好天に恵まれたので、村谷は雑司が谷七福神巡りを行った。2011年から南池袋地区の町おこしの一環として始まった比較的新しい七福神。
午後12時半、東京メトロ副都心線・雑司が谷駅から地上に出ると、快晴・微風の絶好のコンディション。都電荒川線の踏切を渡ったすぐ前にある大鳥神社に参拝する。商売繁盛・芸能上達のご利益がある恵比寿神が祀られているので、とりあえずコロナ収束後に備えてカラオケ上達をお願いした。七五三詣の飾り付けがあると思ってきたが、無人。
神社北側の道を西進し、少し先左手にある鬼子母神堂に入った。黄色一色に染まった銀杏の木の下には、着物姿の幼女たちが盛装した母親に手を引かれて大勢いたので、邪魔にならないようそのわきを通過して参拝を済ませる。
五穀豊穣・子孫繁栄のご利益がある大黒天が祀られていて、その課題を済ませた村谷は早々に退出した。
お堂の北側から坂道を下り、弦巻通りを横断したすぐ右手にある観静院に参拝した。福徳施与・学徳成就のご利益がある弁財天の像が入り口左手に丸られていたので、足元にある桶の中の水を柄杓で注いだ。水の神様に乾燥を防いで、コロナ発症を抑えてくださるようお願いした。
突き当りにある広大な敷地の法明寺を左側から半周して東通りに出ると、昼休みの買い物や食事らしい人で込み合っていた。老眼鏡博物館は完全閉店セール中で、店頭には何組もの買い物客がいる。
通りの反対側にある中のビルの1階に千客万来・金運隆盛のご利益がある布袋尊のふくよかな像が祀られていた。
少し東に戻って左折北上、ビルの中にある仙行寺に参拝した。外観とは異なって、大きな岩に囲まれたお堂は、鎌倉の銭洗辯天堂にやや雰囲気が似ている。良縁成就・家庭円満のご利益がある華の福禄寿が祀られている。
残る二つの七福神は、都営荒川線の反対側にあるので一旦、鬼子母神堂に戻ることにした。今度は法明寺の墓地の東側沿いの小径を選択した。鬼子母神堂の参拝を済ませて池袋方面に向かう若者たちとすれ違う。
今度は正面の参道を選択し、雑司が谷案内処に立ち寄った。リュック姿の村谷を見て「お散歩ですか」と女性に聞かれ「七福神巡りです。あと2か所残っています」と応えると「それならばこちらをどうぞ」と参考資料を数通り頂戴した。「清立院さんは少しわかりにくいかもしれません」とご注意いただき、お礼を申し上げて退出する。
大鳥神社前の踏切で、都営荒川線を横断し弦巻通りへ右折し、頂戴した「雑司が谷がやがやお散歩マップ」を確認して、二本左手の坂道に沿った毘沙門天を祀る清立院に到着した。ガラス戸を開けて心願成就・隆魔厄除をお願いした。
坂道を下って弦巻通りに戻って左折すると、左手に遊具が整備されて広々した雑司が谷中央児童遊園がある。次の七福神は不忍通り沿いにあるので公園は期待できず、ここを昼休憩場所と決めて、空いていた木のベンチを確保した。時刻は午後1時半に少し手前。小学生低学年らしい女児三人が、遊具に上ってお菓子を食べながら井戸端会議中。
村谷はベンチと足元にシートを引き、帽子、ベスト、背中のタオル、靴下を取り去るいつもの態勢になった。背中に日差しを浴びながら、缶チューハイを一口。最近はまっている岩塚の黒豆せんべいとチョコナッツをつまみに大30分。
さらに通りを進むと左手に「工場直売」の標識がある。店頭に置かれていたパンフレットを手に取って眺めていると、わずかの時間に三組ものお客さんが入っていった。小倉屋製菓と看板が出ていた。
不忍通りに出て護国寺方面に坂を上ると、左手に真っ赤な七福神の幟が出ている。招福開運・相好円満にご利益がある吉祥天を祀る清土鬼子母神だ。
無事お参りを済ませて午後2時過ぎに、東京メトロ有楽町線・護国寺駅から帰途についた。
距離も4キロ弱と短く、一年中真っ赤な幟が出ていて、歩きやすいコースです。護国寺をスタートにして池袋へゴールするのもお勧めです。
ひとまず23区内の七福神巡りは完了したので、次回からは旧都電路線巡りを計画しています。(村谷 記)
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★2021年12月4日(土)「雑司が谷七福神巡り」