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★2008年3月18日(火) 「見沼代用水 東縁」

 春爛漫のJR武蔵野線・東浦和駅改札口前の広場に集合したのは、清野・滝澤・百石・山岡・池田・酒井・村谷に初参加の江湖の8名。

 先ずは、駅近くの
グルメシティで昼食の準備を整えて、いざ出発。

 菜の花や大根の畑の間から、
見沼代通船堀公園入り口に向う。

 この辺りは江戸初期まで沼地だったが、八代将軍吉宗の命により干拓を行い、併せて利根川から隅田川までの用水路(東西2本+芝川)を開削したもの。
東縁と西縁の両用水路を繋ぎ、水深の違いを調節する閘門が設置されているのが通船堀で、国の重要文化財に指定されている。

 当時は水量も豊かで、年貢米や肥料・食料・酒を運ぶ船が頻繁に往来していたそうだが、現在は年1回8月に水をためて閘門を開閉しているそうだ。

 我ら8名が
閘門の前で休憩していると、地元の人たちが寄ってきて声を掛け、詳しく説明してくれたのは、都会では失われた親切ぶりで、一同感謝した。
当時の船が、今でも鈴木家に保存されているそうだ。

 堀に沿って立ち並ぶ家々の庭先には桜や桃など様々な花々が植えられていて、飽きない眺めだ。
ぽかぽか陽気で開花した
白木蓮を江湖が発見、記録担当の村谷が早速カメラに収める。

 
稲荷神社の先で、本日のメインコースである用水東縁に出る。
その前に、地元の人に勧められた
富士塚に立ち寄る。大きな岩盤の上に土を盛り上げて山の形に仕上げたもので、江戸時代の富士山信仰の強さがわかる。一同で頂上に上がったが、今でも天気次第では十分遠望できるようだ。

 塚の根元に、早くも開花した
安行桜を発見、造園が盛んな安行で、染井吉野を改良したものだそうだ。

 富士塚の裏側から、
西縁の遊歩道に出る。用水の左側が自転車・車用のサイクリングロード、右側が歩行者専用の緑のヘルシーロードに区分されているため歩きやすく、埼玉県在住の清野が感心していた。

 遊歩道の右側は作物や園芸植物を栽培する畑がずっと連なっていて、次々と出てきて、農作物に詳しい滝澤と酒井に解説してもらう。
桃の花や、安行桜が絶え間なく出現して鑑賞するのに忙しいほどだ。

 一方、左側はほとんど草ぼうぼうの荒地になっていて、秋には黄金色の稲穂が延々と津なる見沼田んぼの光景は、もっと北上しなければ見られなくなったとは、淋しい限りだ。

 
武蔵野線を潜り、ほどなく川口市自然公園に到着、頃は良しと昼食休憩にする。名の通り、あまり整備されていないのが嬉しい。

 広々とした草原にシートを敷き、夫々持参のつまみ類を並べ、先ずは本日も元気に散歩できることを祝して、ビール・ワイン・日本酒・ウーロン茶などで乾杯する。
遠くから12時のチャイムが聞こえてきて、日差しが強まったが、お互いの近況報告などで話が尽きない。

 また、本日のツマミのハイライトは、酒井家自家農園で収穫の隼人瓜と大根を、夫人自ら糟漬けにしたもので、大好評であっという間に売り切れた。
なお、隼人瓜の由来は、外国(中国?)から鹿児島に伝わりその後日本各地に広まったためという。中国語では佛手瓜といい、縁起の良い食物だそうだ。

 ようやく御輿を上げて再びヘルシーロードを歩き、カロリー消費を図る。桜の並木がずっと続き、今にも開花しそうな木々が多い。

 
北原橋を渡り、大崎公園で休憩した。広い園内は、幼児を遊ばせる若い母親たちで一杯だったので、お互いに孫の顔を思い出す。昼食時では話きれないテーマを交換し、さらに話が弾む。

 東北自動車道・浦和ICに続く
新見沼有料道路を潜ると程なく、国昌寺の山門に着く。
左甚五郎作と伝えられる龍の彫刻を鑑賞し、再び休憩タイムを取る。
錦鯉が泳ぐ池で、寺の人が網でアマガエル3匹を捕獲しようとしていたが、素早いためにうまくいかないようだった。
浦和市の天然記念物に指定されているセンダイバノボダイジュは、まだ開花時期ではないようだ。

 続く
総持院は、ボタンがきれいだがこちらも1ヶ月ほど早いので先へ進む。

 
五斗蒔橋で、用水とお別れしてバス通にでる。
午後3時、
野田小学校前バス停にゴールイン。バスで東浦和駅に戻る。

 名残惜しいので駅近くの店を当り、グルメシティの先の
居酒屋 信ちゃんに入り、再びお互いの健康を祝し乾杯、懇談して散会した。(村谷 記)

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 コース
  JR武蔵野線・東浦和駅〜見沼通船堀公園〜八丁橋〜見沼代用水東縁〜川口市自然公園〜大崎園芸植物園〜国昌寺〜総持院〜五斗蒔橋〜野田小学校前バス停=(バス)=JR東浦和駅
    <合計歩行距離 11Km、3時間半>


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 ※さいたま市役所作成の 「見沼田圃のホームページ」へ


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