やま

★2005年8月28日(日)〜29日(月)「鳥海山」

 関口兄たちが8月8日〜10日、夏目兄たちRAハイキングクラブが7月18日〜20日にそれぞれ、月山(1,984m)〜鳥海山(2,236m)に行かれ、貴重な情報をいただきましたので、心の準備もできて、大変助かりました。
 両兄の直近レポートを参考にさせていただき、準備は万端、あとは天候次第だったが、悪運強く順調に行程を消化できました。

 28日午前8時に、麓の八幡町・
後藤屋旅館」に、仕事でお世話になった保存会長が車で出迎えて下さった。
湯の台口のショートカットコースをぐんぐん登る。
予報は午後から晴れということだが、霧が立ち込めていて下界は見えずちょっぴり不安なスタートだった。

 30分ほどで到着した
駐車場は、前泊組と早朝出発の日帰り組の車で満杯だった。
会長をお見送りしてから、登山口で丁度遭遇した男性にシャッターを切って貰う。
8時45分出発。

大きな溶岩石が散在するが、9時に「
滝の小屋」に到着。
管理人は保存会の事務局長であり、下山中でご不在だったので、名刺に添え書きし、休憩料金200円也を置いて暖かい白湯をいただき出発。

 相変わらず視界はいまいちだが、10時には七合目の「
河原宿小屋」に到着。
夏場だけの委託の為、21日(日)までの営業だが、外に上から降りてきた人が大勢いたので情報収集する。昨夜は風と霧で何も見えなかったが、これからは良いのではとの託宣に期待。

 
心字雪は随分溶けていたが、下から見上げると大きい。回りの花々を忘れずに撮影した。
天候が良くなってきたので、出発。最大の難所である外輪山までの登りに挑む。
2食分の昼食や、昨日の残りの8合の地酒水2本缶ビールつまみなど盛り沢山のため、補助バックをくくりつけたので、重さが肩に食い込む。

 雪渓を上に、下に見ながら段差のある大きな石を越えていくのは、なかなかの難事だが、鳥海アザミなどの花々に助けられながら、ようやく
アザミ坂につくと12時近くになっていた。
 昼食休憩としたが、コンロを取り出す元気もなく、バニラロールを鳥海山の湧き水で食し、デザートはミニトマトで済ませた。
下界が少しずつ見えてきて、期待を膨らませる。

 12時30分に
外輪山に到着。御室小屋新山がはっきりみえる。
いつのまにかすっかり晴れ上がってしまった。空気が思ったより冷たいので、長袖を装着する。上り下りのハイカーが一杯で、さすがに人気の山だ。
 尾根道をアップダウンしながら、小屋への下りに差し掛かったが、かなりの急斜面だ。元気な若手4人組の後について、岩場の鎖を頼りに慎重に降りる。

 「
頂上小屋」に到着したのは13時10分過ぎだった。日曜日の夜とあって宿泊者が少なく、入口の角の毛布を置いて寝場所を確保して、直ちに新山に向かう。
 ペンキの矢印を頼りに、あまり風情がない大きな岩にしがみつき
新山の頂上に辿り着くと、運良く下山予定の一人を」発見して、シャッターを押して貰った。

 改めて、周囲を見回すと、すっかり晴れ上がり
日本海太平洋が同時に眺望でき、日本地図の形が確認できそうなほどだった。
 写真に収まりきらず、しっかりと眼に焼きつけて下山した。

 夕食の内容は、諸兄ならびに金曜日にお会いした宮司の言葉から推察できたので、コンロで湯を沸かし、持参のポークウインナーを茹でてビールでのど潤した。幸い何人もコンロを持参していたので、食後のコーヒーと味噌汁を遠慮なく賞味した。

 単独パーティは他にはいないため、3畳を独り占めし、毛布を横に敷いて快適な空間が確保できた(諸兄、申し分けありません)。
 下から担ぎ上げた地酒をちびちびやりながら、CDを聞いているうちに朝になっていた。

 昨日とはうって変わり、濃い霧が立ち込めていて視界がほとんど利かない。下の方から雷の音が何回も聞こえる。
ここは早く降りると決めたところ、同宿のベテランH氏とM氏が、内回りで下山するとのことで、お供をお願いした。
6時30分に出発。買ったばかりの雨具が防寒にも丁度よい温度だ。
少しぱらついたものの、七五三掛で合流した同宿のS夫妻共々、花の名前を教えて貰いながら、「
御浜小屋」に着いて一息入れる。
鳥海湖は霞んでいた。頂上を振り返るが全く見えない。

 
伝石坂はなかなか、10時過ぎに「鉾立小屋」に到着し、顔を洗って水を分けて貰う。迎えのタクシーに乗り込んだとたん、ざ〜っと雨が降り出してきて、3人で早い決断を喜び合った。

 明日も月山を目指すH氏と
酒田駅でお別れして、M氏と二人で飛島行きの船着場2階の食堂に行き、運転手の薦めの1,050円の「とびしま膳」を注文する。
団体客やら、老人施設の慰問会の昼食どきに重なって、40分待たされたが、刺身はもちろん、焼き物や揚げ物が豊富で、久しぶりに食べ残した次第。

 飛島観光に行くM氏と別れて、駅構内に隣接した土産物屋でお菓子を買ったついでに、リラクゼーションルームで洗顔・着替えてさっぱりし、14時42分発の
いなほ5号でカンビール2本、新潟乗り継ぎのあさひMAX331号では、地酒の500mlボトルを完飲して、19時過ぎに無事に帰京した。
 天候と、現地で良きパートナーに恵まれて、快適な山行きができましたことに感謝します。

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