006年12月26日(火)「古川庭園〜飛鳥山公園〜音無親水公園」
関東地方に台風並みの低気圧襲来、180mmの降雨が予想された日、JR田端駅北口に集合したのは、田幸&村谷コンビ。
傘を差していざ出発。田端といえば、駅を望む高台に文士村があったことで知られているので、駅近くの文士村記念館(入場無料)に立ち寄ったが、年末のため臨時休業だった。
そのまま江戸坂を登り、山手線の陸橋を越えて進む。
本郷通りと合流した地点にある旧古河庭園に入る。入場料は150円(65歳以上は70円)。
発券所に掲示していたポスターで、都立庭園(7箇所)の年間パスポート券が600円(65歳以上は280円)ののを見つけ、来春に購入しよう。
早速、庭園散策。冬場だけに花は少なかったが、巨大な石を集めた日本庭園とバラが中心の洋風庭園を並存する贅沢さに、戦前の財閥の力をあらためて感じた。
冬休みに入ったためか、珍しく若者のグループが来園してきたので、休憩していた東屋を譲って外に出る。
南北線・西ヶ原駅近くで、江戸・日本橋から二つ目の一里塚を発見。
将軍の日光参詣のため開発されたこの道(岩槻街道とも呼ばれる)の由来を確認した。
印刷局・滝野川工場の両隣には、同局東京病院と滝野川警察署があって、何となく納得させられた。
傍には、平塚城の跡の平塚神社があり、かって源義家が後三年の役で奥州に遠征した際に逗留し、お礼に鎧と守り本尊の十一面観音を寄進したと伝えられている。今はちょうど駐車場に都合の良い敷地になっていて、馬に代わり自動車が何十台も止まっていた。
大きなオブジェがある滝野川公園を通過し、徳川吉宗が桜を植えさせたという飛鳥山公園に差し掛かる。
第一銀行の創設者・渋沢栄一に関する資料を集めた渋沢文庫から訪問。
広々とした庭が、読書に疲れた眼を休ませるに好都合なのだろう。別棟の晩香館は国指定の重文で、丁寧な刺繍で編まれたらしい調度品が洋風のガラス窓や大きなマントルピースによく栄えていた。
雨宿りに予定していた紙の博物館や飛鳥山博物館も臨時休館だった。
D51や都電の置かれた公園で記念撮影した後、大きく伸びた桜の木々に春の盛りを想像しながら再び街道に戻り坂を下ると、王子駅が見えてきた。
雨脚が一段と強くなってきたので、御成道はここまでとし、駅の歩道橋を越えて、石神井川の下流にあたる音無親水公園に到着。
大きな石垣と水車や優雅な木の橋が訪れる者をほっとした気にさせる。そのまま、落葉した紅葉が厚く敷きつめられた石段を上り、王子神社に参拝。ここまでの旅の無事を感謝する。
12時を回ったので、散歩終業、昼食、駅そばの韓国料理屋「じじみ」に入店し、ユッケジャンと石焼ビビンバを注文し、辛さで暖を取る。
夕刻に飲み会を控えた田幸に合わせ、ニセコスキー5日間の餌付けでキタキツネ並みに太っってしまった村谷も久々にノンアルコールを守った。
帰途は都電で早稲田まで出て、改装中の大隈講堂脇を抜け、東西線・早稲田駅へ。(村谷 記)
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当初予定のコース
JR山手線・田端駅〜文士村跡〜旧古川庭園〜滝野川公園〜渋沢資料館・紙の博物館〜飛鳥山公園〜JR王子駅〜音無親水公園(石神井川終点)
本日は以下、省略しました。
〜名主の滝公園〜赤羽駅前〜赤羽岩淵水門(隅田川・荒川放水路分岐)〜JR埼京線など・赤羽駅
<全長約10Km。合計歩行時間3時間程度>
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