降水確率が10%に好転したのに期待して小川町駅前9時35分発のバスに乗り込んだのは、吉田、滝澤、村谷のいつもの3人組。
乗客はすべて登山客で、1名が打出バス停から登谷山・釜伏山・野上駅コースに先発したが、われらと残る20名は全員、次に止まった橋場バス停で下車する。
頂上が狭かった昨年の経験を生かして、例の通りお先に失礼する。
車道をしばらく上がり、正面に目指す大霧山、左手に比企三山の残る笠山&堂平山を臨む地点から狭い登山道に入る。
昨年の雪道とは異なる枯葉一杯の快適な道とさわやかな空気に後押しされて、順調に進み再び車道に出たところで、直売所を発見。村谷は7個100円のゆずを1袋晩酌&入浴用に調達した。
再び登山道に入り、さらに高度を上げて尾根道に着く。頂上直下の見晴らしの良い踊り場で右手を振り返ると、あまりの景色の良さに一同感嘆する。
はるかに山並みが七重に広がり、頂上から麓まで赤と黄色に一面に覆われ、山と山の間はうっすらと霞がたなびき、足元の高原牧場の緑色が浮き上がって見えた。奥秩父から浅間山まで見渡すことができた。
予定通り大霧山頂上に一番乗りして、見晴らしの良い平地に店を広げる。
先ずは乾杯し、それぞれのコンロでカップ麺や鍋物を沸かしながら、いわしのつみれや乾き物で初冬のさわやかな空気を味わっていると、10分遅れで集団が到着。
日がさして暖かくなってきたので思わず1時間近く長居したが、下山にかかる。
大きなアップダウンもなく順調に橋場バス停に着くが、待ち時間が50分ほどあ
るため、前にあった店でカップ酒、カンビールを調達して残りの乾き物を平らげた。
小川町駅に到着すると、朝見つけておいた「ハイキング帰りの方いらっしゃい」の表示があった店でうなぎ焼きや柳川鍋と地酒の「晴雲」で打ち上げた。
この秋から冬にかけて一番の眺望に感謝。(村谷 記)
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コース
東武東上線、JR八高線・小川町駅=(白石車庫行きバス、約30分)=橋場バス停〜(30分)〜栗和田〜(25分)〜粥新田峠〜(40分)〜大霧山、標高:766m〜(40分)〜旧定峰峠〜(40分)〜経塚バス停=(バス、約40分)=小川町駅
(歩行時間:3時間程度)
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