やま

★2012年7月19日(木)〜21日(土)「南アルプス・甲斐駒ケ岳の山麓周遊」

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<南アルプス・甲斐駒ケ岳の山麓周遊(7月19日〜21日)>

=第一日(7月19日 高尾駅南口〜北沢峠)
 梅雨明けの快晴、京王線・高尾駅南口のいつもの場所に午前9時半、松戸・村谷・山内の3名が集合した。昨年もこの時期に計画しながら、台風に伴う雨より南アルプス林道が通行止めになって八ケ岳に転進したので、待望の登山行だ。

 まだ、開設直後の高尾山インターチェンジから中央高速に乗り込む。ぐるぐる回るので、慣れるまでは一工夫とは、この旅のドラーバー松戸の言。
 平日午前の高速はがらがらで1箇所休憩したが順調に甲府昭和インターを下りて、11時過ぎには芦安駐車場に到着した。

 ここから登山口の北沢峠までは、約40キロの行程で途中の広河原バス停で乗り継ぐことになっている。
暇な運転手さんは直ぐにも乗車して欲しそうだったが、乗り継ぎのバス時刻が決まっていて、急いでもしょうがないので下山後の21日(土)にも宿泊予定の白峰会館で昼食とする。

 牛丼、トロロ蕎麦、ミソカツ丼とメニューは三者三様。
お待たせした乗り合いタクシーに乗車、われら3名のみだ。駐車料金無料の南アルプス市営芦安駐車場から、乗り継ぎ場所の広河原バス停までは24キロの行程を焼く1時間かけて上っていく(料金は南アルプスマイカー規制利用者協力金込みで1,100円)。快晴で暇なためなのか、途中の北岳・間ノ岳・農鳥岳の白峰三山が一望できる絶景ポイントで、解説を頂戴した。

 対向車もなく午後1時過ぎには広河原バス停に到着したが、北沢峠行きのバスは午後2時15分発と時間が余るので、周辺の散策を行う。南アルプスの天然水がたっぷりと流れる川を見下ろしながら、対岸に渡る。日本第二の高峰・北岳がその全貌を現していたが、折りしも下山してきた面々は屈強な若者たちばかりで、我らの範疇外と確認してつり橋を渡る。

 立派なビジターセンターの外には、皇太子が甲斐駒登山をされた記念碑が建っていた。
バス発着30分前から売り出されるというチケット売り場の男性から、3泊4日とはゆっくりした日程でいいですねと言われて南アルプス市営バス乗車、荷物運賃200円込みで750円の運賃を支払い、定刻の2時50分に北沢峠(2、030m)に到着した。甲斐駒ケ岳(2,967m)まではたった1,000m弱だが、これが遠かった。

 目の前の長衛荘(一泊二食8,000円)にチェックインし、二泊分+昼弁当1,000円分を前払いする。
休日や夏休みはごった返す小屋ながら、松戸の素早い予約が奏功して、最上級の角部屋が確保できて、分厚いカーテンで仕切られた専用照明つきの一人1畳分のスペースを確保できた。

 午後5時からの夕食には間があるので、飲兵衛二人は小屋外のテーブルで、担ぎ上げた?焼酎ロックで時間をつぶす。
何かわからない肉の塊がメインの夕食は、生ビール(500円)アンド地酒で平らげて、午後8時の消灯とともに就寝しました。


=第二日(7月20日  北沢峠(2,030m)〜北沢駒仙小屋〜仙水小屋〜仙水峠(2,264m)〜駒津峰(2,750m)〜双児山(2,640m)〜北沢峠→バスで下山〜芦安)

  かつてない好適な環境で熟睡して、午前4時過ぎには小屋に泊まった28名の宿泊客は、全員朝食につく。
 鮭や海苔の弁当だったが、熱々の蜆の味噌汁が付いている。松戸が準備したサイドメニューも食欲が進み満足して早仕度。
  昼から怪しい天気予報に変わったので、午前五時に出発する。

  小屋の屋根の上部には、青空が見えた。
 一旦バス道を下ってから登山口へ入る。小屋どまりのメンバーは、仙丈ヶ岳に向かったらしく、先行する気配がない。
  旧式の小屋を全面改装中の北沢駒ばかりふ仙小屋はまだ土台ができたばかりだった(下山のバス乗務員の話では今年いっぱい工事中)。

 そこからなだらかな坂道を上って30分、ツアー客の宿泊所としてりようされる仙水小屋。全く人影がないが最後の水場としても有名で、くみ上げている4度という水はまろやかだった。
 次第に傾斜がきつくなってきて、大きな岩場に出る。ダブルストックの松戸&山内の後を、シングルストックの村谷が何とかついていって、仙水峠(2,264m)に6時30分に到着した。正面左手には昨年3人で登った八ケ岳、右手には一昨年松戸&村谷が制覇した鳳凰三山がくっきりと見える。
肝腎の駒ケ岳は雲の中に霞んでいる。

 ここからは急坂だったが、励ましあいながら9時過ぎに駒津峰(2,750m)に辿りついた。
辺りは一面の霧の中で目指す甲斐駒ケ岳方面の視界は10mも利かず、雨が降ってきた。

 三人で協議の上、長い下りが控えているのでこの先は来年回しと衆議一決して、記念撮影を済ませてから下山の途に付く。
 双児山(2,649m)ではこれから頂上を目指すやや太目の若い女性2人とエールの交換を行い、タフな下りを何とかクリアーして11時過ぎに長衛荘に帰還した。

 健脚な同宿の若者3人組によると、甲斐駒ケ岳の頂上の視界が全く利かなかったとのことで安心?する。
仙丈ケ岳を含めて来年に再挑戦するため今夜の小屋どまりをキャンセルしたが、満室だったので喜ばれたようだった。
 昨夜と同じテーブルで弁当を食する。松戸の手配でコーヒー付だ。

 一面霧で全く視界が利かない狭いバス道を、ぐんぐん飛ばす運転にいささか心配しながら、定刻の午後2時40分に本日の宿、芦安バス停横の、南アルプス温泉ロッジに到着した。

 松戸が巧みに1日早い宿泊を決めてくれ、これまた角部屋の眺めの良い十二畳間を確保してから、浴衣に着替えて温泉に。当然われわれしかいない。
 激務の本日を振り返りながら、足腰の疲れを癒す。

 夕食は、昨日の昼食と同じ食堂。先ずは生ビール、飲兵衛2名は地酒・鳳凰三山を追加。絶品の天ぷらそばなどで締めて部屋に戻り、食べきれないつまみで地酒&温泉で締めて就寝しました。


=第三日(7月21日 芦安駐車場〜甲府市〜高尾駅)
 午前6時過ぎには3人とも起床、外は相変わらずの霧だったが広い駐車場はこれから山に行く人たちの車で満車状態だった。
我らはまた、朝風呂に入る。誰もいない露天風呂は気持ちが良い。
 7時半からの朝食は昨日の食堂。他には男性が一人だけだった。1泊朝食込み5,000円とは思えないしっかりしたメニューに満足して部屋に戻る。
9時過ぎに出発。相変わらず霧がかかっていて松戸が慎重に運転する。

 10時過ぎに、昨夜打ち合わせていたシャトー・メルシャンの到着し、国産ワイン発祥の地を勉強する。
売り物のグランド・テイスティング(3杯1,000円)のメニューには、当然村谷&山内が挑戦した。本日は北信シャルドネ(白)+桔梗ケ原メルロー(赤)+城の平カルベネ・ソーヴィニヨンの3組だったが、普段呑んでいる銘柄と異なり、二人とも利いたようだった(運転する松戸はブドージュース)。

 再び20号線に戻り、里の駅いちのみやで夫々お土産を購入、またもがらがらの高速に乗り、12時半前には高尾駅に帰着しました。

 来年にまた再挑戦することを誓い合って散会しました。

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※松戸さんのブログに、この山行『YSC・南アルプス「甲斐駒ケ岳」登山』がアップされていますので、ごらんください。