<7月23日(金)八ケ岳登山第一日(北野駅南口〜中央高速〜諏訪南IC〜美濃戸口〜赤岳鉱泉>
台風による林道閉鎖で「甲斐駒ケ岳+仙丈ケ岳」から、行程を1日短縮して「八ケ岳」に挑戦する松戸・村谷・山内3名は、午前9時に京王線・北野駅南口に集合した。
松戸車に乗車し、週末の朝、仕事で混雑する街道を通り抜けて中央高速に上がると、空いていた。
台風一過の青空の下、順調に進み御坂ICでトイレ休憩。展望塔に上がってこれから挑戦する八ケ岳の雄姿を遠望した。
諏訪南ICで下車して直ぐの手打ち蕎麦「一八(ひとは)」に入店して、腹ごしらえ。本日の歩行は2時間強とあって、各自軽く納めて店を出る。
道の両側に田畑が広がる八ケ岳ズームライン、八ケ岳エコーラインを経て、美濃戸口(標高1,490m)へ到着。茅野駅からここまではバス便があり、帰途の入浴予定場所だ。
さらに登山道を車で進み徒歩1時間の道程を稼ぎ、赤岳山荘に到着。ここからは山道歩き、上空は少し曇っていたが、歩くには好都合。鳥の声を聴き、北沢を約2時間歩くと本日の宿・赤岳鉱泉にゴールイン。
平日とあって、30人以上は宿泊できる大部屋を、我ら3名とアラサー・アラフォーと思しき一人歩きの女性、男だけ3人組×2とゆったりだった。標高2,200mの冷気をじっくりと味合う。
鉱泉で汗を流し、飲兵衛二人は談話室にどっかりと腰を下ろして缶ビール各2本をちびりちびり。
午後6時、漸く夕食の時間。メインはカツ煮と豪華だった。
まだ寝るには早いので、再び談話室へ。江湖兄差し入れのブランデーを、清冽な山の冷水をチェイサーに舐めながら、明日からの難所に備えて就寝した。
<7月24日(土)第二日(赤岳鉱泉〜硫黄岳〜横岳〜赤岳展望荘>
朝6時の朝食に、3人揃ってご飯のお代わりをして、午前7時に出発する。
上空は本日も青空が一杯。順調に赤岩の頭(2,656m)に出るとここからは尾根歩き。
硫黄岳(2,760m)に到着し、火山の噴火口を覗き込んだが、生憎雲が出てきて見えなかった。
昭和61年に皇太子殿下が宿泊したという硫黄岳山荘の前後の山道には、コマクサが満開だった。
このまま順調に歩いていくと早く着きすぎるため、寧に写真を撮りながら進む。北海道で発見されたウルップソウや、ヤマホタルブクロ、チシマギキョウ、ミヤマキンバイなどなど。
台座の頭(2,795m)で早めの昼食休憩。朝、赤岳鉱泉で手配した弁当を、松戸がわざわざ持参した魔法瓶のお湯で作った熱い味噌汁で味合う。下界ではなかなか楽しめない環境下で、常に増しておいしさだった。
昼食後、山内が発見した珍種・真っ白なコマクサを忘れずに撮影してから、いよいよ難所の一つ横岳へ。初めての挑戦になる村谷&山内にとっては、折りよくガスがすっぽりと足元を隠してくれたのが幸運だったようだ。右手には、朝赤岳小屋から見上げた巨大な岩隗の大同心・小同心が見えるはずだったが全く判らない。
杣添尾根との分岐・三叉峰(2,825m)を通過、午後2時過ぎに本日の宿・赤岳展望荘(2,710m)にゴールイン。今夜は土曜日のため、畳2畳に我ら3人と、打って変わって厳しい環境だ。
簡単な入浴設備はあったが、女性が先でお湯の入れ替えがない為諦めて、例によって談話室で缶ビール×2本。5時15分からの夕食第一陣は、バイキング形式。豚バラの炒め物などのおかずをたっぷりと摂って腹ごしらえ。
5時半過ぎにはまた談話室の絶好の場所に戻る。今度は焼酎をミネラルウオーターで割りながら、テレビで相撲観戦。白鳳が敗れてからは、隣の岡山グループや天城グループと楽しくおしゃべりして、8時前には床に就いた。
<7月25日(日)第三日(赤岳展望荘〜赤岳〜中岳〜阿弥陀岳〜行者小屋〜美濃戸口〜高尾駅>
狭くて寝苦しかったが、午前4時には目が覚めた。昨日の小屋到着順で、5時からの朝食には昨朝と同様に、3人揃ってお代わりした。
昨日午後からの雲が全く取れず、ほとんど視界が利かない。
次々と登山客が小屋から出発してゆくが、時間が経てば晴れるとの松戸の判断で、我ら3名は最も遅く7時にスタートしたのが良かった。
赤岳頂上までは45分の行程だが、近づくにつれて時折頂上小屋が垣間見える。
8時前に赤岳・頂上(2,899m)に到着。まるで高尾山並みの人出だったが、晴れ間が出てきた。
北アルプスは雲の中だったが、南側はすっかり展望が開けていて、富士山の頂上や、北岳、甲斐駒ケ岳、鳳凰三山がくっきり。カメラ片手に時間が経つのを忘れてしまった。
厳しい下りが始まるが、昨日の横岳での経験が役立って、村谷&山内も自信を持って進んだ。
休日のため、20名や30名のツアーとすれ違ったり、抜き去ったりしながら中岳を順調に通過。
鞍部にザックやストックを残して、最後の難関・阿弥陀岳(2,805m)に挑む。腕力と脚力だけが頼りだったが、無事に登頂に成功して今回の目標を全てクリアーすることが出来た。
文三郎道はところどころ崩壊していたが、12時前に満員の行者小屋に到着し、夫々熱々のカレーライスとラーメンで腹ごしらえし、人心地がついた。
帰りは南沢を下る。ごろごろ石だらけで非常に歩きにくかったが、午後2時に出発点の赤岳山荘に戻り、車で美濃戸口の八ケ岳山荘に到着。
入浴料金500円を支払い、運良く茅野行きのバスが出たばかりだったので、3人で湯船を独占しすっかり疲れを回復しました。
飲兵衛二人は生ビール、ドライバーの長老は冷菓で体調を整えていざ帰京。
週末恒例の渋滞ながら、午後6時半には高尾駅南口に帰還できました。
八ケ岳南側のほぼ縦走散歩が滞りなく出来た次第です。
なお、帰宅後の村谷は、足よりも腕が疲れました。
※松戸さんのブログにも、この山行の記事&写真が掲載されておりますので、ご覧ください。
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★2011年7月22日(金)〜24日(日)「八ヶ岳、硫黄岳〜赤岳」