やま

★2011年6月17日(金)〜18日(土)「尾瀬沼〜尾瀬ヶ原」

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<6月18日(金)尾瀬の花鑑賞散歩・第一日(大清水〜三平峠〜沼尻〜見晴)>
 午前9時、雨上がりの
尾瀬・戸倉第一駐車場に3台の車が集合。松戸車(松戸&村谷)、小林車(小林夫妻)、渡辺車(渡辺・夏目・森・山内)の8名。
広い駐車場には、ほかに数台停まっているだけ。@600円で全員が1台のノアに乗車し、
大清水の登山口を目指す。

 車内で渡辺が、帰途の鳩待峠からの送迎を手配する。尾瀬沼の水芭蕉が丁度見ごろとの情報に、一同の期待が高まる。
10数分で
大清水小屋に到着。リーダーの松戸から、「雨上がりなので急がず、滑らず、休憩をこまめに取る」との指示があった。

 雨の痕跡すらない林道をゆっくりと上っていく。谷川の蛙の鳴き声がすさまじくて、鳥の囀りが聞こえないほどだ。両側と頭上は緑一色で、水分タップリのマイナスイオンで満ちている。
30分歩いて最初の休憩。1枚脱いで軽快に進んだため、
一の瀬には予定より10分早く到着。
雨がぱらついてきたので、念のため合羽の上だけを羽織り、スパッツを着用した。

 ここから三平峠までが今回最大の標高差になる峠道。水場まで一気に登って、冷水で元気を取り戻した。10分間の休憩中に数組が上り下りしてすれ違った。

 尾根道に出ると所々に残雪がお出迎え。木道上には殆どなかったが、クレバスに注意して今回の最高地点・
三平峠(1,665m)に到着。雪の林を背景に記念撮影した。尾瀬が初参加の小林夫妻・夏目・山内は揃って健脚ぶりを発揮。

 下りは滑りやすいのでストックを操って12時丁度に
三平下に降り立った。小学校高学年らしい一団がまだ昼食休憩中だったので、1時まで小屋に入って昼食大休憩。
 雨が上がっていたので、バーナー持参の村谷は外のベンチで湯を沸かし、ラーメンとおにぎりで腹ごしらえ。
 周りには
水芭蕉が咲き誇っていて、松戸&渡辺によれば、過去10数回の経験でも最上級のレベルとのこと。写真は後でも良いと先へ進む。

 30分足らずで
尾瀬沼ビジターセンターへ。着くと、結構な人出だった。勉強を済ませて出発。小学生の一団は沼山峠方面に進んでいった。

 ニッコウキスゲが間もなく開花しそうな大江湿原を右手に見て、沼沿いに西進する。
 燧ケ岳(2,356m)に続く
長英新道との分岐点で、松戸&村谷は2008年10月に関口・松田・向坂の諸兄とここからせっせと登ったことを思い出した。残念ながら頂上は雲に隠れていた。

 軽いアップダウンを繰り返して、順調に
沼尻に着き休憩。対岸の三平下方面を遠望する。
「この先は白砂峠で少し滑りますよ」との松戸の注意を受けて、すれ違う人が少ない木道を進むと前方に、昨日から先着していた宮下兄がお出迎え。
夫々久闊を確認して、話が弾む。

 
白砂峠を無事に越えて、林に入るころに雨が強くなったが、幸いにも30分で本日の宿・原の小屋に4時丁度にゴールインした。
 部屋は、宮下夫妻・小林夫妻・その他6名の大部屋に別れ、男女夫々お風呂で汗と疲労を洗い流した。

 午後5時半からの夕食時に、食堂で10名が勢ぞろい、お茶・ビール・日本酒で乾杯。酒のツマミになりそうなおかずばっかりだったので、飲兵衛数名は日本酒をお替りした。

 午後9時までの消灯には時間があるので、大部屋に集合して、お菓子やツマミを食べながら、持参の渡辺家秘伝の梅酒や、焼酎、バーボンの極上の水割りにお茶などで情報交換に費やして就寝しました。


<6月19日(土)尾瀬の花観賞散歩・第二日(見晴〜東電小屋〜ヨッピ橋〜竜宮〜牛首〜山の鼻〜鳩待峠)>
 すっかりと晴れ上がった高地の朝、山際がくっきり。早起きの松戸、宮下、村谷は5時前からカメラを持って、撮影ポイントへ繰り出した。
 6時にはまた10名揃って朝食。保存が利くように天日乾燥したジャガイモの煮付けが絶品だったので、村谷は1膳、森が半膳ご飯をお替りした。渡辺家お手製の南高梅の梅干が朝食を締めくくってくれた。

 小屋のおかみさんから、「この様子では昼ぐらいから雨になります」とのご託宣があったので、7時に出発。先ずは赤田代方面に北上する。何時も咲いているポイントの水芭蕉はすっかりと終わっていたが、
リュウキンカ、タテヤマリンドウやワタスゲがその代役を充分に果たしている。

 分岐点を左折して
東電小屋へ。途中でコバイケイソウの群落に遭遇。
ヨッピ橋から竜宮小屋へ折り返す。ここの主役はヒメシャクナゲ。10数年尾瀬に通ってきた松戸&渡辺が見たことがないというほどの大満開。花の数と遥か林の方まで延々と続く厚みは圧巻だった。一同は何度もしゃがみこんで写真を撮ったので疲れてしまったほどだ。

 
竜宮小屋でトイレ休憩。まだ朝食を摂っているハイカーが目立つ。
土曜日で続々と鳩待峠から尾瀬ヶ原に入ってくる集団とすれ違いながら、
牛首分岐へ。最後の休憩をとる。


 時間に余裕があるので、左手のループ状になった木道に寄り道する。水芭蕉が咲く沼だけだと思っていたら、三方から水が流れ込んでいて、そのまま地下に潜っていくという珍しい構造だ。

 右手にあるパンフレットそのままの至仏山(2,228m)と大堀川が重なる地点や、逆さ燧ケ岳が映る沼で撮影を怠りなく済ませてから、
山の鼻に11時にゴールイン。
 外のベンチで昼食を食べ始めたら雨が早めに降り出したので小屋に入る。

 1時間の休憩後、しっかりと雨具に身を固めて、鳩待峠への登りを目指す。大勢のすれ違いのハイカーや、滑りやすい足元にもかかわらず、日ごろの鍛錬と昨日の登りの経験をいかんなく発揮して丁度1時間で峠にたどり着く。大型観光バスが溢れるほどに停車していた。

 そこには渡辺の手配で迎えの車が待機済。すぐ乗り込んで、再び
戸倉第一駐車場に戻ると、ここも満車状態で、高速道路の休日特別割引・上限1,000円制度の明19日終了と、まさに見ごろの尾瀬の花々の時期が重なっていたことを実感した。
 待合室で身なりを整えた後、2日間の無事に感謝し、帰途の安全運転を誓い合って散会しました。

 絶好の時期に企画・ご手配いただいた渡辺兄、綿密なタイムスケジュールで行程管理された松戸兄、そして日ごろの行いのお陰でこの時期には珍しい好天と格別な花々を鑑賞することが出来ました。

 皆様に感謝申し上げます。


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  ※今回の尾瀬山歩の報告が松戸さんのブログに掲載されていますのでお読みください。

  2008年月17日〜18日の尾瀬ヶ原(ほぼ、今回と同様のコースです)のページもご覧ください。
  2007年月2日〜3日の尾瀬ヶ原&至仏山のページもご覧ください。
  2006年月15日〜16日の尾瀬ヶ原のページもご覧下さい。
  2005年月17日〜18日の尾瀬ヶ原のページもご覧下さい。
  2004年月11日の尾瀬ヶ原のページもご覧下さい。
  2003年月13日の尾瀬ヶ原のページもご覧下さい。

  2008年10月の尾瀬ヶ原&燧ヶ岳のページもご覧ください。草紅葉が綺麗です。
  2007年10月の尾瀬ヶ原のページもご覧下さい。草紅葉が綺麗です。